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2012年09月30日

太陽日酸が、「エボニック デグサ ジャパン」社とのモノシランの共同製造事業から撤退する方針

大陽日酸」社が2012年9月28日に、

・「エボニック デグサ ジャパン(EDJ)」社と共同で行っている、特殊ガス「モノシラン」の製造事業から撤退する。

との方針を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・大陽日酸、独社とのガス事業撤退 特損計上で社長辞任(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD280M3_Y2A920C1TJ1000/

(各社の発表資料)
・特殊材料ガス共同製造事業撤退に伴う特別損失発生のお知らせ(太陽日酸)
 http://www.tn-sanso.co.jp/jp/_documents/news_59555074.pdf
・モノシラン事業の解消と四日市工場の閉鎖について(EDJ)
 http://corporate.evonik.jp/region/japan/ja/media/news/pages/news-details.aspx?newsid=30198

上記URL先ページによると、

・背景・経緯:
 ・太陽日酸は、エレクトロニクス関連市場向けのモノシランガスの
  ・高品質の維持
  ・コスト競争力の強化
  ・安定供給体制の構築
  を通じ、事業拡大を図る目的で、2009年4月にEDJ社との共同製造事業計画に合意。
  ・EDJ:三重県四日市市への工場建設
   (生産量1,000t・従業員約50人、2011年9月に出荷開始)
  ・大陽日酸:規定の量を10年間、固定価格で引き取る
  との体制をとっていた。
 ・しかし、
  ・エレクトロニクス関連市場での需要全般の冷え込み
   (米国の金融危機(2008年秋)以降の世界的な景気低迷による)
  ・東日本大震災による電力供給の懸念
  ・歴史的な円高
  等の影響で、日本国内で拡大が期待されていた
  ・薄膜シリコン太陽電池
  ・液晶パネル
  の製造が大幅に落ち込み、モノシランガスの製造・販売量も当初計画を大幅に下回った。
 ・他方で
  ・製造原価・経費の削減
  ・アジア市場(中国含む)での販売拡大
  に注力してきたものの、
  ・グローバル市場での需要低迷
  ・供給能力過剰による市場価格の大幅な下落
  等、市況悪化は更に進んでいる。
  このため、モノシランガス製造・販売事業の収益改善の見込みが立たず、共同製造事業からの撤退を決定。
  ・2012年9月30日付で共同製造事業契約を解約し、同事業から撤退する。
  との内容で、EDJと合意した。

・今後の予定:
 ・2012年秋生産終了
 ・生産終了後:速やかに、工場閉鎖に向けた作業を開始する。

・従業員への対応:
 従業員支援プログラムを用意し、全面的にサポートを行っていく予定。

・特別損失:
 事業撤退に伴う下記の損失(計約233億円)を、2013年3月期2四半期累計期間に計上する。
 ・共同事業契約の早期解約に伴う解約金:約198億
 ・合弁会社(精製・品質保証を担う)の解散に伴う損失など:約35億
 (※この損失による影響が大きいため、役員報酬の10〜20%減額(1年間)を行う)

等となっています。


EDJの発表内容には「国内における薄膜シリコン型太陽電池市場が壊滅的な状況」と強い表現の記述があり、市場の状況の深刻さが伺えます。

工場の出荷開始から約1年間での撤退というのはかなり早いと思いますが、数年前の事業計画では、最近の市場の激変(太陽電池モジュールの供給過剰・価格下落など)には残念ながら対応できなかった、ということなんでしょうか。


※関連記事:
太陽日酸が200億円を投資じてモノシランガスの新工場を建設予定(2008/12/28)
大陽日酸が、「エボニック デグサ ジャパン」と共同でモノシラン生産事業を開始予定(2009/05/17)

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posted by 管理人 at 04:30 | Comment(0) | ガス(モノシランなど)
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