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2011年10月26日

大日本スクリーン製造と大阪大が、太陽電池の発電状態の可視化(画像化)に成功、レーザー照射で生じるテラヘルツ波の計測を利用

大日本スクリーン製造
大阪大学

2社が共同で、太陽電池の瞬間的な発電状態可視化に成功したとのこと。

(ニュース記事)
・大日本スクリーンと大阪大学、太陽電池の瞬間的な発電の可視化に成功(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=294935&lindID=5
・太陽電池の発電状態の可視化に成功 発電効率向上へ 阪大・大日本スクリーン(MSN産経ニュース)
 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111025/biz11102514560010-n1.htm
・大日本スクリーン製造、太陽電池の発電状態を可視化−テラヘルツ波利用(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201110260007.html

(大日本スクリーン製造のサイト掲載資料)
・大日本スクリーンと大阪大学、太陽電池の瞬間的な発電の可視化に世界で初めて成功〜光と電波の性質を兼ね備えた「テラヘルツ波」により、太陽電池の発電効率向上へ〜
 http://www.screen.co.jp/press/pdf/NR111025.pdf

上記URL先ページによると、今回の研究の概要は、

・背景:
 ・「テラヘルツ波」(周波数100GHz〜30THz)は光と電波の境界の波長(3mm〜10μm)を持つ電磁波で、
  ・物質を透過しやすい
  ・相互作用による物質の分析が可能
  との特長を持っている。
  近年は研究・開発が進み、
  ・空港のセキュリティーチェック
  ・非破壊検査
  等の多様な分野での応用が期待されている。
 ・太陽光発電は、
  ・地球温暖化の防止
  ・安全な自然エネルギー
  として注目が高まっているが、他方で幅広い普及実現のために、
  ・発電効率の向上
  ・太陽電池内部の発電効率のばらつき
  が最大の課題となっている。
  (太陽電池の発電量把握は、現状では電流計測により行っているが、
   ・電極を付ける手間が必要
   ・詳細な状況把握が困難
   という課題がある)

・研究の内容:
 ・大阪大学が開発した「レーザーテラヘルツ放射顕微鏡(LTEM)」
 ・大日本スクリーンの計測・画像処理技術
 を活用して、レーザー光を太陽電池にごく短時間照射し、これにより発生するテラヘルツ波を非接触計測。
 その強弱に基づく、1兆分の1秒間隔における発電強度の可視化(画像化)に成功した。

・今後の見通し・方針:
 ・この技術により、太陽電池内部の発電の仕組み詳しい解析が可能となるため、より高変換効率な太陽電池の開発・評価につながる可能性がある。
 ・大日本スクリーンと大阪大学では、今回の成果を踏まえて、今後もテラヘルツ波検出・分析技術の応用展開を推進し、太陽電池の新たな製造技術の確立を目指す。

等となっています。

また2つ目のニュース記事では、大日本スクリーン製造による

・「太陽電池では理論値と商品で大きな差があるが、生産段階で不具合を見つけることで、理論値に近い高効率の商品の生産につながる」

とのコメントが紹介されています。


1兆分の1秒という数字は私の理解の外ですが、それはともかくとしても、太陽電池の実際の発電状態を、見て分かりやすいかたちで映像化できるというのは、非常に革新的なことなのでは、と感じます。

ただ他方で、測定に必要な手間やコストがどの程度のものなのか、というのが非常に気になりますが、太陽電池の変換効率アップへの寄与という点で、今後の展開にやはり強く期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]大日本スクリーン製造
 http://www.screen.co.jp/
・[2]レーザーテラヘルツ研究部門(大阪大学レーザーエネルギー学研究センター)
 http://www.ile.osaka-u.ac.jp/zone1/activities/sections/t/index.html

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posted by 管理人 at 11:57 | Comment(0) | 試験・検査
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