【現在位置】トップページ > PID関係 > 当記事

(スポンサード リンク)

2012年06月23日

Q-Cellsの多結晶型モジュール「Q.PRO」が、Fraunhofer CSPによる耐PID試験において、最大出力の保証性能を証明

Q-Cells社が2012年6月22日に、自社の全製品に採用されている耐PID技術(セルレベルでPIDの発生リスクを抑える)について、

・独「フラウンホーファー研究機構」のシリコン・光起電力センター(Fraunhofer CSP)により、
 ・PID現象発生のリスクを低減し、最大出力保証する性能を持つ。
 と認定された。

と発表したとのこと。

(ニュース記事)
・Qセルズ、太陽光モジュールの最大出力を保証(進建ハウジング)
 http://www.s-housing.jp/archives/26747

(Q-Cells社のサイト内ページ)
・【プレスリリース】Qセルズ、PID現象によるモジュールの出力低下リスクを抑え、最大出力を保証
 欧州最大の研究機関、フラウンホーファー研究機構CSPが認定
 http://www.q-cells.jp/news/news.php?news_no=46

(Fraunhofer CSPのサイト内ページ)
・Fraunhofer CSP presents results of potential induced degradation (PID)
 http://www.en.csp.fraunhofer.de/aktuelles/details/id/51/

上記URL先ページによると、今回の認定の概要は

・背景:
 ・「PIDPotential Induced Degration現象」は、モジュールの漏れ電流が発生し大幅な出力低下につながる現象。
  大規模太陽光発電所の設置が進んでいる欧州では、大きな問題になっている。
  この減少は進行性があり(環境の影響(高温多湿など)によっては進行が加速することがある)、出力低下が20%以上に達する場合もある。
 ・Q-Cells社では、いち早くPID現象による出力低下問題に取り組み、PIDに強いセル・モジュールの開発・生産に成功した。
  2011年には、第三者機関と複数の企業との共同により、初期の耐PIDテスト開発にも成功している。

・耐PID試験:
 ・対象モジュール:下記メーカーの13製品。
  ・Canadian Solar
  ・京セラ
  ・LG電子
  ・LUXOR Solar
  ・Q-Cells
  ・REC Solar
  ・SCHOTT Solar
  ・S-Energy
  ・シャープ
  ・Solarwatt
  ・Suntech Power
  ・Trinasolar
  ・Yingli Green Energy
 ・結果:
  9種類のモジュールで出力低下(平均56%減、最大で90%以上の減少)が確認された。
  出力低下が確認されなかったモジュールは、Qセルズの多結晶型「Q.PRO」を含む4種類。

等となっています。


Fraunhofer CSPのサイトに掲載されているグラフでは、メーカー名は記載されていないものの、モジュールにより結果の明暗がくっきりと分かれていることが見て取れます。
(特に、ほぼ0に近い水準まで落ちているモジュールがあることに驚く)

Q-Cellsは会社更生法の適用を受けているものの事業・サービスの継続は表明しており、今回のテスト結果についても、高い技術力が健在であることが感じられます。

他方で、日本メーカーの製品がどのような結果だったのか気になりますが、PIDは大規模設備で浮上している問題とのことで、日本国内でも今後メガソーラーの増加が見込まれるだけに、各モジュールメーカーで対策が進められることを願いたいところです。


※当ブログの関連記事:
Qセルズジャパンが、自社と親会社「Q-Cells SE」での事業・サービスの継続方針を発表(2012/04/20)

(スポンサード リンク)


posted by 管理人 at 04:29 | Comment(5) | PID関係
この記事へのコメント
情報をありがとうございます。
8年目くらいからが怖いですよね。

パネル保証が付いているメーカーが多いようですが、その会社が存続しているかは、再保険会社が付いているかチェックすることが重要でしょうかね(メガ事業のみ?)。

パワコンの善し悪しは、聞かれますか?
Posted by 坂田 景祐 at 2012年12月26日 00:36
コメントありがとうございます。

メーカー存続・保証継続の可能性については、判断がつきかねるところですね。
(不謹慎ながら)海外で倒産・事業停止したメーカーでの事例がわかれば、参考にできるかもしれないですが・・・。

パワコンについては、正直わかりません。
実用上でのメーカー・機種による違いは、私もとても気になります。
Posted by 管理人 at 2012年12月26日 01:47
どうも、他3社は、京セラ、シャープ、LGのようですね。
サンテックは慌てて自ら第三者機構に持ち込んで、認証を取得したようですね。
持込での認証は信用できませんね。。

パワコンは悪い話は聞きませんが、
1000Vタイプは、PIDが起きやすく、特に多湿な日本では欧州より危険性が高いようですね。

また再保険は10年までしか保証がないようですね。あまり意味がないかもしれません。

話は戻りますが、他9社をご存知ですか?
Posted by 坂田 at 2012年12月29日 00:20
日本の環境においてPID耐性がどうなのか、というのはやはり気になりますね。
この点は、日本国内で検査の基準・体制が確立される必要があるのではないでしょうか。
(住宅用ではあまり気にする必要は無いかもしれないですが)

9社のパネル各々の試験結果ということであれば、残念ながら分かりません。
9割以上出力が低下したメーカーがどこなのか、野次馬的ですが知りたいところです。
Posted by 管理人 at 2012年12月29日 22:46
ありがとうございました。
銀行でメガソーラーの融資を担当していますので、PIDは一番気になっているところです。

あとは、事業者/EPC/O&Mの実績により融資基準を作ろうかと思ってます。
Posted by 坂田 at 2012年12月29日 23:12
コメントを書く

※SEO目的のコメントはお断りします。

お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。