【現在位置】トップページ > 市場・業界の動向:欧米 > 当記事

(スポンサード リンク)

2013年07月30日

欧州委員会が中国製太陽電池パネルのダンピング解消案を作成、EU・中国の双方にとって「友好的な解決策」

欧州委員会2013年7月27日に、太陽電池パネルへの反ダンピング措置を巡るEUと中国間の交渉について、「友好的な解決策に到達した」と発表していました[1][2]。

解決案の概要は下記の通り。

  • 目的:
    下記2点の両立を図る。
    ・ダンピングの除外(EU域内の太陽電池メーカーの保護)
    ・EU域内への安定した太陽電池パネル供給の確保(域内メーカーだけでは無理)
  • 作成の経緯
    中国側が提案した内容(多数の同国メーカーが署名)を、欧州委員会のKarel De Gucht委員長が受諾し、草案を作成した。
  • 措置
    輸入価格に最低額を設定する。(※金額は未公表)
    これに賛同する中国の輸出者は、反ダンピング課税を支払う必要が無くなる。
    一方、本案に賛同しない輸出者(中国の輸出の約30%を占める)は、税率47.6%分を支払う必要がある。
  • 採択の可否決定2013年8月2日の予定

EUと中国双方にとって「amicable」とされている以上、最低価格は反ダンピング課税による値上がり価格(約5割増し)に近い水準と思われますが、最終的な販売価格(ユーザーの購入価格)が同じであるなら、ペナルティー課税をEUに支払うよりも、自社の製品価格(自社が手にする額)を直接引き上げるほうが合理的と考えられ、その点では今回の中国側からの提案には合点が行きます。

程度はどうあれ値上げをする以上、中国製パネル(欧州市場でのシェアは現在80%とのこと)の販売量減少は避けられないと思いますが、それでも中国側が妥協したところには、縮小中とはいえ、いまだ太陽光発電市場としての欧州の存在が大きいものであることが感じられます。

ただ反ダンピング措置については、これまで欧州の太陽光発電関連企業1,000社以上EU加盟国の半数以上が懸念・反対を表明していますが、今回の発表ではパネルの需要者側への影響に冠する言及が少なく、本当に「amicable」な結果をもたらしうるものなのか、非常に気になるところです。


※参照・参考サイト:
[1]Statement by EU Trade Commissioner Karel De Gucht on the amicable solution in the EU-China solar panels case(欧州委員会)
http://europa.eu/rapid/press-release_MEMO-13-730_en.htm#PR_metaPressRelease_bottom
[2]Commissioner De Gucht: “We found an amicable solution in the EU-China solar panels case that will lead to a new market equilibrium at sustainable prices”(同上)
http://europa.eu/rapid/press-release_MEMO-13-729_en.htm

※関連記事:

(スポンサード リンク)


posted by 管理人 at 00:23 | Comment(0) | 市場・業界の動向:欧米
この記事へのコメント
コメントを書く

※SEO目的のコメントはお断りします。

お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。