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2013年04月18日

経産省が北海道で大規模太陽光発電の「30日ルール」を緩和、蓄電池6万kWhも導入して受入枠確保を目指す

経済産業省2013年4月17日に、北海道内での大規模太陽光発電設備の受け入れに対する対応を発表していました。

同省のサイト[1]やニュース記事[3]によると、概要は下記の通り。

背景・経緯
 太陽光発電の導入量のうち、北海道が全国の3割弱を占めている。
 ただし北海道は電力系統規模が小さいため、再生可能エネルギーの接続量に限界があり、特に大規模太陽光発電は限界に近づきつつある。(※小規模(500kW未満)は当面問題ない)
 この件について2012年12月から、資源エネルギー庁と同社の間で対応策を検討しており、今回対応策がまとまった。

対応策
 ・特定地域に限定しての接続条件改正
  原則として「30日ルール」(電力会社が発電事業者に発電抑制を要請した期間の金銭保証実施)は維持する。
  ただし発電事業者の要望を受けて、接続量が限界に到達した地域のみ、このルールを除外(金銭保証を不要化)。
  その代わり電力会社は、500kW以上の太陽光発電事業者について
  ・「30日以内の出力抑制を行ったとしても受け入れることが困難な場合」
  を、接続拒否の理由にできない。
  また該当地域については、出力抑制に関する予測データの開示を電力会社に求める。
  (発電事業者の予測可能性を確保するため)
 ・変電所への大型蓄電池導入
  再生可能エネルギー発電の出力変動を吸収できる大型蓄電池を、電力会社の変電所に設置。
  これにより、分単位の需給調整力の拡充を図る。
  ・容量6万kWh程度
   稼動した場合、、北海道の分単位の需給調整能力が1割程度増強される可能性もある。
  ・予算:2012年度の予備費296億円を活用する。
  ・スケジュール:2013年5月にも、設置する変電所と蓄電池を決定する予定。
 ・広域系統運用の拡大
  電力システム改革方針(4月2日に閣議決定)に則り、全国規模での
  ・需給調整機能の強化
  ・送電インフラ(地域間連系線など)の増強
  を進める。

また北海道電力も同日、これを受けて太陽光発電の受け入れに関する発表を行っており[2][4]、その概要は下記の通り。

大規模太陽光発電の受付状況2013年3月末時点):
 ・特別高圧連系2,000kW以上):
  ・件数:87
  ・受付量:156万8,000kW
 ・高圧連系のうち500kW以上2,000kW未満
  ・件数:256
  ・受付量:28万9,000kW

対応
 ・特別高圧連系
  今後速やかに経産省の「平成24年度大型蓄電システム緊急実証事業」に応募し、接続可能量の拡大に努める。
  ただし現時点では、接続量が40万kW程度に達すると、接続が困難となる場合がある。
  「(受付分のうち3/4は)接続拒否するしかない」
 ・高圧連系のうち500kW以上2,000kW未満
  接続量が70万kW(※特別高圧連係との合計)に到達した以降については、経産省での省令改正を踏まえた受付を行う予定。
  (発表は5月中を目途とする)
 ・小規模太陽光発電500kW未満、家庭用含む):
  小規模分散で系統への影響は限定的であるため、当面は従来どおりの受付を継続する。


変電所への大容量蓄電池の導入計画は唐突に発表された感がありますが、以前から指摘されてきた北海道の電力網の受入能力不足に対して、いよいよ切羽詰った現実問題として向き合わなければならなくなってきた、ということでしょうか。

原発や再生可能エネルギーに対する考え方はともかく、受け入れられるだけの十分なインフラが無ければどうしようもないのは事実だと思いますが、一朝一夕でできるものではないので、長期的な送電線や変電所などの整備を進めることを、期待したいものです。


※参照・参考サイト:
・[1]北海道における大規模太陽光発電の接続についての対応を公表します(経済産業省)
 http://www.meti.go.jp/press/2013/04/20130417003/20130417003.html
・[2]大規模太陽光発電についての経済産業省からの公表に対する今後の対応について(北海道電力)
 http://www.hepco.co.jp/info/2013/1188972_1521.html
・[3]経産省、無制限で太陽光発電抑制−北海道電の要請可能に(日刊工業新聞)
 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1520130418abbb.html?news-t0418
・[4]大型の太陽光発電、北電の受け入れ能力は4分の1のみ(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNZO54093670X10C13A4L41000/


※関連記事:
経産省が北海道へのメガソーラー集中を指摘、受け入れ限界が間近?(2012/12/09)
2012年11月末時点で運転開始済みの太陽光発電設備は139万8,000kW、再生可能エネルギー発電全体の9割以上を占める(2012/12/16)
北海道経産局が2012年11月末現在の太陽光発電認定状況を公表、件数の全国シェアは1.7%も出力シェアは13.8%、メガソーラーでは27.5%(2012/12/19)

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posted by 管理人 at 22:10 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内
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