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2019年05月16日

パナソニック社が中国GS-Solar社との協業で合意、マレーシア工場の譲渡や、研究開発機能の新会社化(共同で出資・運営)など

パナソニック社が2019年5月9日に、

  • 中国の「GS-Solar」社と、太陽電池事業で協業することで合意した。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


<背景・目的>

  • パナソニック社とGS-Solar社はともに、ヘテロ接合型太陽電池を手がけている。
  • 今回は、2社が互いの
    • 技術
    • 生産ノウハウ
    を活用して高付加価値な製品を開発することで、ヘテロ接合型の更なる発展が可能になる、と判断した。

<パナソニック社の方針>

  • ソーラー事業の開発・生産体制の最適化
    • マレーシア工場(HITウエハー〜モジュールを一貫生産)を、GS-Solar社に譲渡する。
      ただし同工場で生産する太陽電池モジュールは、今後も調達・販売する。
    • 太陽電池の研究開発機能を分離し、GS-Solar社と共同で出資・運営する新会社を設立する。
      (出資比率はGS-Solar:パナ=9:1
      この新会社で、ヘテロ接合技術を更に進化・発展させる。
  • エネルギーソリューション事業への転換
    上記により創出したリソースで、
    • HEMS
    • 太陽電池モジュール
    • 蓄電池
    • エコキュート
    • EV充電
    等を組み合わせるエネルギーソリューション事業に転換し、
    • ZEH
    • FIT後の電力マネージメント
    • 自然災害に備える非常用電源
    の普及・拡大に努める。
  • 他の生産拠点は継続
    • 日本
      • 二色の浜工場(車載モジュール)
      • 島根工場(セル、周辺機器)
      • 福島工場(時計・電卓用太陽電池)
    • 米国
      • バッファロー工場(セル、モジュール)
    の生産は継続する。


パナソニック社のHIT太陽電池は高い技術と発電性能を誇っているだけに、マレーシア生産拠点の譲渡に加えて、研究開発機能すらも分離して共同出資・運営に移行する、ということには非常に驚きました。

ただ思い当たることとして、最近の報道[3]の中で

  • 「日本の技術は2世代遅れの印象。残念ながら研究・開発への投資をほとんどしていないのでは」
という、外資系企業による非常に厳しい指摘がありました。

また、パナ社の最新の業績発表[4]の中で、太陽電池事業に関する記述は極めて乏しく、その存在感の希薄さを、感じざるを得ません。

(パナ社に限らず)日本メーカーの競争力は、生産だけでなく研究開発においても低下しており、太陽電池単体での事業はもはや立ち行かなくなってきている、ということかもしれません。


※参照・参考資料:
[1]パナソニックと中国・GS ソーラーが太陽電池事業で協業(パナソニック社、2019/5/9)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2019/05/jn190509-3/jn190509-3.html
[2]HDT Solar Cell (GS-Solar社)
http://www.gs-solar.com/en/product-Details.php
[3]土俵際の国内太陽電池メーカー、起死回生託す“最後のとりで(ニュースイッチ、2019/4/5)
https://newswitch.jp/p/17139
[4]2018年度(パナソニック社)
https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/release.html#2018

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | メーカー:パナソニック
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