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2012年08月30日

日立ハイテクノロジーズ社のインドネシアでのBOP市場向けインフラ事業が解説されている「日本経済新聞」の記事

下記URL先ページでは、「日立ハイテクノロジーズ」社のインドネシア会社ディレクターの方へのインタビュー記事が掲載されています。

(ニュース記事)
・インドネシアの「BOP層」に電気と水をどう届けるか(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2102I_R20C12A8000000/

日立ハイテクノロジーズは、インドネシアで「BOP(所得上の底辺層)」市場向けのインフラ事業展開に取り組んでいるとのこと。
このうち太陽光発電に関するものとして、記事では

・現地の状況:
 ・東南アジア諸国の市場を調査した結果、インドネシアでは8,000万(世帯の35%)が無電化生活を送っている。
  また同国では経済成長が著しく、自社ではインフラの中でも、特に太陽光発電システムの需要が高いと考えた。
 ・インドネシア政府は現在、
  ・太陽光発電システム(出力50W)
  ・電灯(6W、3個)
  を備える「ソーラーホームシステム」の普及を進めている。
 ・インドネシアの地方村落では、月収1万円程度の人が、電気代に3,000円も支払っている。
  (主な用途は、照明やテレビ(14時間ほど))
  またかなり貧しくても、3,000円程度の携帯電話を保有している。
 
・事業体制:
 インドネシアでの事業展開には、長期に渡り協力している現地パートナー「トリニタングループ」の存在が大きい。
 太陽光発電システムの展開における
 ・蓄電池の調達
 ・インテグレーター
 といった事業は、同グループとの提携で体制を築いている。

・事業の例:
 ・浄水装置+太陽光発電設備の導入:
  ・場所:スラウェシ島のベカイ村
  ・導入時期:2010
  ・設備の構成:
   ・スカイエナジー社の太陽光発電システム(4,395W)
   ・ヤマハ発動機の浄水装置
   ・蓄電池
   を組み合わせている。
  ・機能:
   太陽光発電の電力により
   ・浄水装置の稼動(河川の水を浄水、処理能力8,000t/日)
   ・蓄電池の充電(携帯電話などへの電力供給)
   が行える。
  ・その他:
   運用・管理を村が担うようにする等、長期間の使用ができる体制を整備した。
 ・IP電話+太陽光発電設備の導入:
  ・設備の構成:
   ・太陽光発電システム
   ・蓄電池
   ・パラボラアンテナ(通信衛星と双方向通信を行う)
   ・IP電話
   をパッケージにしている。
  ・用途:
   公衆電話として、緊急時(病気など)の連絡に役立っている。

・製品の調達先:
 ・現地ニーズに適合する製品の調達を方針としており、結果として日本以外の国・地域製の製品を採用することも多い。
  例えば、
  ・IP電話:台湾
  ・太陽電池セル:日本、中国、韓国
  ・インバーター:韓国、中国
  など。
  日本製は高品質でブランドイメージも高いが、価格面の条件で合わないことが多い。
  (※最近は低価格な海外製太陽光発電システムが、稼動開始後1年で大幅な出力ダウンに陥った、という話もよく聞く)
 ・現地ニーズに合いそうな日本製品を見つけ、メーカーに問い合わせても、基本的な仕様(電圧など)をインドネシア向けに変更することさえ、最初から断られるケースがある。

等の内容が記述されています。


ニュース記事では各事業の写真も掲載されており、個人的には太陽電池パネルがそれほど大きくないのが意外でしたが、現実問題としてこの規模で十分に設備の稼動が可能、ということでしょうか。

日本では太陽光発電について、電力供給能力の不十分さ・不安定さに対する指摘が多く、それは工業化・経済成長が進んだ国としては当然なのかもしれませんが、他方でインドネシア政府が普及を図っている「ソーラーホームシステム」といい、電力インフラが未整備な地域では小規模・シンプルな太陽光発電システムでも生活向上に大きな力を持ちうる、ということは、当たり前に享受している電力の有難みということを含めて再確認する必要がある、と感じました。

また今回の記事では、長期運用における太陽光発電システムの信頼性について、現場からの声を挙げて言及されているのが、日本製品と海外製品の実際の品質の差を知る意味で興味深いです。

実用上の最も肝心な部分を維持しつつ、ユーザーのニーズに合うように仕様を思い切って簡素化し低価格化を図れば、日本メーカー製品も価格競争力の強い海外製品に対抗できる可能性が高いのでは、と期待します。


※参考サイト:
・[1]インドネシア現地法人を設立、事業拡大へ インフラ整備事業、中間所得層ターゲットに(日立ハイテクノロジーズ社、2011年10月7日の発表)
 http://www.hitachi-hitec.com/news_events/ir/2011/nr20111007.html
・[2]インドネシア共和国無電化村落での太陽光発電による浄水装置実用化実験を完了(同上、2011年7月25日の発表)
 http://www.hitachi-hitec.com/news_events/product/2011/nr20110725.html
・[3]特集1 技術で社会課題の解決に貢献 「インドネシアBOPプロジェクト」(同上)
 http://www.hitachi-hitec.com/csr/special/

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posted by 管理人 at 03:36 | Comment(0) | 発展途上国での導入
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