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2013年12月22日

ISEPが「自然エネルギー世界白書2013 日本語版」を公開、2012年の太陽光発電新規導入量は29.4GW超、累積では100GWを突破

環境エネルギー政策研究所ISEP)が12月19日に、ウェブサイトで「自然エネルギー世界白書2013 日本語版」の公開を開始していました[1]。

これは「REN21」が6月に発行した「Renewables 2013 Global Status Report, GSR2013」を日本語に翻訳したものとのこと。

この中から、太陽光発電に関する主なデータを抜き出してみました。

2012年の新規導入量

  • 世界全体29.4GW以上
    地域別
    • 欧州16.9GW(前年は22GW)
      ・ドイツ:7.6GW
      ・イタリア:3.6GW(前年比大幅減)
    • アジア7GW
      ・中国:3.5GW
       地上設置型の大規模施設が大半。(西部地域に多い)
      ・日本:1.7GW
      ・オーストラリア:1GW
      ・インド:1.2GW
    • 北アメリカ3.6GW
      ・米国:3.3GW

    設備のタイプ別
    • BIPV:100MW

累積導入量(2012年末時点)

  • 世界全体100GW超
    (地域別)
    • 欧州70GW
      ・ドイツ:32.4GW
      ・イタリア:16.4GW
      ・スペイン:世界全体の5.1
      ・フランス:同4.0
    • 米国7.2GW
      カリフォルニア州が35%を占める。
    • 中国7GW
    • 日本6.6GW(前年比35%増)

    設備のタイプ別
    • オフグリッド1%未満
    • BIPV(建材一体型):1%未満
    • CPV(集光型):100MW超

    発電実績

    • 2012年の発電電力量110TWh以上
      欧州では、全電力需要の約2.6%を占めた。
      • ドイツ:28TWh(前年比45%増、国内需要の約5%)
      • イタリア:国内需要の約5.6

    2012年のモジュール・セル市場

    • 結晶シリコン型セルの生産量:約31.9GW(前年より微減)
    • モジュール生産量35.5GW(同上)
      シェア上位メーカーの市場占有率
      下記15社で50%に達する。
      またその中で、中国企業は半分以上を占める。
      • Yingli Green Energy:6.7
      • First Solar:5.3
      • Trina Solar、Suntech Power:各4.7
      • Canadian Solar:4.6
      • シャープ:3.0
      • JA Solar:2.8
      • SunPower、Jinko Solar:2.6
      • Hareon Solar、Hanwha-SolarOne:各2.5
      • 京セラ、ReneSola:各2.1
      • REC、Tianwei New Energy:各2.0
        生産地域別の市場占有率
        • アジア86%(前年は82%)
          ・日本:5%(同6%)
        • 欧州11%(同14%)
        • 米国3%(前年と同じ)

        種類別
        • 薄膜型4.1GW
          市場占有率は13%。(前年は15%)

      他の調査機関・企業による統計は若干異なってくるとは思いますが、それでも100GWに到達したというのは、大きな節目という気がします。

      また2012年の1年間のみで、2011年以前の累積導入量の4割超が新たに導入されており、導入の加速という点でも目を見張るものがあります。(特に中国・米国)

      欧州は新規導入量が前年比3割弱も減っているものの、いまだ世界全体の半分以上を占めており、最大市場としての存在の大きさを再確認させられます。
      電力供給についても、全需要電力量の中では1割に満たないですが、昼間の電力供給では高い割合に達した実績があるので、今後更に電源(特にピークカット用)としての役割も増していくものと考えます。

      中国については、2012年は地上設置型の大規模設備が多かったとのことですが、政府は分散型設備(需要地近くに設置、発電電力は自家消費中心)を推進する方針を最近明確に示している[2]ので、2014年以降は導入状況が大きく変わる可能性があると思われます。


      モジュール生産では中国メーカーが高シェアを占めた中で、First Solarが2位につけていますが、生産量全体に占める薄膜型の割合が少し減っているのは、ちょっと気になるところです。
      この点は、(薄膜型が適する)大規模発電所の新規設置の増減如何にかかっているものと考えます。

      生産地域別では、アジアが8割超もの高い割合を占めており、中国・日本・韓国があることを考えると当然かもしれないですが、それでも一大生産地域となっていることには驚かされました。

      現状では、他の地域がこの状況を覆せるだけの可能性には思い当たらず、当面はアジアが世界の太陽電池工場となるのかもしれません。


      ※参照・参考サイト:
      [1]【プレスリリース】「自然エネルギー世界白書2013 日本語版」公表のお知らせ(環境エネルギー政策研究所)
      http://www.isep.or.jp/library/5749
      [2]国家能源局关于印发分布式光伏发电项目管理暂行办法的通知(国家能源局)
      http://zfxxgk.nea.gov.cn/auto87/201312/t20131211_1735.htm

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posted by 管理人 at 02:58 | Comment(0) | 市場調査・予測(レポート等)
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