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2020年06月08日

2019年度の京セラのソーラーエネルギー事業は業績改善、パナソニックのソーラー事業は苦戦も事業体制の方向付けは完了、シャープは記述なし

今回は

  • 京セラ
  • シャープ
  • パナソニック

2019年度2019/4-2020/3)の業績から、太陽電池・太陽光発電に関わる情報をまとめてみました。


<京セラの「生活・環境」セグメント>

[1]の5枚目より。

業績の前年度比
  • 売上高:8.2%
  • 事業損失:約558億円の改善
背景
  • 売上高の増加:
    ソーラーエネルギー事業の増収が主因。
  • 事業損失の改善:
    ソーラーエネルギー事業において、前年度に計上したポリシリコン原材料に関する長期購入契約の和解費用(約523億円)等の影響が無くなった。
    また、構造改革等による原価低減の進展により、同事業の採算が改善した。

<シャープ>

[2][3]で、太陽電池・太陽光発電についての記述は全く無し。


<パナソニック>

「ライフソリューションズ」
セグメントの
「エナジー事業部」
[4]の18枚目より。
  • 売上高:
    電材事業(配線器具など)は前年並みだが、ソーラー事業の苦戦により減収。
    (※管理人注:ただしグラフでは、ほぼ横ばいの微減と読み取れる)
  • 利益:
    固定費削減などで、増益を確保した。
ソーラー事業 [4]の8枚目より。
赤字事業の一つだが、方向付けを完了している。
  • 開発・生産体制の最適化
    2019/5に発表。当局の承認次第で完了予定。
  • 米バッファロー工場の生産停止
    2020/2に発表。同年5月末に生産停止し、9月末に撤退予定。


記述は多くはないものの、今回は三者三様の異なる動き・状況が見られるのが、興味深いです。

まず京セラは、ソーラーエネルギー事業の業績が改善しており、海外メーカーの攻勢が厳しい中でも、原価低減などにより競争力を向上していることが推測されます。

また今回の業績発表では書かれていませんが、同社は昨年には

を発表しており、単なるメーカーから脱却していこうという意志が伺えます。


いっぽうパナソニックのソーラー事業は、減収・赤字と苦戦が続いている模様。

事業の体制でも

と、パナソニックの自社内では縮小していこうという方針が、強く感じられるものです。


そしてシャープについては、太陽電池・太陽光発電についての記述がとうとうゼロに。
前年度(2018年度)にはみられた、海外EPC事業の大幅な伸張という記述も無くなっています。

ベトナムにおけるEPC事業などの合弁会社設立という新たな動きもありますが、少なくとも今回の業績発表では、ソーラー事業の存在感は全くありません。


今回の3社の業績発表からは、同じ日本国内の太陽電池メーカーの中でも、業績の明暗や事業の姿勢・方針の違いが、はっきり表れてきたと感じられます。

これが今後、どのような方向に進んでいくのか、引き続き注目していきたいと思います。


※参照・参考資料:
[1](京セラ、2020/4/27)
https://www.kyocera.co.jp/ir/library/pdf/FY20_4Q_tanshin.pdf
(※「https://www.kyocera.co.jp/ir/library/f_results.html」内。)
[2]2020年3月期 決算短信(シャープ、2020/5/19)
https://corporate.jp.sharp/ir/library/financial/pdf/2020/1/2003_4q_tanshin.pdf
(※「https://corporate.jp.sharp/ir/library/financial/」内。)
[3]プレゼンテーション資料(ノート付き)(同上)
https://corporate.jp.sharp/ir/library/financial/pdf/2020/1/2003_4pre_nt.pdf
(※同上。)
[4]2019年度 説明会資料(パナソニック、2020/5/)
https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/pdf/2019_full/financial_results_note_j.pdf
(※「https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/release.html」内。)

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posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内
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