(パテント・リザルト社のサイト内ページ)
・CPCを用いた米国特許分析:太陽電池セル 特許総合力ランキングトップ3はEMCORE SOLAR POWER INC、SOLOPOWER INC、NANOSOLAR INC
http://www.patentresult.co.jp/news/2013/02/cpc2.html
上記URL先ページによると、調査の概要は下記の通り。
・評価方法:
欧州特許庁(EPO)と米国特許商標庁(USPTO)で2013年1月から共通運用が開始されている「共同特許分類(CPC)」を採用。
「パテントスコア」により各特許について、同一技術分野・出願年の他の特許と相対比較し(偏差値で評価)、ランキング付けを行っている。
(※パテントスコアで評価の対象となるのは、
・出願人の権利化への意欲(早期審査請求、国際出願など)
・先行技術としての審査官からの認知度(拒絶理由通知に引用された回数など)
・競合他者からの注目度(無効審判、異議申立の有無など)
・評価対象の特許:
1980〜2012年12月末に米国特許商標庁で公開された、CPC「Y02E10/541(CIS薄膜系太陽電池)」〜「Y02E10/549(有機材料太陽電池)」が付与されている4,510件。
・ランキング上位企業の注力分野:
・EMCORE:
・「【Y02E 10/544】III-V族化合物太陽電池」
・SOLOPOWER:
・「【Y02E 10/541】CIS薄膜系太陽電池」
・NANOSOLAR:
・「【Y02E 10/541】CIS薄膜系太陽電池」
・キヤノン、半導体エネルギー研究所、三洋電機:
・1990年代:「【Y02E 10/548】アモルファスシリコン太陽電池」分野への出願が多かった。
・2000年代以降:「【Y02E 10/545】微結晶シリコン太陽電池」分野への出願が増加している。
・シャープ:
・「【Y02E 10/542】色素増感型太陽電池」
・「【Y02E 10/544】III-V族化合物太陽電池」
・ソニー:
・「【Y02E 10/542】色素増感型太陽電池」
・APPLED MATERIALS:
・「【Y02E 10/548】アモルファスシリコン太陽電池」
・「【Y02E 10/545】微結晶シリコン太陽電池」
ランキング上位3社の企業サイト[1]〜[3]を見るだけでも、EMCORE社では宇宙用(人工衛星など)の太陽電池セル、SOLOPOWER社ではフレキシブルな薄膜型モジュール、NANOSOLAR社では印刷技術を用いたroll-to-rollのCIGS型と、各社とも非常に個性的な技術を持っており、「太陽電池」の技術の幅広さが強く感じられます。
また個人的には、色素増感型でシャープの特許の評価が高いのが意外でしたが、今後同社で製品化・事業化の可能性はあるのか、ちょっと気になるところです。
※参考サイト:
・[1]EMCORE
http://www.emcore.com/
・[2]SOLOPOWER
http://solopower.com/
・[3]NANOSOLAR
http://www.nanosolar.com/
※関連記事:
・フレキシブルCIGS太陽電池メーカーのSoloPowerが、次世代CIGS太陽電池でアパチャー部の変換効率13.4%を達成(2012/03/15)
・米SoloPower社に社外取締役として、元NATO欧州連合軍最高司令官・元米国大統領候補のWesley K. Clark将軍(現在は退役)が参加(2012/03/23)
・米国Nanosolar社の薄膜太陽電池製造技術(2009/01/10)
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