【現在位置】トップページ > 試験・検査 > 当記事

(スポンサード リンク)

2014年01月22日

NPCが検査装置「エプティフ」を開発、設置済みのパネル・ストリングを短時間でEL・PL検査可能

NPC社が2014年1月20日に、

  • 新開発した検査装置エプティフEPTiF)」を用いての、太陽光発電メンテナンスサービスを開始した。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。

目的

  • 主要事業の太陽電池製造装置で培ってきた技術・ノウハウを生かして、太陽光発電システムの適切な運転管理需要に対応する。
  • 従来の事業領域(太陽電池モジュール工程)から、新たに太陽光発電システム全般に係る領域への事業展開を図る。

エプティフによるEL検査の原理

  1. 太陽電池パネルまたはストリングに、一定周期信号を入力する。
  2. 信号が入力されたパネルまたはストリングを、ビデオ撮影する。
  3. 撮影動画の解析を行い、その結果を表示する。

エプティフの主な特徴

  • 現場でのEL・PL検査が可能
    ・独シュツットガルト大学が開発した検査技術
    ・NPC独自の画像解析・データベース管理ソフトウェア
    を組み合わせており、暗室やレーザー光線が不要。
    太陽光発電システムの設置現場で、エレクトロルミネッセンス検査・フォトルミネッセンス検査ができる。(パネルは設置したままで可)
  • 短時間で結果を表示
    動画解析では、約30秒で検査結果を表示できる。
  • 判りやすい結果表示
    入力信号と同じ周期で発光している部分のみを、画像化する。(周期と異なる部分はノイズとみなし排除)
  • 天候に依らない
    曇りから晴天まで、ほぼ全ての日射条件で検査が行える。
  • システム規模に依らない
    住宅用〜大規模設備まで、多様な太陽光発電システムを検査できる。
  • ストリング全体の検査に対応
    パネル単体だけでなく、ストリング毎の検査も可能。
  • 他ストリングからの電源調達
    電源が無い設置現場でも、検査対象以外のストリングの発電電力を、EL発光用の電源に使用できる。
  • 屋内・屋外の双方に対応
    システム設置現場での検査だけでなく、
    ・設置前の受入検査
    ・竣工検査におけるモジュール検査
    等にも利用できる。

受注見込み

  • エプティフ:年間約15
  • メンテナンスサービス:初年に約30件(四国地域が中心)
    高知県のシステム施工会社から、出荷前パネルの自社検査・設置後の検査用として、1台を受注済み。

パネル製造装置の大手メーカーが(製造過程ではなく)設置現場で使える検査装置を開発し、サービス提供も始めた、というのが非常に意外でしたが、それだけ現状では、設置済みシステムの検査を手軽・迅速に行える手段が乏しく、参入の余地が大きい、ということかもしれません。

今回の装置で行えるのはEL検査・PL検査ということで、セル自体以外(例えばバイパスダイオードやインターコネクタはんだ付け部)の異常も検出できるのかは判りませんが、少なくともセルの実体的な異常について、少ない手間・時間で発見可能になる、ということであれば、急増する太陽光発電設備の保守・メンテナンスのハードルを引き下げ、また検査の正確性・確実性を増す意味でも、安定稼動に寄与できるところは小さくないものと考えます。

また近年は太陽電池製造装置の需要が縮小しており、NPCも一昨年に人員削減などを実施。

結晶シリコンパネル用に限らず、製造装置需要の低迷は現在も続いている(例えばフェローテック東京エレクトロン)だけに、今回の新しい事業が、NPCの経営安定化につながるものとなっていくのか、という点にも、注目したいところです。


※参照・参考サイト:
[1]屋外検査装置とサービス提供開始のお知らせ(NPC社)
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/62550/47c06a2d/da18/43e4/af0a/f0eb89dfa4cf/20140120093037212s.pdf

(スポンサード リンク)


posted by 管理人 at 00:39 | Comment(0) | 試験・検査
この記事へのコメント
コメントを書く

※SEO目的のコメントはお断りします。

お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。