First Solar社とGE社が2014年3月19日に、
- 次世代の大規模太陽光発電所(直流1500Vシステム)の開発における、技術的・商業的パートナーシップを結んだ。
主な方針は下記の通り。
- First SolarのCdTe薄膜太陽電池パネルに新技術を投入し、GEのDC1500Vシステムに最適化する。
- GEの新しい4MWの「ProSolar」(1500Vのインバーター/変圧器ステーション)を用いることで、
・太陽電池アレイの規模の大幅拡大
・インバーターと変圧器の削減
を実現する。
これにより、
・発電所の出力アップ
・建設・メンテナンスのコスト低減
が見込まれる。
日本では1000Vシステムがこれからという段階だけに、更なる高電圧化を目指すことには驚きましたが、数十〜数百MWの発電所建設を手がけてきたFirst Solarならではの次の一手、ということかもしれません。
また、CdTe型太陽電池の技術開発で既に提携しているGEと、今度は川下分野で協力するとのことで、両社の協力関係がより強さを増していることも伺えます。
ただ、産総研の実験で(CdTe型、また市販製品でないとはいえ)薄膜型モジュールでのPID発生が示されているだけに、1500VともなるとPID発生の可能性が格段に高まることが懸念されますが、その点についてFirst Solarが(モジュールの)技術的にどう対策を講じるのか、というのは注目したいところです。
- [1]First Solar and GE Shape Next-Generation PV Power Plant(First Solar社)
- http://investor.firstsolar.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=833952
- [2]同上(GE社)
- http://www.genewsroom.com/Press-Releases/First-Solar-and-GE-Shape-Next-Generation-PV-Power-Plant-274225
- [3]Solar Power(同上)
- http://www.ge-energy.com/products_and_services/products/solar_power/index.jsp
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