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2011年09月05日

太陽電池モジュールの価格が下落中、abound solar社(CdTe薄膜太陽電池を製造)では1ドル/Wも視野に入りつつある?

下記URL先ページの中で、太陽電池モジュール価格下落の現状と見通しについて解説されています。

(ニュース記事)
・米太陽電池、3社が相次ぎ破綻 中国の攻勢で(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE2E6E2E2868DE2E6E2EBE0E2E3E39494EAE2E2E2
・太陽光パネル業界:「ダーウィン説」で淘汰進む−米アバウンド幹部(ブルームバーグ)
 http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aK6P.hbSMknU

具体的には、まず1つ目の記事では、

・調査会社「Solarbuzz」によると、2011年8月の太陽電池モジュール価格は2.84ドル/W(前年同月比23)まで低下。
 これが各社の収益に大きな負担をかけている。
 (※管理人注:
   Solarbuzz社のサイトを見てみましたが、この数字が示されているコンテンツ見つけることができませんでした。)

そして2つ目の記事では、

・シリコン太陽電池モジュールのスポット価格の平均は、2011年8月には約1.40ドル/Wに下落した。
 (※管理人注:この数字について、記事内に情報元は示されていません。)
・米「abound solar」社のジュリアン・ホーキンス副社長(セールス・マーケティング担当)は、下記の内容を語っている。
 ・ビジネスの世界でダーウィン説が機能している。
  これは、長期的には良いことと考える。
 ・各メーカーでは、モジュールの販売価格を2ドル/W以上と想定していたが、その水準が維持できなくなっている。
 ・業界では既に競争が激化しており、増産に伴い更に激しくなることが予想される。
 ・abound solar社では、2012年末までに生産能力20万kW(現在の3倍)まで増強する方針。
  これが実現すれば、1ドル/Wに近い価格水準が可能になり始める。
  また今後の運営については、
  ・インドの需要が2倍に拡大する見通し
  ・原材料コストの影響が少ない割安な技術の採用
   (※abound solar社では、CdTeでコーティングした薄膜太陽電池パネルを製造している。
     この技術は、GEやFirst Solar社も採用している)
  との状況から、Solyndra社が直面している問題を回避できる、と見込んでいる。

等の内容が記述されています。

また1つ目の記事では、価格下落以外に米国メーカーの業績が圧迫されている背景として、

・供給能力を増強してきた中国メーカーが、欧州市場の減速などを受け、米国市場に重点を向けつつある。
 中国メーカーは、米国で施工会社を拡大しており、広告活動も活発に行っている。

との状況が紹介されています。


両記事で示されている太陽電池モジュールの現在の価格はかなり差があり、明確な根拠(情報元)を知りたいところですが、ともかく現在は低価格化の勢いが相当に激しいことは感じられます。

この傾向が今後も継続するのか、またその場合には既存の結晶シリコン型を扱うメーカーはどのように対処するのか(日本メーカーは生き残れるのか)、これからの動向が非常に気になるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]Solarbuzz
 http://www.solarbuzz.com/
・[2]abound solar
 http://www.abound.com/
・[3]スポット価格(Weblio辞書)
 http://www.weblio.jp/content/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E4%BE%A1%E6%A0%BC

2011年06月27日

岐阜県が、国の住宅向け太陽光発電の導入目標(2030年度までに1,000万世帯)について、発電コストが天然ガス火力発電の約3倍、と試算

岐阜県が6月24日に開催した「省エネ・新エネ推進会議」の中で、国が掲げている住宅向け太陽光発電の導入目標(2030年度までに全国1,000万世帯)を実現した場合の発電コストについて、独自の試算結果を公表したとのこと。

(ニュース記事)
・自然エネルギー買い取り 県、導入に消極的 国が推進 : 岐阜 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20110625-OYT8T00056.htm
・太陽光発電コスト、火力の3倍 県試算、国民負担増を懸念 − 岐阜新聞 Web
 http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20110625/201106251056_14242.shtml
・再生可能エネルギー:買い取り制度 コスト高、県が疑問視「幅広い議論必要」 /岐阜 - 毎日jp(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/area/gifu/news/20110625ddlk21010002000c.html

上記URL先ページによると、今回の試算の概要は、

・想定条件:
 ・1,000万世帯による太陽光発電の発電規模:
  ・出力:5,321万kW
  ・年間発電量:560億kWh
  とする。
 ・太陽光発電設備の増加ペース:2012〜2030年度まで、一定量で増加する。
 ・買取価格:2030年度までに、40円から8円までの一律低減を行う。

・試算結果:
 上記の発電量に対して、
 ・電力会社の買取経費
 ・不安定な電力の調整経費
 等の含む総経費を、12兆700億円と試算した。
 (一方、同じ発電量を天然ガスの火力発電で行う場合の試算結果は、約4兆2,000億円)

等となっています。

この結果を示して「省エネ・新エネ推進会議」では、国が進めている自然エネルギーの全量買取制度の導入に対し、消極的な姿勢を表明したとのことです。

ちなみに、岐阜県では2年間に渡り、太陽光発電・燃料電池・バッテリーを組み合わせた新エネルギーの実証実験を行ってきたとのことで、記事では商工労働部長の方の

・「(全量買取制度について)コストは電気料金に転嫁され、国民の負担が拡大する」
・「政府案では、自然エネルギーの悪いところばかりが強調されてしまう。
  幅広い議論が必要」
・「自然エネルギーの推進は経済全体の影響を見極めて議論すべきだ」
・「地震で電線が切れれば何もできなくなる」

とのコメントも紹介されています。



大雑把に計算してみると、5,321万kWを1,000万世帯で割ると、1世帯あたりの設置規模は約5.3kW。

また12兆円を1,000万世帯で割ると、12,000,000,000,000/10,000,000=1,200,000で、全量買取制度における1世帯あたりの年間経費(1,000万世帯の導入時)は120万円、1ヶ月あたりでは10万円となります。
(記事を読む限り、各住宅側での発電設備の導入費用は含まず、全量買取制度の運用経費のみ、ということでしょうか)

ただ、今回の岐阜県の試算結果がどの程度妥当性が有るものなのか、私には判断がつかないので、第3者による評価・議論もなされることを期待したいところです。

一方、住宅の発電設備を社会的な「電源」として活用する場合、地震で電線が切断された場合のダメージを指摘している点は、実証実験を行ってきた岐阜県ならではの視点、とも感じられるものであり、災害への備えとして考慮しなければならない課題だと考えます。
(ただし電力系統に接続せず、独立電源として使うのであれば、非常用としての価値は高いとは思いますが)


※参考サイト・ページ
・[1]岐阜県庁ホームページ
 http://www.pref.gifu.lg.jp/

2011年06月24日

TDKがフィルム基板のアモルファスシリコン太陽電池で、屋外光での変換効率7%を達成、2011年夏に量産開始予定

TDKが、屋外光における変換効率をアップした、フィルム基板のアモルファスシリコン太陽電池を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・TDK、変換効率を7%に高めたフレキシブル太陽電池を開発:日刊工業新聞
 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320110623bjam.html

上記URL先ページによると、概要は、

・主な特徴:
 ・光学設計を改良し、屋外の高照度環境において、変換効率7%(従来は4.5%)を達成した。
  (これによりTDKの太陽電池は、屋内向け〜屋外の高照度向けまでの対応が可能となった)
 ・ロール・ツー・ロール方式で生産でき、小型セル〜大型モジュールまでの加工が可能。
・量産体制:
 ・開始時期:2011年夏を目処とする。
 ・生産拠点:山梨県の甲府工場
・今後の展開:
 需要拡大が見込まれる、
 ・スマートカード
 ・電子ペーパー採用の電子書籍端末
 向けに販売強化を図る。
 (従来の主力は腕時計向け)

等となっています。


変換効率が一気に1.5倍に向上したというのは、相当な性能アップですが、加えて既に量産が可能になっている(と見受けられる)点からも、早い段階での利用拡大が期待できるのでは、と考えます。


※参考サイト・ページ
・[1]TDK株式会社
 http://www.tdk.co.jp/
・[2]太陽電池 | 製品カタログ | カタログ | 製品情報 | TDK株式会社
 http://www.tdk.co.jp/tjfx01/solar.htm

2011年06月18日

IEEEが、次の10年間で太陽光発電システムが最も経済的な発電方法になる可能性がある、等の見解を発表

電気・電子関係の世界的な技術者組織「IEEE(アイ・トリプル・イー)」が6月15日、今後の太陽光発電技術の進歩・発電コストに関する見解を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・太陽光発電の導入が本格化し、化石燃料に置き換わる準備が整うIEEEの太陽光エネルギー専門家が見解を発表(News1st.jp)
 http://www.news1st.jp/index.php?s=28&item=1825

(IEEEのサイト内ページ)
・Solar Photovoltaics Gaining Momentum and Poised to Challenge Fossil Fuels, Say IEEE Solar Experts
 http://www.ieee.org/about/news/2011/15june_2011.html

上記URL先ページによると、具体的な内容は、

太陽からのエネルギー量
 地球に降り注ぐ太陽光のエネルギーは、100PWに相当する。
 (地球全体で必要なエネルギーは、約15TW)

太陽光発電による発電量
 「IEA(International Energy Association、国際エネルギー機関)」は、下記の内容を示している。
 ・世界での太陽光発電によるエネルギー量は、2000年から平均で年40%の割合で拡大している。
 ・2050年までには、太陽光発電が世界の電力生産の11%を占めると予想される。
  設備容量は3,000GWで、これは温室効果ガスの排出削減量では約2.3Gtに相当する。
  (2億5,300万世帯(日本+ロシアの人口とほぼ同じ)の年間消費電力を発電する際の排出量と同等とのこと)

技術者の見解
 IEEEの太陽光エネルギー専門家は、次の10年間で太陽光発電システムが最も経済的な発電方法になる可能性がある、とみている。
 ・IEEEのシニアメンバーでIEEEエグゼクティブ ディレクターのJames Prendergast氏:
  ・太陽光発電は、大変革をもたらす可能性がある。
   他の代替エネルギー源は、どれも太陽光発電と同等の潜在力は持っていない。
  ・従来のエネルギー源と比較して、太陽光発電のコストは継続的に縮小している。
   今後は、多くの市場への太陽光発電の導入が進み、供給面のみが成長を妨げる要因になると予想される。
  ・基本的に、太陽光発電が短期・長期的なエネルギー課題解決における重要な要素になる、と信じている。
 ・IEEEのメンバーで「中国科学院 広州能源研究所(Guangzhou Institute of Energy Conversion、GIEC)」太陽エネルギー応用研究所のJie Shu氏:
  ・太陽光発電が従来のエネルギー源と完全に競争できるようになるためには、
   ・発電コスト
   ・変換効率
   の向上を継続する必要がある。
 ・IEEEのシニアメンバーで、「オハイオ州立大学 金属材料研究所」のディレクターのSteven Ringel教授:
  ・太陽光発電の技術における一番の課題は、エネルギー効率を最大化しつつ、システム費用を縮小することである。
  ・現在、技術面では非常に健全な競走が起こっている。
   ただし、現在見込みのある技術は、
   ・エネルギー効率が高いものは、コストも高い。
   ・エネルギー効率が低いものは、コストも低い。
   という状況となっている。
   普及するための技術では、上記双方の良い部分を併せ持つ(高いエネルギー効率を低コストで実現する)必要がある。

原材料の状況
 太陽光発電の技術は飛躍的に進歩しており、必要な部品の供給も容易になっている。
 例えばシリコンは、5年前よりも供給されやすくなっている。
 また薄膜材料の進歩も、太陽電池の発電効率の進歩に貢献している。

IEEEの取り組み
 太陽光発電システム導入における障壁を克服するために、世界中の専門家コミュニティを一つにまとめるための、積極的な働きかけに取り組んでいる。
 例えば、下記のような取り組みを予定している。
 ・IEEE電子デバイス分科会での、太陽光発電に関するIEEEジャーナルの発行(2011年後半の予定)
 ・「IEEE太陽光発電専門家会議」の開催(2011年7月19日〜24日、米シアトルのワシントン)

等となっています。


太陽光発電のコスト高を指摘する意見を、ニュース記事などでも少なからず目にする中で、IEEEがこのように短期間での大幅なコストダウンの可能性を指摘したというのは、個人的にはかなり意外に感じました。

今年の3月には、米国エネルギー長官のSteven Chu氏が、2020年までに風力・太陽光が、化石燃料と同等のコスト競争力を実現する、との予想を公表していましたが、今回のIEEEによる見解でも「10年」との数字が示されているのは、技術的な実現の目処はほぼ確実になっている、ということなんでしょうか。


※参考サイト・ページ
・[1]IEEE - The world's largest professional association for the advancement of technology
 http://www.ieee.org/index.html

2011年06月15日

米国・南カリフォルニア地方における太陽電池パネル(5.2kW)の設置費用は、平均13,800ドル(リベート、インセンティブ適用後)とのこと

下記URL先ページでは、米国で行われている住宅用太陽光発電システムの共同購入プログラム1BOG」について解説されています。

(ニュース記事)
・より多くの住宅をソーラーに!共同購入型太陽光パネル設置プログラム「1 BOG」がリースを開始 | greenz.jp グリーンズ
 http://greenz.jp/2011/06/14/1bog_rental/

(英文の元記事)
・One Block Off the Grid Expands with Solar Leasing – CleanTechnica: Cleantech innovation news and views
 http://cleantechnica.com/2011/05/27/one-block-off-the-grid-expands-with-solar-leasing/

記事によると「1BOG」は、購入希望者を組織化することで、市場より15%程度の割安価格で太陽電池パネルの設置を可能にする民間プログラム。
同プログラムは2008年に米サンフランシスコで立ち上げられて以来、米国全土に拡大し、これまでに、1,400台以上の太陽光発電システムが導入されているとのことです。

そしてこの記事では、

南カリフォルニア地方(「Southern California Edison」のサービスエリア)における太陽電池パネル(5.2kW)の設置費用は、平均13,800ドル。

との数字が紹介されています。

(ちなみに同等の太陽電池パネルを、「1BOG」が新たに導入した「リース方式」で設置する場合の費用は、
 ・リース料:月125ドル(利用期間20年)
 ・頭金:不要
 とのこと)


個人的にはまず、「5.2kWのパネルの設置費用が平均13,800ドル」との数字に非常に驚きましたが、英文の元記事では「$13,800 after rebates and incentives」との記載となっているので、補助金などを考慮した実質負担額、ということかと思われます。
(元記事では同時に、購入価格について5.25ドル/Wとの数字も記載されている)

「1BOG」については、当ブログでは2009年9月にチェックしたニュースの中で取り上げられており、その時点では共同購入による値引き後の価格として、6.05ドル/W(2008年比17%減)との数字が挙げられていましたが、今回のニュース記事での数値と合わせて、ここ数年で太陽電池パネルのコストダウンが急速に進んでいることを感じます。


※参考サイト・ページ
・[1]1BOG Home Solar Power Discounts - Buy Solar Panels for Your Home!
 http://1bog.org/

2011年06月12日

中国国内の太陽光発電の電力価格は、現在1元(約12円)/kWhとのこと

中国国家エネルギー局の関係者が6月9日に、同国内の太陽光発電に関する状況についてを公表したとのこと。

(ニュース記事)
・ 太陽光発電の出力が4年後には千万キロワットアワーに - 中国国際放送局
 http://japanese.cri.cn/881/2011/06/10/163s176234.htm

上記URL先ページによると、具体的な発表内容は、

総出力
 2015年には1,000万kW(10GW)に達する見込み。
 (※管理人注:
   記事では単位が「キロワットアワー」とされているが、10,000,000の1/1,000は10,000であり、設置容量10,000kW(=10MW)では明らかに小さいので、記事の単位は「kW」の間違いだと思われる)

発電コスト
 今後5年間で利用規模が拡大し、5〜10年内に価格的に受け入れられるエネルギーになる、と予想される。
 (※現在の中国国内での太陽光発電の電力価格は、1元(約12円)/kWh(土地の利用コストを除く)。
   しかしこれは、火力発電・風力発電よりまだ高いとのこと)

等とのことです。


中国での太陽光発電による電力価格が、私がイメージしていたよりも大幅に安いことに驚きました。
例えば米GE社の世界調査ディレクターのマーク・M・リトル氏が、普及拡大の目安として提示した数字は15セント/kWhなので、記事で挙げられている数字はかなりいい線を行っているように感じます。
(国による状況の違いは有ると思いますが)

現時点での電力価格は火力発電などよりまだ高いとのことですが、記事の数字が本当であれば、グリッドパリティの達成実現まで、かなり近いところに来ているのかも、と想像します。


※参考サイト・ページ
・[1]国家能源局
 http://nyj.ndrc.gov.cn/

2011年05月28日

米GE社の世界調査ディレクターの方が、太陽光発電が3〜5年以内に化石燃料・原子力発電の発電コストを下回る可能性がある、との見通しを公表

GE社の世界調査ディレクターのマーク・M・リトル氏が、ブルームバーグによるインタビュー(5月25日)の中で、太陽光発電について、

・技術革新により、今後3〜5年以内に、
 ・化石燃料による発電
 ・原子力発電
 を下回る発電コストを実現する可能性がある。

との見通しを示したとのこと。

(ニュース記事)
・太陽光発電、5年以内に化石燃料・原子力下回るコスト実現も−GE - Bloomberg.co.jp
 http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aEWqbfeDlEMs

上記URL先ページによると、リトル氏は他に、

・太陽光発電の発電コストが15セント/kWh以下になれば、多くの人が自宅への太陽光発電設備設置を望むようになる、と推測する。
 その水準の発電コストは実現できる、と期待している。

との内容を語ったとのことです。

記事ではその他に、米国での電力小売価格について、米エネルギー省(DOE)のエネルギー情報局(EIA)が2011年4月に公表したデータから、

・最安値:ワイオミング州(6.1セント/kWh)
・最高値:コネティカット州(18.1セント/kWh)

との数字が紹介されています。


米国エネルギー長官のSteven Chu氏は3月に、風力・太陽光発電は、2020年までに化石燃料と同等のコスト競争力を備える、との予想を公表していましたが、今回は原発も手がける世界的なエネルギー企業の方が、更に早い段階でのコストダウン実現を見込んでいるとのことで、個人的には「本当なのか?」という疑いと同時に、大きな希望も感じるものです。
(GEとしては、達成の技術的な目処は立っている、ということなんでしょうか?)


※参考サイト・ページ
・[1]GE : imagination at work
 http://www.ge.com/
・[2]U.S. Energy Information Administration - EIA - Independent Statistics and Analysis
 http://www.eia.gov/

2011年05月24日

スイスの「EMPA」が、フレキシブルCIGS型太陽電池でセル変換効率18.7%を達成

スイスの「Swiss Federal Laboratories for Material Science and Technology(EMPA)」が、

CIGS型太陽電池(フレキシブルな樹脂基板を採用)において、同国「Flisom」社との共同開発により、セル変換効率18.7%を達成した。

ことを発表したとのこと。

(ニュース記事)
・スイスの研究所、樹脂基板のCIGS型太陽電池で効率18.7%を達成  :日本経済新聞
 http://www.nikkei.com/tech/ecology/article/g=96958A9C93819499E0E1E2E28A8DE0E1E2E7E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E2E4E2E7E0E2E3E2E3E7EAEA

(EMPAのサイト内ページ)
・Empa - MM_gigs Record efficiency of 18.7% for flexible CIGS solar cells on plastics
 http://www.empa.ch/plugin/template/empa/3/107443/---/l=2

上記URL先ページによると、今回の取り組みの概要は、

・技術:
 2010年6月に発表した同型の太陽電池に対し、
 ・CIGS層の構造改善による、キャリア再結合の低減
 ・プロセス最終段階での、Na(ナトリウム)ドーピング技術の最適化
 等を施すことで実現した。
 (※2010年6月発表の太陽電池(ポリイミド・フィルム上にCIGS層を蒸着法で形成)のセル変換効率は17.6%)

・測定値:
 独「Fraunhofer Institute for Solar Energy Systems」が認定した。

・今後の方針:
 EMPAとFlisom社が共同で、ロール・ツー・ロール(R2R)による量産技術の開発に取り組む。
 Flisom社では、2013年の商用化を目指す。

等となっています。


(セル段階とはいえ)変換効率18%以上というのは、当ブログでチェックしてきたCIGS型太陽電池の中でも、確かにトップの数字であるので、商用化の早期実現に強く期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]Empa - Swiss Federal Laboratories for Materials Science and Technology
 http://www.empa.ch/plugin/template/empa/3/*/---/l=2
・[2]Flisom: Flexible Solar Modules
 http://www.flisom.ch/En/index.html

2011年05月23日

菅総理大臣がG8サミットで「サンライズ計画」を表明予定、太陽光発電コストの大幅低減(現在比1/6)等を目指す

仏ドービルで開催予定のG8サミット(5月26日〜)で、日本の菅直人総理大臣が、再生可能エネルギーの技術開発プロジェクトを表明する方針とのこと。

(ニュース記事)
・エネルギー技術開発 G8で表明へ NHKニュース
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110522/t10013033841000.html
・asahi.com(朝日新聞社):太陽光コスト6分の1に=仏サミットで表明へ―菅首相 - 政治
 http://www.asahi.com/politics/jiji/JJT201105220098.html
・時事ドットコム:太陽光コスト6分の1に=仏サミットで表明へ−菅首相
 http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011052200255

上記URL先ページによると、計画の概要は、

・背景:
 今回のG8サミットは、
 ・東日本大震災
 ・福島第一原子力発電所
 の事故を受け、原子力発電の安全性の問題などが主要な議題となる見通しとなっている。
 菅総理大臣は同サミットでの首脳同士の会議で、冒頭での発言を求められており、その中で、
 ・原発事故への対応の説明
 ・日本の新たなエネルギー政策の発表
 を行う方針。

・計画の素案:
 再生可能エネルギーを、基幹エネルギーの1つに加えるため、下記のような取り組みを行う。
 ・「サンライズ計画」:
  革新的技術の開発を進め、太陽光発電の発電コストを、
  ・2020年:現在の1/3
  ・2030年:同1/6
  までの引き下げを目指す。
  また、太陽電池パネルを設置可能な屋根全てへの、パネル設置を目指す。
 ・2020年代に、
  ・大型の洋上風力発電施設
  ・次世代のバイオマス燃料
  等の本格導入を目指す。

等となっているとのことです。


個人的には正直、国の政策として(管総理大臣の後にも)継続的な取り組みが本当に可能なのか疑問もありますが、大幅なコストダウンの目標を具体的な数字で示している点には、注目せざるを得ません。

現在はまだ計画が正式公表されていない段階ですが、サミットでどのような方針が示されることになるのか、非常に関心を引かれるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]太陽光発電の設置費用が半減する?
 http://kagaku-gijutu.iroiro-siraberu.net/solar-generation_assistance-of-cost.html

2011年04月19日

太陽光発電のコスト低減が進んでいる、との各者の意見を紹介している「SankeiBiz」の記事

下記URL先ページでは、太陽光発電コスト低減していることを指摘する、各者の意見が紹介されています。

(ニュース記事)
・太陽光発電コスト、10年で石炭火力並みに (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110418/mcb1104180503012-n1.htm

具体的には、

・「ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス」:
 ・大規模な太陽光発電設備計画のコストは、2020年までには1.45ドル/Wに到達する見通し。
  日照が豊富な地域(極東など)の送電網では、化石燃料に対抗し得る水準となる。
 ・多くの場所で太陽光発電が価格競争力を持ち、今後数年間で、補助金無しでも石炭火力への対抗が可能となる。
 ・「徹底的なコスト削減が太陽光発電業界を引っ張っている。
   今後10年で太陽光発電事業のコストはさらに半減するだろう」
  (マイケル・リーブレックCEO)

・「カナディアン・ソーラー」社CEOのショーン・クー氏:
 ・「局面が変化している現段階で、太陽光の送電コストが他の電力網に並ぼうとしている。
   既にカリフォルニア州や日本などでは最もコストのかかる発電方法に対して競争力を有している」
 ・他の発電方式とのコスト比較を行う場合、太陽光発電のコストには装置の設置費用が含まれるため、正確な比較ができない。
  ただし、太陽光発電装置の価格は下がる見通し。

・「ソーラーシティー」社CEOのリンドン・ライブ氏:
 ・「システムのコストは毎年5%から8%下がってきた。
   今後も下がり続けるだろう」

・仏「アレバ」社:
 太陽光発電で、20%のコスト削減を実現した。
 2010年10-12月期の発電コストは、
 ・石炭:7セント/kW
 ・天然ガス:6セント/kW
 ・太陽光発電:22.3セント/kW
 という状況。
 ・「製造方法は改善されなければならない」(太陽光発電部門責任者のビル・ガロ氏)

等の内容が記述されています。


日本では住宅用太陽光発電システムの価格は、余剰電力買取制度の導入後に1kWあたりで約5万円低下したとのことですが、世界的にも太陽光発電の発電コストダウンは、私がイメージしていた以上に急激に進んでいる、ということでしょうか。

太陽光発電において、既存の発電方式を下回る発電コストがかなり早い時期に実現することを、楽しみにしたいです。


※参考
・[1]Bloomberg | New Energy Finance
 http://bnef.com/
・[2]Canadian Solar Inc. | manufacturer of silicon, ingots, wafers, cells, solar modules (panels) and custom-designed solar power applications
 http://www.canadian-solar.com/
・[3]SolarCity: Solar panels, solar leasing & financing for residential, commercial and government. $0 down solar lease—solar installation financing.
 http://www.solarcity.com/
・[4]Global leader in nuclear energy and major player in renewable energies - AREVA
 http://www.areva.com/