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2018年05月04日

2017年の世界のパワコン市場の規模は約88.4GW、メガソーラー向けが約74%を占める

日経XTECHの記事[1](2018年5月2日付)で、Trina Solar社が同年3月に開催したイベント(設立20周年記念+新戦略発表)での発表内容が報じられていました。

今回はその中から、2017年のパワコン市場に関する数字を抜き出してみました。


市場規模
(出力ベース)
88.4GW
出荷先地域の上位
  • 1位:中国
  • 2位:日本
  • 3位:米国
用途別の出荷割合
  • 出力1〜5MWの発電所向け:約14%
  • 5MW以上の発電所向け:約60%
(※1MW以上のメガソーラー向けが計約74%)


欧州の業界団体「SolarPower Europe」の発表(2017年10月)[2]では、同年の世界の太陽光発電の新設容量が、100GW到達の見込みとされていました。

今回のパワコンの約88GWという出荷量は、その新設容量見込みに近い数字ですが、パワコンのほうが1割ほど小さいのは、太陽電池モジュールを多く設置する「過積載」が、要因の一つになっているのではと想像します。


出荷先の地域別では、1位の中国はともかく、日本が米国を抜いて2位だったことが、非常に意外でした。

それだけまだ、FIT認定分と導入分のギャップの消化が、続いていたということだと思われます。

具体的な数字を見ると、2017年9月末時点では、「非住宅(10kW以上)」の認定量が6634.8万kW、導入量(FITでの認定分)が3173.2万kW[3]であり、導入量はまだ認定量の半分にも到達していません。

そのため当面は、日本での高いパワコン需要が、意外にも続くことになるのかもしれません。


Trina社の発表数字に戻ると、用途別ではメガソーラー向けが約3/4を占めたことから、世界的には、分散型よりも大規模発電所の設置が(少なくとも発電容量の点では)主流になっていることが伺えます。

例えばIRENAのレポート(2018年1月発表)では、大規模事業用(utility-scale)の2017年の導入コストは2010年比約68%減でした。

新興国での大規模事業が増えている(例えばCanadian Solar社関連)ことも考えると、大規模発電所のコストダウンが急速に進んできたことが、パワコンの用途別においても高い割合を占めつつある、最大の要因になっているものと推測します。


※参照・参考資料:
[1]太陽光の直流回路、「2000V」も視野、中国トリナ・ソーラーが展望(日経XTECH、2018/5/2)
http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/news/16/050211063/
[2]太陽光の新設容量、2017年に初めて100GWに、欧団体が公表(同上、2017/11/17)
http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/news/16/111709874/
[3]固定価格買取制度 情報公表用ウェブサイト
https://www.fit-portal.go.jp/PublicInfoSummary

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2017年10月09日

明電舎が初の500kWパワコン「SP1000-500」を発売、DC1000V入力対応で変換効率98.7%、販売価格は250kW機比で約40%削減

2週間以上前になりますが、明電舎2017年9月21日に、

  • DC1000V対応の500kWパワコン「SP1000-500
を発表していました[1]。

ここでは[2][3]と合わせて、主な情報をまとめてみました。


<開発の背景>

国内のメガソーラーでは
  • 売電単価の見直し
  • 設備のメンテナンスの義務化(改正FIT法の施行に伴う)
等により、
  • 導入コストの低減
  • 変換効率の高いパワコン
に対する需要がある。
今回の新機種は、この需要を踏まえて開発された。

<主な特徴>

明電舎初の500kW機 また、DC1000V入力にも対応している。
(※従来機種「SP320」の入力電圧は最大750V)
高い変換効率 変換効率(98.7%)は「同容量の中では世界最高レベル」。
価格を大幅にダウン 従来機種(「SP320」の250kW機)を用いる場合と比べて、販売価格を40%削減している。

<仕様の比較>

新機種
(SP1000-500)
従来機種
(SP320-250T)
入力最大入力電圧 1000V 750V
入力回路数 8回路
(※オプションで最大16回路)
最大2回路
出力定格出力 500kW(500kVA) 250kW(250kVA)
定格出力電圧 350V 420V/440V(50Hz/60Hz)
定格出力電流 825A 344A/328A(50Hz/60Hz)
変換効率 98.7%以上(最大時) 96.5%以上(定格運転時)
大きさ寸法 2300×高さ1950×奥行700mm
(突起部を除く)
  • 「N」:1200×1950×1000mm
    (ファン部を除く)
  • 「G」:1300×2730×1200mm
    (天井奥行き1700mm)
概算質量 1400kg
  • 「N」:2000kg
  • 「G」:2650kg

また販売開始日は、2017年10月1日とのことです。



個人的に最も驚いたのは、価格を従来機種(250W機)の使用時と比べて約4割も引き下げた、ということです。

どのようにして大幅なコストダウンを実現したのか、という点は記述されていませんが、新機種では定格出力電圧・電流が引き下げられています。

また概算質量も(出力が2倍にも関わらず)かなり縮小しており、これらの点は、コストダウンと大きく関わっているものと推測されます。


米国のNRELの調査によると、同国のメガソーラーの設置コストは、2017年1Qには前年同期比29%減だったとのことで[4]、その要因の一つに

  • 太陽電池モジュールとパワコンのコスト低下
が挙げられています。(もう一つの要因は、人件費の低下)

今回の明電舎の新製品は、あくまで日本国内向けと思われますが、発電設備の初期コスト低減に対するニーズは、国内も海外も同様の筈です。

そして機器のコストダウンというと、太陽電池モジュールばかりを注目しがちですが、約40%ダウンという今回の数字からは、パワコンでも価格低下が急速に進んでいることが、推し量られる気がします。


加えて今回の機種では、(質量・価格を大幅に減らしつつ)入力回路数が格段に増やされており、発電所の設計・デザインにおいて(従来より)高い柔軟性が求められていることも、伺えるものです。


※参照資料:
[1]太陽光発電システム用パワーコンディショナ500kW機を
10月から販売開始(明電舎、2017/9/21)
http://www.meidensha.co.jp/news/news_03/news_03_01/1224554_2469.html
[2]パワーコンディショナ(SP1000シリーズ)(明電舎)
http://www.meidensha.co.jp/products/energy/prod_05/prod_05_01/prod_05_01_03/index.html
[3]パワーコンディショナ(SP320シリーズ)(同上)
http://www.meidensha.co.jp/products/energy/prod_05/prod_05_01/prod_05_01_02/index.html
[4]米国で太陽光発電のコストが下落、エネルギー省の目標を3年早く達成(Wired.jp、2017/10/7)
https://wired.jp/2017/10/07/solar-now-costs-6-per-kilowatt-hour/

※関連記事:

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2017年08月19日

日立アプライアンスが、SiC採用の屋外設置用パワコン「HSS-PS55EMT」「HSS-PS55EMTE」を発表、変換効率96.5%でモジュール過積載にも対応

3週間ほど前になりますが、「日立アプライアンス」社が2017年7月27日に、屋外設置用パワコン(住宅用・産業用)の新製品である

  • 耐塩害仕様「HSS-PS55EMT
  • 耐重塩害仕様「HSS-PS55EMTE
を発表していました[1]。

製品の概要は下記の通り。


特徴
  • 電力変換効率96.5
    制御回路には、低損失なSiCダイオードを採用。
    更に日立独自のインバータ技術を用いることで、高い変換効率を実現した。
  • 定格容量を超える太陽電池モジュールを接続可能
    発電電力を交流に変換する際、定格出力を超えないようコントロールする。
    これにより、定格容量以上のモジュール搭載が可能となる。
  • 最大入力電流を拡大
    最大入力電流を、1回路あたり11A・計44Aに高めた。
    (※従来は1回路あたり10A、計40A)
  • 有線リモコンにもなる表示器
    パワコン本体の前面に、運転状況を表示する表示窓を設けている。
    ここにはリモコンを内蔵しており(表示器として使用)、施工時にリモコンを取り外して別売りケーブルを敷設することで、屋内向けの有線リモコンとして使用できる。
定格出力 5.5kW
事業者向けの見積価格(税別)
  • 耐塩害仕様「HSS-PS55EMT」:53万5000
  • 耐重塩害仕様「HSS-PS55EMTE」:65万
発売日 2017/9/20の予定
開発の背景
  • 日立アプライアンス社では、2017年度のパワコン需要について、
    • FITでの買取価格引き下げ
    • 改正FIT法による設備認定失効
    等の影響が予想される一方で
    • 新築住宅における太陽光発電の標準装備(政府のZEH目標が背景)
    • 接続契約締結済み案件の運転開始
    等から、緩やかな回復を見込んでいる。
  • 今回の新製品は、屋外設置用の従来機種(定格出力5.9kW、4.9kW)に、5.5kWを追加して、製品ラインアップを強化するものである。
    また、
    • 高効率化技術
    • 最大入力電流の向上
    などにより、幅広い顧客のニーズへの対応を図っている。

また今回は他に、

  • 屋外用4機種(4.9kW、5.9kW)
  • 屋内用2機種(4.0kW、5.5kW)
も同時に発表されており、その一部は10月発売予定となっています。



SiC(シリコンカーバイト)採用のパワコンと言えばと、3年前(2014年)に、複数のメーカーから「オールSiC」の機種発表が相次いでいました(※関連記事)。

しかしその後、それらが実際に発売されたという発表を見聞きしなかったため、太陽光発電用パワコンでのSiC採用は、個人的にはてっきり(メーカーを問わず)棚上げになったものと思い込んでいました。

そのため、今回の日立アプライアンス社の発表には少し驚きましたが、発売予定時期は(発表から)約2ヵ月後と明記されており、明確なユーザーニーズを見込んでSiCを採用したことが伺えるものです。


2014年の他メーカーの発表機種は、いずれも変換効率がもっと高かった(97.3〜98.4%)ですが、これは今回の機種が「オールSiC」では無いためだと思われます。

この点は、性能と価格のバランスを考慮した結果なのかもしれません。

今回の屋外用5.5kW以外の新機種は、現行機種[2]と価格がほぼ同等であり、SiCを用いながらも、価格の上昇を防いだことが伺えます。


また今回の発表では、今年度(2017年度)のパワコン需要見込みの中で、「緩やかな需要回復」の根拠の一つに「新築住宅物件への標準装備」が挙げられており、おやっと思いました。

と言うのは、ちょうど2017/4-6の国内モジュールメーカー業績で、一部メーカーにおいて、住宅メーカー向けの出荷やスペックインが順調に進んでいる、との記述があり、これと合致すると感じたからです。

国内住宅向けのモジュール出荷量は減少が目立ちますが、その中で新築住宅は、需要増が期待できる貴重なカテゴリになっているようです。


※参照資料:
[1]住宅用・産業用太陽光発電システム向け屋外設置用パワーコンディショナを発売(日立、2017/7/27)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/07/0727.html
[2]仕様・商品一覧(日立アプライアンス)
http://kadenfan.hitachi.co.jp/solar/pdf/list.pdf

※関連記事:

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2017年07月23日

東芝三菱電機産業システムが直流1500V・容量3.2MWのパワコン「SOLAR WARE 3200」を発売、米国市場向け

東芝三菱電機産業システム社が2017年7月18日に、

  • 直流1500V・容量3200kWの太陽光発電用パワコンを発売した。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


商品名 SOLAR WARE 3200
開発の背景 米国市場では、太陽光発電の
  • 大容量化
  • コスト競争
が進んでいる。
今回の製品は、そのニーズに応えるべく開発された。
主な特徴
  • 世界最大クラスの容量:
    最新型のIGBTを用いることで、単機容量3200kWを実現した。
    これにより、
    • パワコンの設置台数の削減
    • 建設コストの低減(周辺機器の集約、工事工数の削減)
    との効果が期待できる。
想定市場 米国向け
設置環境 屋外


個人的には、直流1000Vの本格採用はつい最近のこと、というイメージがあったので、もはや次の1500V用のパワコンが製品化・発売されている(しかも日本のメーカーによる)ことには驚きました。


DC1500Vの太陽光発電所というと、約3年前にFirst Solar社とGE社が開発で提携していました。

私はその後の動きは追っていませんでしたが、TMEIC社のプレスリリース[1][2]を見ると、どうやら順調に実用化され、実際のプロジェクトでの採用も進んでいるものとみられます。


とは言え、TMEICにおける直流1500Vのパワコンは、最初の機種(SOLAR WARE 2500)の発売が今年の4月[2]であり、まだまだ新しいカテゴリとも見受けられます。

大規模太陽光発電所において今後、更に高電圧化が進むのかは判りませんが、当面は1500Vが主流となるのではないでしょうか。


※参照資料:
[1]世界最大クラスの太陽光発電システム用パワーコンディショナを販売開始(東芝三菱電機産業システム社、2017/7/18発表)
http://www.tmeic.co.jp/news_event/pressrelease/2017/20170718.pdf
[2]国内メーカー初の1500Vdc機種 2500kW屋外型パワーコンディショナを4月から販売開始(同上、2017/2/17発表)
http://www.tmeic.co.jp/news_event/pressrelease/2017/20170217.pdf
[3]太陽光発電システム用 1500V系パワーコンディショナを開発・販売開始(同上、2017/5/29発表)
http://www.tmeic.co.jp/news_event/pressrelease/2017/20170529_1.pdf
[4]屋外型大容量パワーコンディショナのラインナップを充実 1500Vdc-1250kW他、2機種を同時に販売開始(同上、2017/6/29発表)
http://www.tmeic.co.jp/news_event/pressrelease/2017/20170629.pdf
[5]1500V対応パワコンで変わる太陽光発電、コスト削減にメリット(スマートジャパン、2017/7/19付)
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1707/19/news037.html

※関連記事:

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2016年10月17日

オムロンが小型パワコン「KPM2シリーズ」を発表、従来機種から入力電流・電圧を拡大し、高効率パネルへの置き換えや「過積載」に対応

オムロン社が2016年10月13日に、屋外設置型の小型パワコンの新機種「KPM2シリーズ」を発表していました[1]。

これは従来機種「KPMシリーズ」を強化したもので、概要は次の通り。


  • 主な特徴
    入力電流を拡大1回路あたりの入力電流(従来機種9.5A)は11A。
    これにより、従来より高効率(高電流)の太陽電池パネルにも対応できる。
    (※2016年のFIT法改正では、パネル等の設備変更も可能になっている)
    入力電圧も拡大入力電圧の最大値(従来機種400V)は450V。
    これにより、パワコン容量以上の太陽電池パネルの設置過積載)が可能になり、売電収入のアップが期待できる。
    施工性・耐環境性を向上
    • 製品裏面に「隠ぺい配線口カバー」を追加(防水性能を強化)
    • 製品下部に配線用のPF管用口を新設
      (従来機種(KPMシリーズ)で必要だった、パテ埋めの工数を削減できる)
    出力制御に対応<2015年1月の省令改正で導入された出力制御に対応している。/td>
  • 種類(形式):KP44M2-J4、KP55M2-J4、KP44M2-SJ4、KP55M2-SJ4
  • 発売時期2016年12月の予定

FIT導入を背景にヒット商品となった「KPMシリーズ」のバージョンアップ版であるだけに、現在の国内の住宅用や低圧市場における需要のトレンドを、敏感に反映した仕様変更と推測されます。

その中で目立つのは、「高効率パネルへの置き換え」や「パネルの過積載」への対応であり、「指定ルール」の導入電力買取価格の引き下げといった悪条件により減速が際立つ国内太陽光発電市場において、収益性(売電量)アップへの指向が、より強くなっているのかもしれません。

一方で今回の製品発表では

  • 「自らが使用する電力をより安価に自らで作る「自家消費」への移行が進む」
との記述がありますが、それに対する特段の対応は(今回の新製品に)見受けられません。

もっともこの点は根本的に、蓄電技術(バッテリー、水素利用など)のコストダウンや実用化が進まなければ、パワコン機種の改良だけでは如何ともできないことだとは思われます。


※参照資料:
[1]機能アップにより太陽光発電システムの総発電量向上をサポート 屋外単相パワーコンディショナ「KPM2シリーズ」の発売について(オムロン社)
http://www.omron.co.jp/press/2016/10/c1013.html

※関連記事:

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2016年08月15日

SMA Solarの2016年上半期は増収増益、ただしコスト構造改善のために、米国と南アの生産施設閉鎖を決定

パワコンメーカー「SMA Solar」が8月11日に、2016年上半期2016/1-6)の業績を発表していました[1]。

今回はその中から、主な数字や状況を抜き出してみました。


業績

売上高約4億9000万ユーロ(前年同期比15.1%増)
売上における海外の割合91.1%(前年同期から3.9ポイント増)
営業利益(EBIT)約3900万ユーロの黒字
(前年同期は約1500万ユーロの赤字)
販売したPVパワコンの出力合計3.9GW(前年同期比22.9%増)

背景、市場の状況

  • 収益の伸びを引っ張ったのは、大規模発電所セグメント(Utility)だった。
    また、商業向けシステム(Commercial)も好調だった。
  • 該当期間の市場環境では、価格圧力の強さが特徴的だった。(特に最近数週間での加速は、予想外のペース)
    2017年にはこれが更に強まると予想しており、コスト構造を改善するために、
    • 米国・デンバー
    • 南アフリカ・ケープタウン
    に有する生産施設を、閉鎖することを決定した。
    (これにより、中国とドイツでの生産能力の利用率を高める)

2014年には従業員の1/3超を解雇していたSMA社ですが、今回はパワコン販売を大きく伸ばしており、きっちり増収増益を達成。

海外売上高も9割を超えており、欧州市場の縮小という激変に上手く対応してきたことが伺えます。

しかし一方で、価格引き下げの圧力の強さにより、生産拠点を更に2ヶ所閉鎖するとのことで、厳しいリストラは今後も続かざるを得ないのかもしれません。

日本の大手モジュールメーカーでは業績の下降が続いており、今回のSMA社の発表内容とともに、(数字・文章の上だけでも)現在の太陽光発電市場における競争の厳しさが、ひしひしと伝わってくる気がします。


※参照資料:
[1]SMA Solar Technology AG Increases Sales and Earnings in First Half of 2016(SMA Solar社)
http://www.sma.de/en/newsroom/current-news/news-details/news/15888-sma-solar-technology-ag-increases-sales-and-earnings-in-first-half-of-2016.html

※関連記事:

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TMEICが「India Solar Week 2016」で「Rising Star Awards」を受賞、大規模システム用パワコンが評価される

東芝三菱電機産業システム(TMEIC)社が2016年8月9日に、

  • インドで開催されたPV関連イベント「India Solar Week 2016」(6月2〜3日、ニューデリー)において、自社が「ライジング・スター賞」を受賞した。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


  • 受賞カテゴリ:「Solar Inverter Company of the Year - Utility Scale
  • 受賞理由:大規模システム用パワーコンディショナの性能・実績が評価された。

各カテゴリの受賞者一覧[2]を見ると、正直私がまだ名前を知らない企業が、殆どを占めていました。

このイベントのスポンサーには、開催地であるインド国内のPV関連企業が名を連ねており[3]、また「India Solar Week Awards」は2014年開始[4]とまだ歴史が浅いことから、現状ではまだ、250超という参加者のうち、インドの企業・団体が多くを占めているものと想像します。

その中で、「Leadership Awards」の「Solar Module Company Of The Year - International Manufacturer」では

  • PV Crystalline Modules:中国のJinkoSolar社
  • HIT PV Modules:パナソニックの100%子会社「Anchor Electricals Private Limited」
の名前があり、両社の世界市場における存在感が伺えます。

また、TMEICは「Rising Star Awards」のほうでの受賞であり、大規模設備(Utility)の世界市場における、2014年以降の拡販の勢いが推測されます。

その2014年には、インドの新政権が2022年までに100GWという導入目標を掲げており、同国市場の今後の成長に伴い、「India Solar Week Awards」の世界的な知名度・注目度も、高まっていくのではないでしょうか。

そして日本企業であるTMEIC製のパワコンが、インドをはじめとする新興国市場でどれだけシェアを拡大していけるか、という点も、注目していきたいところです。


※参照資料:
[1]インドにおいて弊社製パワーコンディショナが評価され、「ライジング・スター賞」を受賞しました(TMEIC)
http://www.tmeic.co.jp/news_event/information/2016/20160809.html
[2]Award Winners(「India Solar Week 2016」のサイト内)
http://solarquarter.com/indiasolarweek/index.php/awards/award-winners-2015
[3]Sponsors 2015(同上)
http://firstviewgroup.com/indiasolarweek/index.php/sponsor-exhibit/sponsors-2015
[4]Awards(同上)
http://firstviewgroup.com/indiasolarweek/index.php/awards

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2016年05月16日

田淵電機が2015年度の業績を発表、国内PV市場は縮小が続くも、大型案件の消化は2〜3年続くと予想

田淵電機社が5月11日に、2015年度2015年4月〜2016年3月)の業績を発表していました[1][2]。

今回はその中から、太陽光発電用パワコンに関係する内容を抜き出してみました。


「電源機器事業」セグメントの業績

  • 売上高:299億4500万円(前期比32.2
  • 営業利益:50億2900万円(同51.3
  • 背景
    日本国内の太陽光発電市場の縮小により、パワコンの販売が不調だったことが響いた。

太陽光発電市場の状況

  • 国内市場
    • 2015年度
      これまで牽引役だった低圧連系市場(10〜50kW)が停滞した。(※この分野は、田淵電機のシェアが高い)
      その一方で大規模案件(メガソーラー等)では、残余の設置が着実に進んだ。
      またセントラル型(パワコン1台を使用)ではなく、分散型パワコンの採用が増加している。
    • 今後の見通し
      全体として市場は縮小していくが、500kW以上(工期が長い)では、今後2〜3年程度をかけて、残っている案件の消化が進むと予想される。
  • 北米市場
    • InvestmentTaxCredit」の延長(2015年12月に米国連邦議会で可決)
    • 「デマンドチャージ」に伴うピークカット・ピークシフト需要の拡大
    との成長要因がある。

いちメーカーにおける業績ではあるものの、「電源機器事業」での売上・利益の減少幅には、国内市場の縮小の度合いが強く感じられます。

その中で大型案件については、そう言えば当ブログで4月以降にチェックした限りでも

と、立て続けに大規模プロジェクト推進の発表・報道があり(※採用されているパワコンのメーカーは不明)、国内で大型案件の消化が進んでいるというのは、確かなのかもしれません。

ただしあくまで「産業用(10kW以上)」の認定量は減少が続いており、今年1月末時点でも、1ヶ月前と比べて130MWのマイナス[3]。

このため、メガソーラーの認定分の消化が数年間続くとしても、その後は非常に厳しい状況が待っていると考えざるを得ません。

いっぽう北米市場に関しては、米国で導入のピーク時期が過ぎたとする調査レポートが3月に発表されていましたが、今後それを覆す状況となり得るかどうかは、強く注目したいところです。


※参照資料:
[1]平成28年3月期 決算短信(田淵電機)
http://www.zbr.co.jp/ir/news/docs/tanshin_m160511.pdf
[2]2016年3月期 決算ご説明資料(同上)
http://www.zbr.co.jp/ir/news/docs/tanshin_e160511.pdf
[3]固定価格買取制度 情報公開用ウェブサイト
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html
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2016年03月19日

オムロンが産業用向け屋外三相パワコン「KPT-A□」シリーズを発表、複数台設置で低圧〜高圧設備に幅広く対応

オムロン社が2016年3月16日に、産業用太陽光発電向けの屋外三相パワコン KPT-A□」シリーズを発表していました[1]。

今回発表されたのは

  • 定格出力9.9kW「KPT-A99」(2016年4月発売予定)
  • 10kW「KPT-A100」(同上)
  • 12.375kW「KPT-A123」(2016年6月発売予定)
の3機種で、主な特徴は次の通り。


  • 複数台設置で低圧〜高圧設備に対応
    低圧設備(50kW未満)では「KPT-A123」4台(計49.5kW)を用いることで、従来の主流タイプ(10kW機種を使用)よりもトータルコスト(導入・設置・保守など)を削減できる。
    また高圧設備(50kW以上)の場合も、従来の主流方式(セントラル型)に比べて
    • 設置の容易化
    • リスク分散(パワコン停止時の発電量損失の低減)
    とのメリットが得られる。
  • 商用トランスが不要
    高周波絶縁方式を採用しているため、商用トランスの別途設置が必要ない。
  • 将来的な出力制御に対応可能
    オムロン社が発売済みの「エナジーインテリジェントゲートウェイ」と組み合わせることで、出力制御にも対応できる。
  • 塩害に対応
    防塵・防水規格「IP65」を確保している。
    (※重塩害地域(海岸から500m以内)への設置には不適)
  • 回路数は最大7回路
  • 接続箱機能を内蔵。

個人的にオムロン社については、太陽光発電用パワコンにおいては住宅用の小型機種が専門、というイメージを持っていたので、今回の産業用機種への参入はかなり意外でした。

もっとも同社製品ではこれまで、住宅だけでなく低圧産業用にも対応できる「KPシリーズ」がFIT開始後に多くの需要を獲得

今回の新シリーズはそれを受けて、自社の経験・ノウハウを生かしつつ国内産業用市場の拡大に対応するべく、開発・製品化されたものと思われます。

ただしその日本国内市場では、

  • 太陽電池モジュール出荷量:2015年度3Qは前年同期比16%のマイナス[2]
  • FITにおける「非住宅(10kW以上)」の認定容量:月ごとの減少が継続[3]
と、かつての活況から一転して縮小傾向が顕著であり、その中で今回の新機種がどれだけ販売を伸ばせるのか、というのはちょっと気になるところです。


※参照資料:
[1]産業用太陽光発電に幅広く対応できる屋外三相パワーコンディショナ 「KPT-A□」の発売について(オムロン)
http://www.omron.co.jp/press/2016/03/c0316.html
[2]日本における太陽電池出荷量 2015年度第3四半期(太陽光発電協会)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/japan_pv_forward_h273q.pdf
[3]固定価格買取制度 情報公開用ウェブサイト
http://www.fit.go.jp/statistics/public_sp.html

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2016年01月22日

安川電機が低圧連系向けパワコン「Enewell-SOL P2H」を発表、高周波トランス絶縁を採用

安川電機が2016年1月20日に、低圧連系設備向けのパワコンの新機種「Enewell-SOL P2H」を発表していました[1]。

製品の概要は下記の通り。


特徴

  • 「Enewell-SOL P2 (10kW/9.9kW)」のバリエーション機
    2014年9月発売の同機種の機種展開として発売する。
  • 「高周波トランス絶縁方式」の採用
    商用トランスを別途設置せずに、低圧連系三相線に接続できる。
    また、あらゆる種類の太陽電池(負極接地タイプ含む)が接続可能。
  • コンパクトサイズ
    「Enewell-SOL P2 10kW/9.9kW(非絶縁型)」と同サイズを実現。
    (※同機種の大きさは、幅600mm×高さ540mm×奥行き310mm[2])
  • 耐環境性能
    • 塩害地域
    • セ氏-20度の寒冷地域
    にも設置できる。
    (※塩害地域では、オプションのIP55キットが必要)
  • 操作とメンテナンスを容易化
    操作やファン交換などを簡素化している。
    また運転状態は、筐体前面の表示窓で(扉を閉じたまま)確認できる。

その他

  • 発売時期:2016年1月
  • 販売計画:年間1万5000台

環境性能・筐体サイズ・操作性とメンテナンス性については、基本機種をそのまま引き継いでいると見受けられ、今回の機種の最大の特徴は、やはり「高周波トランス絶縁方式」の採用と思われます。

太陽電池ストリングの負極設置は、PID現象の発生を抑えるための対策[3][4]とのことですが、今回の製品紹介において負極設置タイプへの対応が言及されていることで、日本国内において、規模の小さい低圧連系設備でPIDがどれだけ発生しているのか、というのは気になるところです。


※参照資料:
[1]高周波トランス絶縁方式を採用した太陽光発電用パワーコンディショナ 「Enewell-SOL P2H (9.9kW 200V級 三相)」販売開始(安川電機)
https://www.yaskawa.co.jp/newsrelease/product/14321
[2]仕様 - Enewell-SOL(同上)
http://www.e-mechatronics.com/product/environment/esol/spec/index.html
[3]PID絶縁試験器:TOS7210S[SPEC80776](菊水電子工業)
https://www.kikusui.co.jp/catalog/?model=tos7210s
[4]太陽光発電システム導入拡大と顕在化する技術課題(日新電機)
http://nissin.jp/technical/technicalreport/pdf/2014-143/2014-143-03.pdf
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