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2013年12月05日

2013年7-9月のモジュール出荷量は約2.1GW(前年同期比2.9倍)、国内向けが殆どを占める

太陽光発電協会が12月2日に、20137-9の太陽電池セル・モジュール出荷統計を発表していました[1]。

このうち、国内向けを中心とする主な数字は下記の通り。(※一部数値は管理人が計算)

モジュール

  • 総出荷量211万2384kW(前年同期比193.2%増)
  • 出荷先別
    • 国内向け:207万4637kW(前年同期比230.9%増)
      うち海外生産分は119万7900kW(同540.0%増)、更にそのうちシリコン多結晶は83万6624kW(同1005.4%増)。
    • 海外向け:3万7747kW(同59.6%減)
      地域別では、
      ・北米向け:5699kW(前年同期比84.1%減)
      ・欧州向け:5091kW(同68.0%減)
      ・その他:2万6957kW(同35.3%減)
  • 国内向けの品種別
    • シリコン単結晶:67万1439kW(前年同期比127.8%増)
    • シリコン多結晶:118万6142kW(同316.0%増)
    • シリコン薄膜・その他:21万7056kW(同361.0%増)
  • 日本企業の国内向け出荷量:150万1352kW
    うち、海外生産品は62万7896kW。
    品種別では、
    • シリコン単結晶:56万526kW
    • シリコン多結晶:72万3770kW
    • シリコン薄膜・その他:21万7056kW
  • 国内向けの用途別出荷量
    • 住宅用:53万9977kW(前年同期比21.0%増、構成比26.0%)
    • 非住宅用:153万4064kW(前年同期比752.6%増、構成比73.9%)
      うち、発電事業用(売電目的の500kW以上の設備向け)は74万7364kW(前年同期比949.1%増、構成比36.0%)。
  • 公称最大出力
    • 200W超は163万2221kW(前年同期比377.8%増)。
      うち、多結晶シリコンは103万1525kW。

セル

  • 総出荷量:70万3513kW(前年同期比40.7%増)
  • 出荷先別
    • 国内向け:68万8372kW(前年同期比67.3%増)
      海外生産分は25万9009kW(同670.9%増)、そのうちシリコン多結晶は12万9863kW(同3379.7%増)。
    • 海外向け:1万5141kW(同82.9%減)
      地域別では、
      ・北米向け:0kW
      ・欧州向け:1万4431kW(前年同期比76.2%減)
      ・その他:810kW(同80.1%減)
  • 日本企業の出荷量:127万2439kW
    • 国内生産品:43万4282kW(構成比34.1%)
    • 海外生産品:83万8157kW(同65.9%)

    品種別では、
    • シリコン単結晶:50万6603kW(構成比39.8%)
    • シリコン多結晶:76万5836kW(同60.2%)

モジュール出荷量が前年同期比3倍と急拡大していますが、産業用(特に発電事業用)の増加が顕著なのは、経産省の再生エネ導入量統計(7月の「非住宅」の伸びが著しい(前月末比約20%増))と同様であり、メガソーラーなど産業用設備の建設が進んでいることが伺えます。

一方で海外向け出荷量は、モジュール・セルともに急減しており、現在の太陽電池需要がほぼ国内向けになっていることも伺えますが、それだけに来年度以降に、FITの電力買取価格が引き下げられた場合の影響が、非常に懸念されるところではあります。

それはさておき、今回興味深いと思ったのは、国内向けのシリコン多結晶が、モジュールは前年同期比約11倍・セルは同約35倍と、格別な増加を見せていることです。

セルはともかくモジュールについては、4-6月の時点で既に(他の種類に比べて)多結晶の増加幅が大きくなっており、また今回は公称最大出力200W超の伸びが特に大きいことから、シリコン多結晶型の出荷量急増は、主に産業用での需要増によるものと考えられます。

また、多結晶型の国内出荷量(約119万kW)は、日本企業製の出荷量(約72万kW)とのギャップが他の種類より大きいので、海外メーカー製モジュールでは、特に産業用としてシリコン多結晶型の輸入量が多くなっているのでは、と推測します。

またセルのほうも、国内向け出荷量が急増しているので、今後は日本メーカー製モジュールでも、シリコン多結晶型の割合が増えると思われますが、発電能力で単結晶に劣るはずの多結晶型の需要が増えているとすれば、個人的には非常に意外な気がします。

もっともモジュールの国内向け出荷量では、シリコン薄膜型などの伸びも大きい(前年同期比約4.6倍)ので、このあたりはコストや発電環境を考慮して適材適所の採用が進んでいる、ということなのかもしれません。

もうひとつ気になるのは、海外メーカー製モジュールのシェアがどの程度だったのか、ということですが、国内向け出荷量(約207kW)から日本企業製品の国内向け出荷量(約150万kW)を引くと約57万kWなので、シェアは約28%と思われますが、4-6月統計(推定3割弱)とほぼ変わらない水準なのは意外でした。

海外生産品の割合が大きく伸びている一方で、海外ブランドの浸透は思ったほど進んでいない、という状況が伺えます。


※参照・参考サイト:
[1]太陽電池セル・モジュール出荷統計 平成25年度第2四半期(太陽光発電協会)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h252q.pdf

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posted by 管理人 at 07:52 | Comment(0) | 市場・業界の動向:国内
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