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2020年09月12日

SunPower社が両面発電パネルの新製品「Performance 5」を発表、太陽光発電所の設計〜運用で得た経験を生かし、大規模発電所向けに設計

1か月以上前になりますが、SunPower社が2020年7月23日に、

  • 自社のスピンオフ企業「Maxeon Solar Technologies」が、両面タイプの太陽電池パネルの新製品「Performance 5」を発売する。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


<特徴>

  • 大規模発電所向け
    SunPower社が世界で計5GWを超える太陽光発電所の設計・開発・建設・運用で得てきた経験を活用。
    マルチMWの発電所のニーズを満たすよう設計されている。
  • Performance Series」パネルの5世代
    SunPower社が持つ「shingled cell panel technology」(※144以上の特許と特許申請で保護されている)の、最新の状況を表す。
    (※「Performance Series」は、短冊状に切断した太陽電池セルを並べ、導電性の接着剤で接続し、並列回路を形成。
    これにより影の影響を減らし、また発電できる面積を拡大している。[2])
  • 8インチ「G12」ウエハーから作る両面発電単結晶PERCセルを用いる、最初の製品。

<主な仕様>

  • セルの種類:単結晶PERC
  • モジュール変換効率:21%超
  • 定格出力:最大625W

<その他>

  • 生産・供給
    中国でのジョイントベンチャー企業「Huansheng Photovoltaic(HSPV)」が、「shingled cell panel technology」の大幅な生産能力拡大で合意している。
    (※SunPower社のパートナー企業でありHSPVに出資している「Tianjin Zhonghuan Semiconductor」(TZS)は、宜興と天津のサイトで、3つの「スマートファブ」を実装する計画を発表。
     これによりHSPVの生産能力は、2021年までに(従来の2GWから)8GWまで拡張される予定。)
  • 出荷の開始時期:
    2020年第4四半期の予定。


SunPower社は、2年前(2018年)には住宅用の出力370Wの「X-Series」、翌2019年には同じく住宅用で出力400W超の「A-Series」「Maxeon 3」を発表していました。
また他のメーカーでは、JinkoSolar社が今年、出力500W超の「Tiger Pro」モジュールを発表
そして今回のSunPower社の新製品は、用途は住宅用ではない(大規模発電設備用)ですが、一気に600Wを超えています。
これらの動きからは、太陽電池モジュール1枚あたりの出力を高めようという、海外メーカーの技術開発競争のスピードと激しさが、感じられる気がします。

また今回の「Performance 5」では、コスト低減の要求が厳しい筈の大規模発電事業用でありながら、両面発電タイプとしている点が、興味深く感じます。
言われてみれば確かに、私が普段見かける限り(大規模よりも中小規模が多いですが)でも、野立ての太陽光発電設備では「モジュールの裏側」がすっぽりがら空きな印象です。
その点で今回の「Performance 5」では、太陽光発電所関連の多くの事業で自社(SunPower社)が得てきた経験を生かしているとのことなので、多少モジュールの価格が上がったとしても、裏面も発電に利用できるほうが、結果的にコスト面でのメリットが大きい、という判断をしたとすれば、非常に興味深いことです。

HSPVが計画する新しい「スマートファブ」の生産能力(計6GW)のうち、どれだけが「Performance 5」に割り当てられるのかは不明ですが、「shingled cell panel technology」に両面発電というユニークな構造・機能を持つ今回の新モジュールが、果たしてSunPower社(またはMaxeon社)の大規模発電所向けの主力製品となっていくのか、今後に注目したいところです。


※参照・参考資料:
[1]Maxeon Launches Fifth-Generation Shingled Bifacial Solar Panels For Global Power Plant Market(SunPower社、2020/7/23)
https://newsroom.sunpower.com/2020-07-23-Maxeon-Launches-Fifth-Generation-Shingled-Bifacial-Solar-Panels-For-Global-Power-Plant-Market
[2]Performance Series Commercial Solar Panels(SunPower社)
https://us.sunpower.com/solar-panels-technology/p-series-solar-panels
[3]Tianjin Zhonghuan Semiconductor Co Ltd(ロイター)
https://jp.reuters.com/companies/002129.SZ

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2020年05月29日

SunPower社が米国軍人を対象に、住宅用太陽光発電の購入で1000ドルのリベートを提供

SunPower社が2020年5月21日に、

  • 退役軍人・現役軍人を対象に、住宅用太陽光発電の購入1000ドルのリベートを提供している。
と発表していました[1]。

概要は次の通り。


背景
  • SunPower社はこれまで長く、米国の政府や軍と協力してきた。
    近年では
    • 2017年:Vandenberg空軍基地に、28MWの太陽光発電システム
    • 2018年:陸軍のRedstone Arsenalに、10MWの太陽光発電と蓄電ソリューション
    を設置している。
  • 今回は住宅事業を通じ、独占的なオファーを提供することで、軍への支援を行う。
対象 米軍の全支部の現メンバーと元メンバーが、SunPower社製の新品で完全な太陽光発電システムを購入する場合。
リベート
の形式、
申請方法[2]
  • リベートは、MetaBank(FDICのメンバー)が発行する「SunPower Visa Reward Card」として付与される。
    カードの有効期限は6ヶ月
    また、換金はできない
  • リベートのコストは、システムの仕様により異なる
  • 希望者は、設置事業者への相談時に、military photo IDを提供する必要がある。
    申請は、最終的な請求日から90日以内に、sunpowerrebate.comのフォームに記入し、必要な書類を添えてSunPower社に提出する必要がある。
    処理には3〜7週間かかる。


国は違いますが、日本でのかつての住宅用システム向け補助金は、8年前(2012年度)には3万円/kWまたは3.5万円/kW(※システム費用により異なる)でした。

それを考えると、初期コストが劇的に下がった現在においては、1000ドルという金額はかなりインパクトがあるものと想像します。

ただそのぶん、直接現金による払い戻しではなく、有効期限6ヶ月の「Reward Card」によるものとしているのは、仕方がないのかもしれませんが。

また「1000ドル」と大々的に記載されてはいますが、実際には([2]の小さい文字による記述から)システムの仕様によりリベートの金額が変化するようなので、その点は本来わかりやすく明記すべきだと考えます。


当ブログでチェックしてきた限りでも、SunPower社は15年前の2005年時点で、Nellis空軍基地で14MWの太陽光発電所を稼働させていました。
(※同基地では2015年1Qに、2つ目のプロジェクトを着工)

また同社は、退役軍人の太陽光発電業界への就職を進める訓練プログラム「Solar Ready Vets」にも参加。

そして今回の、住宅用システムの購入を対象とするキャンペーンと、太陽光発電の専門企業として様々な面から、軍・軍人への支援に携わっていることが伺えます。

この点は、他国(米国外)の企業がそう簡単に踏み込めるものではなく、米国地場メーカーであるSunPower社のユニークな強みだと感じます。


※参照・参考資料:
[1]SunPower Announces Exclusive $1,000 Rebate for Veterans and Active Duty Military(SunPower社、2020/5/21)
https://newsroom.sunpower.com/2020-05-21-SunPower-Announces-Exclusive-1-000-Rebate-for-Veterans-and-Active-Duty-Military
[2]Go Solar with SunPower And You Can Get $1,000 Back(SunPower社)
https://go.sunpower.com/us-military/
[3]リベート(ウィキペディア)
[4]SunPower Rebate Form
https://sunpowerrebate.com/

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2020年01月14日

SunPower社から「Maxeon Solar Technologies」が2020年2Qに分社予定、「Maxeon 5」の展開の大規模化や、北米以外での事業展開を担当

SunPower社が2020年1月6日に、

  • SunPower社から分社予定の「Maxeon Solar Technologies」の、最高財務責任者(CFO)が決定した。
と発表していました[1]。

「Maxeon Solar」の分社化については、昨年11月に発表されており、その主な内容は次の通り。


SunPowerMaxeon Solar
事業内容
  • カナダ米国での分散型発電サービス(住宅用、小規模商業用など)
  • Maxeon Solar社が製造する製品(「Maxeon5」など)の、米国・カナダにおける販売
  • 先端技術を用いる太陽電池パネル(「Maxeon5」など)の、展開の大規模化
  • Performance Series」モジュールの世界販売
    (※同モジュール製造の合弁会社(Huansheng Photovoltaic [Jiangsu] Company、Ltd.)の、20%の所有権を維持する)
拠点、体制
  • シリコンバレーの本社
  • 米国・カナダでの従業員・投資・ディーラー網
  • オレゴン州Hillsboroの施設での「Performance Series」モジュールの製造
を維持・継続。
シンガポールに本社を置き、
  • フランス
  • マレーシア
  • メキシコ
  • フィリピン
太陽電池製造施設を所有・運営する。
米国・カナダ以外でのR&D、マーケティング、販売拠点を維持。
協力
  • Maxeon Solar社の製造製品の、米国・カナダでの販売
    両社は複数年の独占供給契約を結ぶ。
  • 次世代太陽電池パネル技術開発・商業化
    • SunPower社のシリコンバレー拠点の研究開発グループによる、初期段階の研究
    • Maxeon Solar社による、展開中心の革新とスケールアップ
    により協力する。
他企業からの投資 シリコンウエハー供給の長期パートナーである「天津中環半導体有限公司」(TZS)が、2億9800万ドルを株式投資する。
これは、マレーシア工場の「Maxeon 5」製造能力拡大などに用いられる予定。
(※SunPower社とTZSは2012年以来、複数のジョイントベンチャーや開発プロジェクトで協力している)
普通株式の保有比率(スピンオフの基準日時点)は、
  • TZS:約28.848%
  • SunPower社の株主:約71.152%
となる予定。
分社の完了時期 20202Qの予定。


個人的には、米国企業であるSunPowerと中国企業は激しいライバル関係、というイメージを勝手に持っていたので、SunPower社とTZS社が既に8年も密接な協力関係を続けてきたというのは、ちょっと驚きました。

もっとも当ブログでチェックしていた限りでも、SunPower社は2014年にはTZS社などの間で、中国国内での太陽光発電所事業(最低計3GW)のための合弁企業設立を契約しており、SunPower社と中国企業・市場との間には、それほど壁は無いのかもしれません。


分社される「Maxeon Solar」が米国外に拠点をおくのは、米国企業が中国企業からの出資を直接受けることを避ける、という目的があると推測します。

これは、昨今の貿易紛争に、米国政府によるファーウェイ社への圧力といった、米中間での(政治的な面での)対立の深刻化が、強く影響しているものと考えます。

その一方で、(四半期単独でモジュール出荷量3GW超のJinkoSolarなど)中国の大手モジュールメーカーの規模に対抗するべく、高性能製品「Maxeon 5」の製造・販売をスケールアップするには、TZS社による出資が現時点で最適だった、ということではないでしょうか。


近年は世界的な気候変動が顕在化しており、太陽光発電が担い得る役割もますます増していくことと思われるので、その中で今回の米中企業のタッグが、(政治的な対立を尻目に)世界の太陽光発電市場の成長・拡大に大きく寄与していくことを、強く期待します。


※参照・参考資料:
[1]CFO Named for Maxeon Solar Technologies(SunPower社、2020/1/6)
https://newsroom.sunpower.com/2020-01-06-CFO-Named-for-Maxeon-Solar-Technologies
[2]SunPower To Create Two Independent, Industry-Leading, Publicly-Traded Companies(同上、2019/11/11)
https://newsroom.sunpower.com/2019-11-11-SunPower-To-Create-Two-Independent-Industry-Leading-Publicly-Traded-Companies
[3]Performance Series Solar Panels(SunPower社)
https://us.sunpower.com/solar-panels-technology/p-series-solar-panels

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2019年04月29日

JinkoSolar社の2018年通期のモジュール出荷量は11.4GW(前年比16%増)、いっぽうCanadian Solar社とSunPower社は微減

今回は、

  • JinkoSolar
  • Canadian Solar
  • SunPower
  • First Solar
の各社の2018年通期業績の発表・資料([1]〜[5])から、太陽電池モジュール出荷量(または生産量)の数値をまとめてみました。


2017年通期2018年通期
JinkoSolar社の
出荷量[1]
9.8GW11.4GW
(前年比16.0%増)
Canadian Solar社の
出荷量[2]
6828MW6615MW
SunPower社の
「MW recognized」[3][4]
1360.3MW1354.0MW
First Solar社の
「MW produced」[5]
2706.1MW
※Q1〜Q4の合計


世界的に太陽電池モジュール需要の急拡大が続いていると思っていたので、今回の数字の中で、明確に前年より伸びたのはJinkoSolar社のみ、というのはかなり意外でした。(※First Solar社は2017年の数値が不明)

詳しい事情は判りませんが少なくとも、どのメーカーも一様に出荷量を拡大している、というわけではないようです。

SunPower社については、2018年第4四半期に

  • 「SunPower Energy Services」(SPES):北米の住宅用と商業用
  • 「SunPower Technologies」(SPT) :生産や研究開発、世界の分散型と発電所向けパネル事業

という事業セグメントの再構成を完了[6]しており、もし高性能製品で分散型市場に軸足を据えるということであれば、今後はモジュール出荷量は大きくは伸ばさず、高付加価値製品で利益を拡大する方針なのかもしれません。

また日本の京セラ社の販売量は、日刊工業新聞社の調査によると

  • 2015年度:120万kW
  • 現在:60万kW前後

とのこと[7]で、今回の海外4社の数字と比べると、日本メーカーと海外メーカーの現在の差を、(残念ながら)痛感せざるを得ません。


※参照・参考資料:
[1]JinkoSolar Announces Fourth Quarter and Full Year 2018 Financial Results(JinkoSolar社、2019/3/22)
http://ir.jinkosolar.com/news-releases/news-release-details/jinkosolar-announces-fourth-quarter-and-full-year-2018-financial
[2]Canadian Solar Reports Fourth Quarter and Full Year 2018 Results(Canadian Solar社、2019/3/21)
http://investors.canadiansolar.com/news-releases/news-release-details/canadian-solar-reports-fourth-quarter-and-full-year-2018-results
[3]Q418 Supplementary Metric Sheet(SunPower社)
https://investors.sunpower.com/static-files/6ff31495-e977-4fda-8898-1b8efdf1141a
(※「https://investors.sunpower.com/events-and-presentations」内)
[4]Resegmentation Historicals - MW Deployed - MW Recognized(同上)
https://investors.sunpower.com/static-files/c51daec3-807d-456b-a00f-067b54c45bd2
[5]Key Quarterly Financial Data(First Solar社)
https://s2.q4cdn.com/646275317/files/doc_financials/2018/q4/Q4'18-Key-Quarterly-Financial-Data.pdf
(※「https://investor.firstsolar.com/home/default.aspx」内)
[6]SunPower Reports Fourth Quarter and Fiscal Year 2018 Results(SunPower社、2019/2/13)
https://newsroom.sunpower.com/2019-02-13-SunPower-Reports-Fourth-Quarter-and-Fiscal-Year-2018-Results
[7]土俵際の国内太陽電池メーカー、起死回生託す“最後のとりで”(ニュースイッチ、2019/4/5)
https://newswitch.jp/p/17139

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2019年04月22日

SunPower社が出力400W超の住宅楊太陽電池モジュールを発売、米国では大きさ65%アップの第5世代Maxeonセルを用いた「A-Series」、欧州・豪州ではセル104枚の「Maxeon 3」

1ヵ月半ほど前になりますが、SunPower社が2019年3月5日に、

  • 出力400W以上住宅用太陽電池モジュールを、米国・欧州・豪州で発売した。
と発表していました[1]。

モジュールの概要は次の通り。


<A-Series>

特徴
  • 第5世代のMaxeonセル(Gen 5)を採用:
    Maxeonセルは銅の基盤上に構築されており、腐食や亀裂に強い。
    今回の第5世代セルは「Silicon Valley Research Facility」で開発され、新しい素材・ツール・プロセスを必要とする。
    その結果として、セルの大きさを過去の世代から65%拡大しており、より多くの太陽光を吸収できる。
  • 「Equinox」プラットフォームに最適:
    工場でマイクロインバーターと統合されており、住宅用の一括提供ソリューション「Equinox」プラットフォームに理想的な太陽電池モジュールになっている。
出力 400W415W
モジュール
の大きさ等
  • 大きさ、重さ:不明
  • セル枚数:6×11の66枚([2]の写真より)
発売地域 米国

<Maxeon 3>

出力 400W
セル 3世代のMaxeonセル
モジュール
の大きさ等
([3]より)
  • 大きさ:1690×1046×40mm
  • 重さ:19kg
  • セル枚数:8×13の104枚
発売地域 欧州、豪州
※SunPower社の中核である分散型発電市場(欧州・豪州を含む)において、同社の供給量は2016年以来、年間の平均成長率60%超が続いている。
特に欧州では、市場シェアがになっている。


モジュールの出力について、個人的には300Wを超えると「大型」というイメージを持っていたので、住宅用で400Wまたは415Wという今回の製品情報には、かなり驚きました。

ただ高性能の製品でありながら、日本が(少なくとも現状では)販売地域に入っていないのは意外でしたが、日本の場合は屋根への設置量を増やすために、逆に小型のモジュール(台形型など)が販売されているぐらいなので、今回のような大きいサイズのモジュールは適さない、と考えられているのかもしれません。


また製品情報ではないですが、分散型市場におけるSunPower社の旺盛な伸びにも驚きました。

特に欧州について振り返ると、かつて最大市場だったドイツ市場の縮小や、中国製品への反ダンピング課税・反補助金関税という激動があり、それらを経て高性能製品を強みとするSunPower社の存在感が増しているというのは興味深いです。


※参照・参考資料:
[1]SunPower Launches Industry's First 400-Plus-Watt Home Solar Panels, the Most Powerful Residential Solar Panels in the World(SunPower社、2019/3/5)
https://newsroom.sunpower.com/2019-03-05-SunPower-Launches-Industrys-First-400-Plus-Watt-Home-Solar-Panels-the-Most-Powerful-Residential-Solar-Panels-in-the-World
[2]A-Series Solar Panels(SunPower社)
https://us.sunpower.com/solar-panels-technology/a-series-solar-panels
[3]「Maxeon 3」のデータシート(同上)
https://www.sunpowercorp.co.uk/sites/default/files/sunpower-maxeon-3-residential-solar-panels-400-390-370.pdf
(※「https://www.sunpowercorp.co.uk/products/maxeon-solar-panels」内)

※SunPower社の太陽電池モジュールに関する過去の記事:

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2019年01月21日

独SolarWorld Industriesが、全ての事業活動を停止

1ヶ月以上前になりますが、ヨーロッパソーラーイノベーション(ESI)社が2018年12月13日に、

  • 独「SolarWorld Industries GmbH」が全ての事業活動停止したことが、確認された。
と発表していました[1]。


ちなみにSolarWorld社の公式ウェブサイトは、「www.solarworld.de」も「http://www.solarworld-global.com/」も表示できなくなっており、少なくともウェブ上では、事業活動停止に関するメーカー直々の発表・情報を確認することはできないようです。



かつて専門誌上で、ESI社の社長の方が「ソーラーワールドのモジュールこそ世界最高のモジュール」[2]と極めて高く評価していたことで、私もSolarWorld社の動向に関心を持つようになりました。

しかし一方で同社は、太陽電池モジュール価格の急激な下落との戦いを続けており、

と様々な手を講じてきたものの、最終的にメーカーとして復活することができなかったのは、極めて残念です。


ちなみに米国子会社の「SolarWorld Americas」については、同じ米国のSunPower社が買収することで2018年4月に合意し[3]、特定の資産(Hillsboroの施設、200人超の労働者など)が取得されたとのこと[4]。

SolarWorld社の技術や知的財産がどうなるのかは不明ですが、優れた資産が少しでも残って生きていくことを、願うものです。



※参照・参考資料:
[1]SolarWorld Industries GmbH 破産に関する情報(ESI社、2018/12/13)
https://www.e-solar.co.jp/news/news181213.html
[2]独ソーラーワールドが創り上げた”長期信頼性”モジュールの魅力(PVeye誌 2014年3月号32p )
[3]SolarWorld Americas implements pre-integration management transition(SolarWorld Americas、2018/5/14)
http://www.solarworld-usa.com/newsroom/news-releases/news/2018/solarworld-americas-implements-pre-integration-management-transition
[4]SunPower Begins A New Chapter in American Solar Manufacturing(SunPower社、2018/10/1)
https://newsroom.sunpower.com/2018-10-01-SunPower-Begins-A-New-Chapter-in-American-Solar-Manufacturing
[5]SolarWorld(Wikipedia)

※SolarWorldの関連記事:

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2018年10月10日

JA Solar社が日本で両面PERC太陽電池技術の特許を取得、また2018年上半期には日本市場でのモジュール出荷量トップに

もう1ヶ月以上前ですが、JA Solar社が2018年9月7日に、

  • 日本において、両面PERC太陽電池技術特許を取得した。
と発表していました[1]。

その中から、同技術に関する情報をまとめてみました。


<両面PERC太陽電池の歩み>

  • 2013年の初め
    中国の知的財産局に
    • 「A Bifacial Light-Absorbing Solar Cell with Localized AI-BSF and the Method of Making It」
      (局在化AI-BSFを用いた光吸収型太陽電池とその製造方法)
    の発明開示を行った。
  • 20163:上記技術に特許が与えられた。
  • 20171Q
    ダブルガラスの両面PERC太陽電池モジュールの生産を開始
  • 2018
    日本の特許庁により、PERCセル・モジュール技術の知的財産権を保護する特許出願が認められた。

<両面PERCモジュールの長所>

  • 両面発電
    モジュールの表・裏両方で発電できる。
  • 高い耐久性
    耐摩耗性・耐摩耗性・耐腐食性に優れる。
  • 厳しい環境での大規模設備に向く
    上記2点の長所により、特に
    • 沿岸地域
    • 気候的に困難な環境
    における事業規模の発電設備に対して、長期安定性を提供できる。

また、JA Solar社CTOのWei Shan博士によるコメントの中で

  • 高いセル・モジュール技術が製品の品質とパフォーマンスを保証し、2018年上半期には、JA Solar社が日本でモジュール出荷量トップとなった。
との旨の説明があります。



発表からかなり時間が経っているプレスリリースですが、日本市場での太陽電池モジュール出荷量の順位に関する記述があったので、今回取り上げました。

日本市場では、2017年(通年)にはハンファQセルズ社がモジュール出荷量のシェア1位でしたが、その翌年(2018年)の上半期は別メーカーのJA Solarがトップとのことで、(日本メーカーを含めて)メーカー間の出荷量の差は、現状ではまだそれほど開いてはいないものと推測します。

ただいずれにしても、海外メーカーの存在感が以前よりも増し、日本市場で足場を固めていることは確かだと思われます。

そして海外メーカーの技術力や品質が、日本でも評価されつつあるとすれば、これまでは日本メーカーが長く強みを持っていた国内太陽光発電市場も、変化が続きそうです。


※参照・参考資料:
[1]JA Solar’s IP on Bifacial PERC Technology Patented in Japan(JA Solar社、2018/9/7)
http://www.jasolar.com/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=55&id=40

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2018年09月10日

Canadian Solar社が株式非公開化(Going Private)の検討を継続中、ただし具体的な決定はまだ全く無し

Canadian Solar社が2018年9月6日に、

  • 自社株式の非公開化(Going Private)に関する最新情報
を発表していました[1]。

その中から、主な情報をまとめてみました。


  • Canadian Solar社の
    • 特別委員会(Special Committee)
    • 取締役会
    • 財務・法務顧問
    は、社長兼CEOのShawn Qu氏が2017年12月9日に提案した「非公開」取引について、評価(assess)を続けている
  • Qu氏は財務アドバイザーを雇い、
    • 潜在的な株式パートナー(potential equity partners)
    • 債務調達先(debt financing sources)
    と協議している。
  • Canadian Solar社は、Qu氏と幾つかの潜在的な株式パートナーとの間で、機密保持契約とび停止契約を締結し、自社に関する情報へのアクセスを提供した。
    特別委員会は、Qu氏と潜在的な株式パートナーに対し、自社に対するデュー・ディリジェンスを完了させるため、2018年9月末まで与える。
  • 取締役会は、株式の取引を考えている株主やその他の者に対し、
    • 特別委員会と取締役会は、提案された取引について、いかなる決定も行っていない
    ことを注意する。


太陽電池メーカーの株式非公開化と言うと、まず昨年(2017年)3月のTrina Solar社の件を思い起こします。

またつい先月には、(パナソニックが太陽電池生産で協業している)米Tesla社で、CEOが非公開化の話を持ち出していました。(その後まもなく撤回されました[3]が・・・)

また非公開化では無いものの、今年6月にはYingli Green Energy社の米国預託証券(ADS)が、ニューヨーク証券取引所で上場廃止となっていました。


Trina社・Yingli社・今回のCanadian Solar社は、いずれも世界市場で大手の太陽電池メーカー。

またTesla社は(太陽電池ではなく)電気自動車が主力ですが、太陽電池メーカーと同じく、新しい分野・製品に取り組んでいる企業です。

そのような企業においては、短期の業績アップを求める(投資家からの)圧力は、事業を継続し成長させるうえで、もう容認できないほどの大きな障害になっている、ということなのかもしれません。


※参照・参考資料:
[1]Update on Preliminary, Non-Binding "Going Private" Proposal Letter Received by the Company from its Chairman, President and Chief Executive Officer, Dr. Shawn Qu(Canadian Solar社、2018/9/6)
http://investors.canadiansolar.com/news-releases/news-release-details/update-preliminary-non-binding-going-private-proposal-letter
[2]デューディリジェンス(ウィキペディア)
[3]テスラ、株式非公開化を撤回(日本経済新聞、2018/8/25)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34601190V20C18A8NNE000/

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2018年08月20日

Canadian Solar社の2018年上半期の太陽電池モジュール出荷量は3074MW、JinkoSolar社は4809MW

Canadian Solar社とJinkoSolar社が先日、

  • 2018年第2四半期(2018/4-6)
の業績を発表していました[1][2]。

今回はその中から、20181Q・2Qの太陽電池モジュール出荷量を抜き出してみました。


2018年
1Q2Q
Canadian Solar1374MW1700MW
JinkoSolar2015MW2794MW
(前年同期比3.1%)


太陽電池モジュール出荷量を業績発表の中で公表している大手メーカーは、私の知る限り現在この2社だけであり、今となっては貴重なデータ発表だと思われます。

それはともかく、1Qと2Qの合計(=2018年上半期)を計算すると、Canadian Solar社が3074MW、JinkoSolar社が4809MWとなります。

いっぽう前年(2017年)通期は、Canadian Solar社が6828MWJinkoSolar社が9807MWでした。

そのため両社とも、2018年は(少なくとも現在のところは)前年を少し下回るペースであり、JinkoSolar社の年間モジュール出荷量の10GW到達は、微妙なところかもしれません。

ただそれでも、日本国内の同期間のモジュール出荷量[3]が計約2819MWであることを考えると、(世界のトップクラスとはいえ)単独のメーカーがそれを悠々と超える規模を出荷していることには、やはり驚きます。


※参照・参考資料:
[1]Canadian Solar Reports Second Quarter 2018 Results(Canadian Solar社、2018/8/14)
http://investors.canadiansolar.com/news-releases/news-release-details/canadian-solar-reports-second-quarter-2018-results
[2]JinkoSolar Announces Second Quarter 2018 Financial Results(JinkoSolar社、2018/8/13)
https://jinkosolar.com/press_detail_1696.html
[3]月次出荷速報(太陽光発電協会)
http://www.jpea.gr.jp/document/figure/index.html#fig

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2018年07月08日

JinkoSolarの日本子会社が、53億円のシンジケートローン(三井住友銀行が主導)の契約を締結、日本での事業拡大や運転資金に充てる予定

JinkoSolar社が2018年7月2日に、

  • 子会社「JinkoSolar Japan」が、日本の銀行コンソーシアムとの間で、53億シンジケートローン契約を締結した。
と発表していました[1]。

その概要をまとめてみました。


締結の相手 三井住友銀行が主導する銀行コンソーシアム。
契約の内容 最長2年間の、53億円のシンジケートローン契約。
融資資金の用途
  • 日本における事業の拡大
  • JinkoSolar Japanの運転資金
に使う予定。


最新の太陽電池モジュール出荷統計では、出荷量の減少が顕著であり、日本の太陽光発電市場の縮小ぶりが強く感じられます。

いっぽうでJinkoSolar社は、2017年通期のモジュール出荷量が10GW近くと、世界でトップ規模の太陽電池メーカーになっています。

そのため今回、JinkoSolar社が日本で53億円の資金調達を行ったというのは、かなり意外に感じました。

もっとも、メガソーラーの建設費用が1MWあたり3億円とすると、53億円は17〜18MW相当なので、それほど大きな金額ではないのかもしれませんが・・・。

ともかく、世界トップクラスの大手メーカー(の日本子会社)が、縮小が続く日本国内で、今後どのように事業を運営・拡大していくのか、興味を惹かれるところです。


※参照・参考資料:
[1]JinkoSolar Signs JPY5.3 Billion Syndicated Loan Agreement with Japanese Bank Consortium Led by SMBC(JinkoSolar社、2018/7/2)
http://ir.jinkosolar.com/news-releases/news-release-details/jinkosolar-signs-jpy53-billion-syndicated-loan-agreement
[2]シンジケートローン(三井住友銀行)
http://www.smbc.co.jp/hojin/financing/syndicate.html

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