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2018年07月06日

ネクストエナジー社がセル50枚のPERC単結晶太陽電池モジュール「NER650M250/255」を発表、日本の狭い屋根で設置容量を拡大可能

ネクストエナジー・アンド・リソース社が2018年7月4日に、

  • セル枚数を少なくした、狭小屋根向PERC単結晶太陽電池モジュール「NER650M250/255
を発表していました[1]。

その特徴などをまとめてみました。


特徴
  • 面積を縮小:
    セル枚数50としており、従来の60枚モジュールよりも、短辺幅が16%縮小した。
    これにより、日本の狭い屋根でも、設置容量を増やすことができる。
  • 高出力:
    • PERC技術
    • 5本バスバー
    を採用。
    セル枚数を減らしながらも、高いモジュール出力(250W・255W)を実現している。
    モジュール変換効率は、255Wモジュールが18.7%。
サイズ・重さ
  • 公称サイズ:幅826×高さ1650×厚さ40mm
  • 公称質量:15.5kg
保証
  • 製品保証:10年
  • リニア出力保証:25年
  • 経済損失補償:10年
スケジュール
  • 販売開始日:2018年7月6日
  • 納入開始時期:同年8月中旬


最近は

と、海外メーカーで高出力モジュールの発表が相次いでいました。

その中で今回のネクストエナジー社の新製品は、逆にセル枚数を減らしていますが、[1]に記載されている寄棟屋根への設置イメージでは、300Wモジュールに比べて設置容量が約48%増加。

あくまでイメージとはいえ、5割近くという設置容量拡大の効果に驚きましたが、同時に「単にモジュール1枚の出力を大きくすれば良いわけでは無い」ということも、今回の製品は明示しているように感じます。


また、手持の過去の資料[2]を見直したところ、250W・255Wというモジュール出力は、当時(2013年)の60枚セルモジュールと同等であることにも驚きました。

この点は、この約5年間における、結晶シリコン型での技術の大きな進化(PERCや5本バスバー等)、ということだと思われます。


※参照・参考資料:
[1]50直列高効率単結晶太陽電池モジュールを販売開始(ネクストエナジー・アンド・リソース社、2018/7/4)
https://nextenergy.jp/blog/50%e7%9b%b4%e5%88%97%e9%ab%98%e5%8a%b9%e7%8e%87%e5%8d%98%e7%b5%90%e6%99%b6%e5%a4%aa%e9%99%bd%e9%9b%bb%e6%b1%a0%e3%83%a2%e3%82%b8%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%82%92%e8%b2%a9%e5%a3%b2%e9%96%8b%e5%a7%8b/
[2]月刊ソルビスト PVJapan 2013 特別配布号 保存版/太陽光発電重要機器総覧

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2018年03月12日

東洋アルミニウム社が、PERC単結晶型の太陽電池モジュール「『HANE』モジュール」を開発、重さは従来から半減

東洋アルミニウム社が2018年2月27日に、

  • 重さを従来から半減した太陽電池モジュール「『HANE』モジュール」を開発した。
と発表していました[1]。

その主な内容をまとめてみました。


特徴
  • 軽量・高出力
    設置場所への重量負荷と工事負担が軽減でき、従来は設置が困難だった場所にも、導入可能になる。
    例えば
    • 倉庫や工場の屋根
    • ビルや大型施設の壁
    等が期待される。
セル
  • 種類:PERC単結晶型
  • 数:48
出力 230W
モジュール変換効率 17.4%
サイズ 994mm・長さ1327mm・厚さ26mm
重量 従来品と比較して半分
(※具体的な数値や、比較対象の製品は記載無し)
展開など 本モジュールを搭載したカーポートを、自社で開発した。
これは、ゼロ・エネルギーハウスや電気自動車の充電の促進を狙いとしている。
また、災害時の非常電源にもなる。
自治体などからは、
  • バス停
  • タクシー乗り場
など、駅前広場の公共施設への設置・展開にも注目されている。


シャープと京セラの、縦横がほぼ同サイズのモジュールの仕様を見ると、重さは17kg[3]や16.5kg[4]なので、「HANE」モジュールの重さは8kg台と推測します。

またモジュールの厚みは、[3]の46mm・[4]の36mmと比べると、「HANE」モジュール(26mm)は大幅に薄くなっており、このあたりに、大幅な軽量化を成した主因がありそうです。


今回の太陽電池モジュールは、太陽電池の部材メーカーが開発した、という点もユニークです。

モジュールメーカーとしては新規参入とはいえ、太陽電池の現在の主流である結晶シリコン型モジュールにおいて、「重量が約半分」になったことのインパクトは、小さくないと思います。

かつての神奈川県による取組みでは、工場や倉庫の屋根への太陽電池設置において、モジュールの重量が大きなネックとなっていることが、明らかになっていました。

今回の新モジュールが、その有効な打開策の一つとなることを、期待したいです。


※参照・参考資料:
[1]超軽量太陽電池パネル「HANE」モジュール開発のお知らせ(東洋アルミニウム社、2018/2/27)
http://www.toyal.co.jp/whatsnews/180227_2.html
[2]太陽電池関連製品(同上)
http://www.toyal.co.jp/products/solar/index.html
[3]NQ-256AF(シャープ社)
http://www.sharp.co.jp/sunvista/products/module/256af_spec.html
[4]エコノルーツ タイプR(京セラ社)
https://www.kyocera.co.jp/solar/pvh/prdct/econoroots-type-r/detail.html#ta

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2017年10月06日

ネクストエナジー社が5本バスバーの単結晶PERC太陽電池モジュール「NER660M300」を発売、出力(従来機種295W・200W)は300Wに向上

もう1ヶ月前になりますが、ネクストエナジー・アンド・リソース社が2017年9月6日に、

  • 5本バスバーを採用した、単結晶PERC太陽電池モジュールの新製品「NER660M300」を発売した。
と発表していました[1]。

ここでは同社の製品紹介ページ[2]の内容と合わせて、従来機種からの主な変化(または変わっていない点)をまとめてみました。


<従来機種との比較>

新機種
(NER660M300)
従来機種
NER660M295NER660M290
セルの種類・サイズ・枚数PERC単結晶型の6インチセルが60枚。
バスバーの本数 5
(セル内の抵抗が低減し、変換効率が向上)
4本
公称最大出力300W295W290W
モジュール変換効率18.3%18.0%17.7%
最大システム電圧1000V
公称サイズ幅991mm×高さ1650mm×厚さ40mm
公称質量18.2kg19.0kg
機械的耐荷重表面の積雪荷重
(風圧荷重含む)
5400Pa6500Pa
裏面の風圧荷重2400Pa
補強バー(標準仕様)無し有り


奇しくもこの製品発表(9月6日)の約1週間前(8月28日)には、サンテックパワージャパン社が同様の5本バスバーモジュールを発表していました。

両社の製品とも、従来機種から公称最大出力と変換効率が明らかに向上しており、5本バスバー化による出力アップの効果は、確かであるようです。


ただし用途については、サンテック社のほうは「産業用」、今回のネクストエナジー社は「戸建住宅や狭小地などに最適」とあり、大きく異なっています。

この点は、後者が更にPERCセル採用(=単位面積あたりの発電量を向上)であるためかと思われます。


また積雪荷重は、新機種(5400Pa)は旧機種(6500Pa)から引き下げられており、これはちょっと意外でした。

ただし、ネクストエナジー社の他のモジュール(PERC型以外)も全て5400Paであり、今回はコストも考慮して、実用上はこの強度で十分と判断されたのかもしれません。

また新機種の質量が減っているのは、その耐加重の変更(=補強バーの削減)に因るものと推測します。


今回の新機種は、(私の知る限り)日本メーカーでは初の5本バスバーモジュールですが、他の国内メーカーもこれに続いていくことになるのかは、注目したいところです。


※参照資料:
[1]変換効率18%超のPERCセル太陽電池モジュール300W製品を発売(ネクストエナジー・アンド・リソース社、2017/9/6)
http://www.nextenergy.jp/info/2017/info20170906.php
[2]太陽電池モジュール(同上)
http://www.nextenergy.jp/products/solar_cell_module.php

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2017年04月23日

福岡市の太陽電池モジュールメーカー「ZEN POWER」が倒産、欧州取引先の倒産などで売上が急減・事業停止状態に

東京商工リサーチが2017年4月に、

  • 福岡市の太陽電池モジュールメーカー「ZEN POWER」が倒産した。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


背景・経緯
  • ZEN POWER社は、2013年10月に現在地(福岡市内)に移転。
    主に太陽電池モジュールの組立・販売を手掛け、日本国内・海外に販売していた。
    (※工場は福岡県久山町に開設)
  • 業績は2014年まで好調だったが、
    • 資金繰りの悪化(大口取引先のドイツ企業に、多額の不良債権が発生)
    • 欧州での太陽電池モジュール価格の下落
    • 日本国内での再エネ買取価格の引き下げ
    等、市況が急激に悪化し、2015年は売上が急減。
    同年末までに社員を解雇し、事実上の事業停止状態になっていた。
  • 売上高は、
    • 平成26年(2014年)12月期:約74億円
    • 平成27年(2015年)12月期:約5500万円
負債総額 約52億円
破産開始の決定日 2017/4/5


九州の地場モジュールメーカーの経営破綻と言えば、2012年のYOCASOL社を思い起こします。

ただ、同社の負債額は25億円弱で、今回のZEN POWER社はその2倍以上。

またYOCASOL社の破綻では、他の太陽光発電関連企業が事業資産の買取・雇用の維持に名乗りを上げていました

しかし今回のZEN POWER社は、既に1年以上前に社員を解雇し、事業が停止状態とのことであり、何らかの形で後につながる見込みが考えづらいのが、残念です。


売上高を見ると、2014年度と2015年度の落差の巨大さに驚かされます。

メインとしていた欧州市場での取引先の倒産というのは、特有の事情ですが、他にもモジュール価格の下落に、日本市場の縮小と、国内外での一般的なマイナス要因が重なり、文字通りの「弱り目に祟り目」となってしまったことが想像されます。


世界全体としてはモジュール需要は伸びていると思われますが、市場環境は悪化が続いており、メーカーでは国内大手の販売減が続き、出荷量を伸ばしている海外大手も、製品価格の低下により明らかに利益率が低下しています

その中で、例えばソーラーフロンティア社は付加価値を高め、国内販売に重点を置く方針とのことですが、もはや単なる大量生産・コストダウンの追及ではなく、そのような生き残りのための大胆な方針の転換が、太陽電池メーカーには必要となっているのかもしれません。


※参照資料:
[1](株)ZEN POWER(東京商工リサーチ)
http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20170418_01.html
[2](株)ZEN POWERの謎 なぜ販路はヨーロッパ(Net IB News)
http://www.data-max.co.jp/290420_dm1504/

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2017年03月20日

カナメ社が雪国向けの屋根一体型太陽電池「スノーソーラ−」を発売、落雪しやすく発電量の大幅アップが見込める

もう2ヶ月前になってしまいますが、カナメ社が2017年1月20日に、

  • 積雪地域での発電量の大幅アップが期待できる、屋根一体型の太陽電池「スノーソーラ−
を発表していました[1]。

概要は次の通り。


  • 特徴
    • 積雪が落ちやすい
      モジュール上の積雪が、僅かな気温上昇でも滑り落ちやすくなっている。
      これにより、積雪地域での年間発電量で、従来のモジュールメーカー予測値から3割増の実績をあげている。
      積雪が2mの地域にも対応。
    • 太陽電池と屋根材を一体化
      一体化した状態で工場から出荷し、現場での施工の手間を軽減する。
    • 低照度モジュールを採用
      日照が弱い雪国でも、十分な発電を行える。
  • 発売日2017年2月1日

カナメ社はこれまでにも「PVグリップ工法」「カナメソーラールーフ」といった工法や製品をリリースしており、金属屋根メーカーの視点から、太陽光発電分野の独自製品を作っていることは、非常に興味深いです。

その中で今回の製品「スノーソーラ−」は、太陽光発電に向かないイメージの強い「雪国」向けに特化している点が、非常にユニークかつ魅力的だと思います。

そう言えば住宅用では無いですが、私(北海道在住)の身近な範囲でも、(モジュールの設置角度がかなり急な筈の)野立ての太陽光発電設備で、積雪が簡単に落ちないケースを、多く見ています。

今回の住宅向け「スノーソーラ−」が、ガラス表面に特殊な加工を施しているのか、それとも屋根材と太陽電池の間の隙間を(熱が伝わりやすいように)上手く工夫しているのかは不明ですが、産業用モジュールでもこのように落雪しやすい製品があれば、メリットが大きいのでは、と考えます。

もっとも今の日本国内では、積雪地域を管内とする北海道電力・東北電力北陸電力が、既に「指定ルール」(年間の出力制御時間が無制限)の適用となっており、産業用の需要自体が不透明なのが残念ですが。


※参照資料:
[1]雪国専用の太陽光「スノーソーラー」発表(カナメ社)
http://www.caname-roof.jp/topics/20170120/441/

※関連記事:

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2016年12月12日

DMM.comが独自ブランドの太陽電池モジュールを発表、N型ハーフカットセル+両面発電で変換効率は最大20.2%

DMM.com社が2016年12月1日に、自社ブランド「DMM.make」のオリジナル太陽電池モジュールを発表していました[1]。

概要は次の通り。


特徴

両面発電が可能 N型単結晶の両面発電セルを用いており、セル変換効率は
  • 表面:21.0%
  • 裏面:19.8%
またバックシートには、透明のものを採用しており、地面からの反射光も発電に利用できる。
ハーフカットセルを採用 これによりセル内部の電力損失を、標準セルの約1/4に低減し、モジュールの変換効率を高めている。

主な仕様

通常サイズハーフサイズ
種類
※末尾「M」の前の数字が
公称最大出力(W)。
「DMM6-60MA-320M」「DMM6-60MA-330M」 「DMM6-30MA-150M」「DMM6-30MA-160M」
モジュール変換効率 19.60%、20.20%
※最も高いのは「DMM6-60MA-330M」。
17.30%、18.40%
サイズ
(※公差範囲±2mm)
1650mm×992mm×40mm 876mm×992mm×40mm
質量 18.2kg 9.2kg
発売日 2016年12月1日


DMM社が2012年2月に住宅用太陽光発電システム販売に参入してから、5年弱を経ての、独自モジュールの発売です。

国内モジュールメーカーとしては、現時点で「最後発」と思われますが、それだけに既存メーカーに類を見ない独自性が盛り込まれており、他社との差別化を図る強い狙いが感じられます。


変換効率については、例えば「通常サイズ」とおおむね同等サイズの、高性能メーカーのモジュールでは

  • SunPower社の「SPR-X21-345-COM」:21.2%
  • パナソニックの「P245αPlus」:19.1%
となっています[2][3]。

そのため、DMM社の新モジュール4種のうち、あくまで1種のみとはいえ、少なくとも仕様の数値のうえでは、今回の最大20.20%は、大きなインパクトがあると思われます。


またハーフカットセルについては、私は他メーカー製品での採用事例を知りませんが、研究開発段階ではTrina Solar社とカネカ社が変換効率を更新したモジュールに採用されていました。

モジュール変換効率の向上に有効であり、かつ生産コストに響かないのであれば、今後は他社製品でのハーフカットセル採用も、有るものと考えます。


ちなみに電圧と電流の数値を、先述のSunPower社とパナソニックの製品と比べると、公称最大出力と、開放電圧・短絡電流の双方ともに、DMM社のモジュールは明らかに「電圧が高く、電流が低い」ことが伺えます。

専門的な詳細は判りませんが、この点が、ハーフカットセルの特徴なのかもしれません。


※参照した資料:
[1]DMM.comオリジナル太陽電池モジュール生産を開始 住宅用太陽光発電システムの提供をスタート(DMM社)
https://dmm-corp.com/press/press-release/3558
[2]Xシリーズソーラーパネル(SunPower社)
https://www.maxeonsolar.jp/products/x-series-solar-panels/
[3]商品ラインアップ(パナソニック社)
http://sumai.panasonic.jp/solar/lineup.html

※DMM.comに関連する記事:

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2016年11月14日

ネクストエナジー社の新モジュール「NER660M275A(4)-LS」は重量半減と強度維持を両立、背面補強バーが標準仕様

ネクストエナジー・アンド・リソース社が2016年11月2日に、

  • 強度などを従来製品と同等に維持しつつ、重量を半減した太陽電池モジュールの新製品「NER660M275A(4)-LS
を発表していました[1]。

主な特徴は次の通り。


重量を半減 ガラスの厚さを従来製品の1/4にすることで、モジュール重量を10.5kg(自社従来製品の約1/2)とした。
耐荷重を維持 モジュール背面の補強バーを標準仕様とすることで、従来製品と同等の機械的耐加重(積雪荷重5400Paなど)を実現している。
その他の耐久性も維持
  • PID耐性
  • 火災安全性Cクラス
も、従来製品と同等。

現物の写真が掲載されていないのは残念ですが、背面の「補強バー」については、既存製品の紹介ページ[2]内に説明があります。

それによると、補強バーを備えた場合の耐風・耐積雪は10000Paと、通常仕様(5400Pa)から大きく高まっており、この補強バーが今回の新製品の耐加重維持に決定的な役割を果たしていることが、推測されます。

その一方で、ガラスを薄くしている点については、例えばカラスが石を落とした場合にどうなるのか、というのがちょっと心配です。


とはいえ思い返すと3年前に、神奈川県の太陽光発電普及の取組みにおいて、産業用設備(工場、倉庫など)の屋根設置ではモジュール重量が大きなネックになっていることが、判明していました。

神奈川県はその後薄膜型の普及促進に取り組みましたが、他方で一般的な結晶シリコン型においても

と、「重量を半減」したモジュールが、複数の企業などから発表されてきました。

今回のネクストエナジー社の新モジュールも、同様に重さが半分の製品であり、屋根設置の可能性を広げる軽量化した結晶シリコン型モジュールは、今後も(頻度は高くないとしても)様々なメーカーから発表が続いていくものと予想します。


※参照資料:
[1]軽量太陽電池モジュールを発売(ネクストエナジー社)
http://www.nextenergy.jp/info/2016/info20161101.php
[2]太陽電池モジュール(同上)
http://www.nextenergy.jp/service/solar_panel.php

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2016年09月19日

アンフィニ社が福島県・楢葉町に太陽電池モジュール工場を建設予定、年産10万kW以上で2017年春稼動予定とのこと

アンフィニ社が2016年9月2日に、

  • 福島県の楢葉町との間で、同町に太陽電池モジュール工場を建設する「工場立地協定締結式」を行った。
と発表していました[1]。

新工場の規模は次の通り。


  • 敷地面積:約1万坪
  • 延床面積:約5000坪

またニュース記事[2]では、次の数字が示されています。


  • モジュール生産量:年間10万kW以上
  • 地元での雇用:正社員約60人以上の予定
    (9月21日に、会社説明会をいわき市で実施予定)
  • 用地:楢葉町が建設した工業団地内
    ※工場用地はアンフィニ社が町から購入する。
  • 総工費:75億円
    「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金」を活用する。
  • 完成時期2017年春の予定

福島県の震災被災地でのモジュール工場建設というと、かつて南相馬市と立地協定を締結しながら、計画が破棄となった某社の苦い事例[3][4]がありましたが、今回のアンフィニ社は社長の方がウェブサイトにしっかり顔を出しておられることもあり、信頼性は遥かに高いものと考えます。

それはともかく、東北地方の太陽光発電関連産業(※発電所を除く)と言えば、他に私が思い当たる限りでも

といった企業・技術があり、意外に産業が集まりつつあるようにも感じられます。

国内の太陽光発電市場は現在のところ、残念ながら減速が顕著な状況ですが、その中でも東北の太陽光発電産業が、地域に欠かせない存在に成長していくことを、期待したいです。


※参照資料:
[1]工場立地協定締結式を執り行いました。(アンフィニ社)
http://infinigroup.co.jp/topics/?p=605
[2]2017年春、福島県で太陽光発電パネル工場が稼働 雇用創出で復興支援(環境ビジネスオンライン)
https://www.kankyo-business.jp/news/013360.php
[3]桜井・南相馬市長:企業誘致失敗、減給へ 責任認め自ら処分 /福島(毎日新聞)
http://mainichi.jp/graph/2015/06/27/20150627ddlk07010221000c/001.html
[4]同上(AREA PROJECT)
http://areapro.minna.company/%E6%A1%9C%E4%BA%95%E3%83%BB%E5%8D%97%E7%9B%B8%E9%A6%AC%E5%B8%82%E9%95%B7%EF%BC%9A%E4%BC%81%E6%A5%AD%E8%AA%98%E8%87%B4%E5%A4%B1%E6%95%97%E3%80%81%E6%B8%9B%E7%B5%A6%E3%81%B8%E3%80%80%E8%B2%AC%E4%BB%BB/

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2016年08月01日

長州産業がメタルラップスルー型太陽電池で、セル変換効率23.1%を達成

長州産業2016年7月28日に、

  • MWT(メタルラップスルー)型バックコンタクト太陽電池で、セル変換効率の記録を更新した。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


  • 研究体制:ECN(オランダ・エネルギー研究所)との共同。
  • セル変換効率23.1
    同社の今までの記録は21.5%。
  • 評価
    「欧州太陽光発電国際会議」(6月、独ミュンヘン)で「ポスター賞」を受賞した。
    (※結晶シリコン分野全体の発表数は285件、うち受賞した発表は2件)

前回の記録発表時(2015年10月)と異なり、詳しい内容(セルの大きさ、用いた技術)が書かれていないのは残念ですが、それでも1年経たずに1.6ポイントもの記録更新であるところに、メタルラップスルー型における技術的な進歩の速さが伺えます。

長州産業が国内住宅屋根用の次世代技術と位置づけ、従来の生産工程に導入しやすいというMWT+HITが、今後もどこまで変換効率を伸ばし得るのか、期待がかかります。

また現在の国内の太陽光発電市場は、FITが産み出した一時のピークから一転して、かなり厳しい状況となっているようですが、もし次なる導入のピークが来るとすれば、このような地道な技術革新(それによるコストダウン、発電性能アップ)の積み重ねが、それを支える土台となっていくのでは・・・と考えるものです。


※参照資料:
[1]欧州太陽光発電国際会議にてポスター賞を受賞(長州産業)
http://www.choshu.co.jp/2016/0728113009.html
[2]太陽光発電、早くもブーム去り倒産ラッシュ…瀕死状態で「不況業種」入りの兆候(ビジネスジャーナル)
http://biz-journal.jp/2016/07/post_15772.html

※関連記事:

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2015年11月10日

ヘテロ接合セルで長州産業が変換効率21.5%(6インチセル)、カネカが25.1%(5インチセル)を達成

長州産業カネカの各社が2015年10月末に、ヘテロ接合のシリコン結晶型太陽電池において、セル変換効率の記録を更新したことを発表していました[1]〜[4]。

概要は下記の通り。


長州産業

  • 達成した変換効率:156mm角(6インチ)のセルで21.5%
    ※3本バスバーの通常構造の電極(Hパターン)を持つSHJセルから、0.3ポイント向上。
    ※従来のMWT-SHJセルでの記録は20.3%。
  • 用いた技術
    • 長州産業が持つシリコン・ヘテロ接合(SHJ)セル技術
    • ECNの「Metal Wrap Through(MWT)」構造(バックコンタクト構造の一種)
    を組み合わせた。
    (※ECNは、共同実験相手であるオランダ「The Energy Research Centre of Netherlands」の略称)
  • 見込まれるメリット
    • MWT構造によるメリット
      ・配線により生じる影が少ない(得られる電流の増加)
      ・気温の上下動に対する耐久力(寒暖への対応)
      ・基板の薄型化を容易化
      ・銀の使用コスト削減(最大50%減)
    • 生産工程への適用が容易
      従来電極(Hパターン)のSHJ太陽電池の製造工程に、比較的簡単な変更を加えることで、MWT-SHJ太陽電池の量産が可能になる。
  • 今後の方針
    MWTとSHJの融合によりMWTは、長州産業における日本国内の住宅屋根用の次世代技術として、重要な位置づけになる。

カネカ

  • 達成した変換効率5インチセル(152cm2)で25.1%
    ※7月には、6インチセルで24.5%を達成している。
  • 用いた技術
    • 電極構造は従来型(両面電極)。
    • 高品質のアモルファスシリコンによる、結晶シリコン基板の表面欠陥低減技術(カネカ社が開発)
    • 銅めっき法による電極形成技術(同上)
    等。
  • 見込まれるメリット
    現在主流の結晶シリコン太陽電池において、電極構造は両面電極型が主流である。
    そのため今回、同型の実用サイズセルで高い変換効率が得られたことは、高効率な結晶シリコン型太陽電池の実用化に大きく寄与すると期待される。

ヘテロ接合太陽電池は元祖・パナソニックの他、シャープも開発を進めており[5]、更に今回の国内2社による発表と、急に日本メーカーの取組みが表面化してきた感がありますが、FITの制度変更などにより産業用の市場が縮小する中で、国内住宅用でのシェア拡大に向け、国内メーカーが本格的に舵を切りつつある、という印象も受けます。

今回の2社の成果では、セル変換効率の数値はカネカ社のほうが上回っていますが、同社は結晶シリコン型製品の取扱いではまだ日が浅いことから、今回の成果を実際の製品モジュールにどれだけ反映できるかは、未知数の部分があると思われます。

しかし個人的には、結晶シリコン型の発電性能は頭打ちとのイメージが強かったので、(バックコンタクトのように特殊ではなく)一般的な電極構造で約25%という変換効率を実現したことには、結晶シリコン型の可能性を示された思いがしました。

いっぽうの長州産業については、変換効率の数値では劣るものの、MWTを「国内住宅用の次世代技術」と明言されているだけに、コストダウンと性能アップにどの程度の効果をもたらしうるのか、こちらも製品への適用に期待がかかります。


※参照資料:
[1]MWT(メタル・ラップ・スルー)バックコンタクト構造で世界最高水準のセル変換効率更新(長州産業)
http://www.choshu.co.jp/2015/1024102056.html
[2]World record for MWT heterojunction solar cells paves way for high-power and aesthetically appealing modules(ECN)
https://www.ecn.nl/news/item/world-record-for-mwt-heterojunction-solar-cells-paves-way-for-high-power-and-aesthetically-appealing/
[3]実用サイズの太陽電池セルで変換効率25.1%を達成(カネカ)
http://www.kaneka.co.jp/service/news/151026
[4]同上(NEDO)
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100474.html
[5]続々と25%の壁を超える太陽電池、シリコン新時代へ(スマートジャパン)
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1404/30/news059.html

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