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2011年12月20日

長崎県が電動漁船(太陽光発電の電力も利用可能)の実証実験のデータ分析結果を公表、エネルギー費用は8割以上削減と試算

長崎県が、電動漁船実証実験について、データの分析結果をまとめたとのこと。

(ニュース記事)
・ソーラー漁船経費8割減(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20111219-OYT8T01311.htm

上記URL先ページによると、まず実験の概要は、

・目的:
 ・地球温暖化対策
 ・燃油代高騰による漁業者の負担軽減
・実施場所:対馬市
・使用した漁船:
 ・動力:
  リチウムイオン電池を搭載しており、吸い込んだ水を噴出して進む。(ウオータージェット
  充電には、当初は商用電源を用いていたが、9月中旬には太陽光発電システムを導入した。
 ・開発:東京海洋大学
 ・サイズ:全長約8m
 ・重さ:約1.3t
・使用状況:
 地元漁業者が、アサリやサザエ漁1日あたり6時間使用した。
・実施期間:2011年7月15日〜10月31日

等というもの。

そして実験結果の分析では、同じ大きさでガソリン消費量が300L/年の船と比較した場合、

エネルギー費用:商用電源の電気代:約8,700
 (ガソリン船の場合のガソリン費は約5万3,700円)
CO2削減効果72
 太陽光発電システムの導入後は93%。

との効果が算出されたとのことです。

また記事では、長崎県対馬振興局の

・「漁船の製造コストが高いなどの課題はあるが、実験データを有効活用して、実用化や普及を目指したい」

とのコメントが紹介されています。


リチウムイオン電池を用いるだけに、船自体の価格が高くなるのは仕方が無いと思いますが、それでもガソリン船と比べた場合のエネルギー費の削減度合いの大きさは、魅力が高いのではと感じます。

更に太陽光発電で十分に使用電力を賄えるのであれば、より魅力は高まると思うので、今後の実用化に向けた取り組みに期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]対馬市
 http://www.city.tsushima.nagasaki.jp/index.html
・[2]愛媛県のEV・電気漁船開発プロジェクトでは、2010年8月までに試験車両を製作、2011年以降に本格生産を開始予定(ブログ「電気自動車の動向」、2010/04/27)
 http://topicofelevehcle.blog.shinobi.jp/Entry/1010/
posted by 管理人 at 08:37 | Comment(0) | 船・船舶

2011年05月18日

自動車運搬船「アウリガ・リーダー」が、太陽光発電システムにニッケル水素電池を組み合わせ、電力供給の平準化を図る

日本郵船
川崎重工業
MTI
一般財団法人日本海事協会

が5月17日、

・自動車運搬船「アウリガ・リーダー」の動力の一部に、
 ・太陽光発電
 ・ニッケル水素電池
 を組み合わせたハイブリッド給電システムを用いる実験を開始する。

との計画を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・日本郵船と川重、太陽光と水素電池で車運搬船に給電  :日本経済新聞
 http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E3E5E2968A8DE3E5E2E7E0E2E3E38698E2E2E2E2;at=DGXZZO0195165008122009000000
・自動車運搬船で日本郵船などハイブリッド化検証へ、大容量の蓄電池を新たに搭載/横浜:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
 http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1105170041/

(各社のサイト内ページ)
・世界初の太陽光エネルギー船がさらに進化‐自動車運搬船「アウリガ・リーダー」にハイブリッド給電システム搭載‐〜バラスト水処理や低硫黄燃料にも対応、環境フラッグシップに〜|日本郵船
 http://www.nyk.com/release/1413/NE_110517.html
・世界初の太陽光エネルギー船がさらに進化
‐自動車運搬船「アウリガ・リーダー」にハイブリッド給電システム搭載‐〜バラスト水処理や低硫黄燃料にも対応、環境フラッグシップに〜(川崎重工業)
 http://www.khi.co.jp/news/20110517-2.pdf

上記URL先ページによると、取り組みの概要は、

・背景:
 日本郵船では2008年12月に「アウリガ・リーダー」の甲板に太陽電池パネル40kW)を設置し、その後約2年間に渡り、発電性や耐久性の検証に取り組んできた。
 その結果、、
 ・太陽電池パネルによる発電では、僅かな天候の変化が、発電量に直ぐに大きな影響を与える。
  このため、船内への安定的な電力供給が難しく、将来、発電システムを大型化して依存度を上げた場合には、電力供給の安定性に問題がある。
 との課題が判明した。
 (太陽光発電による供給エネルギーは、航海中の消費エネルギーの6〜7%に相当する)
 今回は、新たに川崎重工業の大型ニッケル水素電池ギガセル」を採用し、給電の平準化を図る新システムを開発した。
・「アウリガ・リーダー」の概要:
 ・全長:199.99m
 ・全幅:32.26m
 ・型深:34.52m
 ・最大積載自動車台数:6,200
 ・載貨重量トン数:18,758t
 ・総トン数:60,213t
 ・建造:三菱重工業株式会社 神戸造船所
 ・主要動力:重油で稼動するディーゼルエンジン
・導入する蓄電池の容量:100kWh
・工事:
 2011年6月上旬に、三菱重工業横浜製作所で開始する。
 (今回は他に、
  ・バラスト水処理装置の搭載
  ・低硫黄燃料の対応工事
  を行い、環境対応の更なる強化を図る)
・事業費用:数億円程度の見通し。
・実証実験の方針:
 ハイブリッド給電システムのデータを解析する。
 また、
 ・太陽電池パネル
 ・蓄電池
 を増やし、太陽光発電量の割合を高める大規模給電システムを検討する。
 (将来は、入港時にディーゼル発電機を停止する「アイドリングストップ」船の開発を目指す)

等となっています。


これまでの太陽光発電の検証も、船の上という特殊な条件の中で一定期間継続されてきたとのことで、今回のニッケル水素電池の導入ではどのような成果が得られるのか(どの程度出力を平準化できるのか、蓄電池の寿命はどのぐらいなのか、等)、今から非常に興味を引かれるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]日本郵船
 http://www.nyk.com/index.htm
・[2]川崎重工業株式会社
 http://www.khi.co.jp/index.html
・[3]株式会社MTI
 http://www.monohakobi.com/ja/index.html
・[4]ClassNK(日本海事協会)
 http://www.classnk.or.jp/hp/ja/index.aspx
posted by 管理人 at 13:19 | Comment(0) | 船・船舶

2010年08月25日

八戸市のNPO法人「青い海」が、「ソーラー小型漁船」を製作

青森県八戸市のNPO法人「青い海」が、「ソーラー小型漁船」を製作し、8月21日に試乗会が行われたとのこと。

(ニュース記事)
・asahi.com : 最長2時間航行、ソーラー漁船完成 NPOと八戸工大 - マイタウン青森
 http://mytown.asahi.com/areanews/aomori/TKY201008240422.html

上記URL先ページによると、この船の詳細は、

・開発の経緯:
 約2年前に開発を開始。
 「青い海」が八戸工業大学に開発を依頼して、同大工学部の花田一磨講師が研究に取組んできた。

・性能・設備:
 ・船体:
  廃船を再利用している。
 ・乗員:9人乗り
 ・太陽電池:出力1kW
  船体の軽量化のため、青森ヒバの角材で組んだ屋根に設置している。
  また発電電力は、蓄電池に貯める方式。
 ・速度:最高約10km/h
 ・航行時間:蓄電池利用で約2時間。
  (※2009年4月に完成させた太陽電池搭載の屋形船は、
    ・航行時間:晴天時に約6時間
    ・速度:最高で6.5km/h
    だった。
    今回のソーラー漁船では、船体の軽量化により速度が向上している。)
 ・その他:
  夜間操業用に、12VLED電球2個を天井に設置した。
 ・航行コスト:
  2時間の航行で約200円。
  (ガソリンで動く同規模の船の1/10)

等となっています。

また記事では、「青い海」の中村彰祐理事長の、

・「未熟な部分はあるが、今後も研究していく。環境に負荷をかけない船が漁業に貢献できると信じている」
・「十和田湖や小川原湖のような静かな湖で使ってもらえたら」

とのコメントが紹介されています。


記事に掲載されている船の写真を見ると、かなりコンパクトで、個人的には好きなタイプのデザインです。

ただ小型船とはいえ、航行時間はかなり短いと感じますが、実用上は十分なのかどうかが気になるところです。


※参考
・[1]青い海の紹介(※「八戸市市民活動サポートセンター 「ふれあいセンターわいぐ」」サイト内)
 http://www.htv-net.ne.jp/~supo-cen/dantai/dantai-a/03a199.html
・[2]八戸工業大学 工学部 電気電子システム学科 教職員一覧
 http://www.elec.hi-tech.ac.jp/syoukai/staff.htm
・愛媛県のEV・電気漁船開発プロジェクトでは、2010年8月までに試験車両を製作、2011年以降に本格生産を開始予定(※ブログ「電気自動車の動向」、2010/04/27)
 http://topicofelevehcle.blog.shinobi.jp/Entry/1010/
posted by 管理人 at 19:08 | Comment(0) | 船・船舶

2010年08月20日

寺崎電気産業が、船舶向け太陽光発電システム(50kW)等を、「名門大洋フェリー」社の就航船「フェリーふくおか2」に納入

寺崎電気産業」が、

・停泊中船舶への陸上電力供給システム(国内初)
・船舶向け太陽光発電システム(世界最大級)

を開発し、「名門大洋フェリー」社の就航船「フェリーふくおか2」に納入したとのこと。

(ニュース記事)
・寺崎電気産業、国内初停泊中船舶への陸上電力供給システム等を納入 - 日刊工業新聞 Business Line - 企業発表
 http://www.nikkan.co.jp/newrls/rls20100818su-07.html

(各企業の発表資料)
・国内初の船舶への陸上電力供給システム 及び世界最大級の太陽光発電システム納入(寺崎電気産業株式会社 事業案内 システム事業「船舶用」プレスリリース)
 http://www.terasaki.co.jp/tj/02guide/senpaku_press1008.html
・「太陽光発電システム」・「陸上電力受電システム」試験搭載の実施について(新着情報 【名門大洋フェリー】)
 http://www.cityline.co.jp/cgi-bin/news/news_print.cgi?id=00000047

上記URL先ページによると、これらのシステムの詳細は、

・背景:
 平成21年度内航運航合理化及び利便性改善実証事業による、国土交通省の実証実験として計画された。

・システムの内容:
 ・陸上電力供給システム:
  ・最大受電容量:650kW
  ・方式:
   船内甲板に設置したケーブルリールにより、高電圧(AC6,600V)で受電する。
   受電中は、船内発電機の停止が可能。
 ・太陽光発電システム:
  ・出力:定格50kW
  ・太陽電池:
   パネル280枚を、船最上甲板に設置している。
  ・方式:
   太陽電池パネルの発電電力を、船内電気系統へ直結している。

・効果:
 船内発電機の燃料(ブレンド重油(A重油15%、C重油85%))消費量の、年間約99,000Lの削減が見込まれる。

・導入事例:
 「名門大洋フェリー」社の就航船「フェリーふくおか2」(総トン数約9,800t、全長167m、全幅25.6m)に、設計・施工を含めたパッケージで納入した。

等となっています。


各社のサイトに掲載されているPDF資料に、設置されたシステムの写真が掲載されていますが、太陽電池パネルは最上甲板の一面に設置されており、規模の大きさが感じられました。
posted by 管理人 at 23:20 | Comment(0) | 船・船舶

2010年07月17日

長崎県「ハウステンボス」で「ソーラーシップ」のリチウムイオン電池が爆発?

長崎県の「ハウステンボス」で7月14日、園内に係留中の遊覧船「ソーラーシップ」のイスや床の一部が吹き飛んでいるのが発見されたとのこと。

(ニュース記事)
・asahi.com : ハウステンボス遊覧船、床下で爆発 運航休止中 - マイタウン長崎
 http://mytown.asahi.com/areanews/nagasaki/SEB201007140060.html

上記URL先ページによると、発見時には、蓄電用に床下に設置されているリチウム電池の容器が、爆発で破損した状態になっていたとのことです。

ちなみにこの遊覧船は、音響設備などの改装を行うため、7月初旬から運航を休止中。

12日に職員がバッテリーを検査したときは、異常は無かったとのことです。


リチウムイオン電池は電気自動車への採用が進んでおり、また家庭での蓄電用として太陽光発電システムとの併設も考えられているだけに、今回バッテリーが爆発したというのは、原因が非常に気になります。

リチウムイオン電池には、まだ安全面での課題が残っている、ということなんでしょうか。


※参考
・[1]カナルクルーザー|乗りもの|ハウステンボスリゾート
 http://www.huistenbosch.co.jp/transport/detail/5040.html
posted by 管理人 at 18:59 | Comment(0) | 船・船舶

2010年06月25日

「IHIマリンユナイテッド」が、大幅な消費エネルギー削減が可能な超大型コンテナ船の設計概要を発表、コスト増加分は3年で回収できる見込み

IHIマリンユナイテッド」(IHIの子会社)が6月23日、従来のコンテナ船より大幅に消費エネルギー削減が可能な超大型コンテナ船の設計概要を発表したとのこと。

IHI 省エネ実現する大型コンテナ船の設計概要発表 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

上記リンク先記事によると、この船の詳細は、

・省エネ対策:
 ・太陽電池パネル:
  積み荷のコンテナ上部に敷設する。
 ・推進性能の向上(※最も省エネ効果が高い):
  プロペラを2つ搭載。
  また、それらの軸を船体で覆い、低摩擦塗料を採用することで、21%の燃費削減を実現する。
 ・積載能力の向上:
  ブリッジ部分(居住区など)を船首に設置することで、積載コンテナ数を3%拡大する。
 ・風の抵抗の低減:
  船体先端部の風の抵抗を削減することで、燃費を5%削減する。

・経済的メリット:
 年間10億円程度の燃費節減が見込まれる。
 導入におけるコスト増加分は、3年で解消可能。

・その他:
 採用する技術は、殆どが既存のものであるため、船は直ぐにでも製造可能。
 (ただし、造船業界では現在、生産能力の過剰状態により船価が安くなっていることから、受注時期は不透明な状態)

等となっています。

また記事では、「IHIマリンユナイテッド」の太田垣由夫常務取締役の

・「欧州でも環境規制は厳しくなっており、日本だけでなく、欧州の海運会社なども省エネ船舶に対して関心をもっている」

とのコメントが紹介されています。


船体上面を太陽電池で覆う構想は、商船三井が公表した次世代自動車船「ISHIN-1」の構想でもありましたが、今回は(全ての省エネ策を含めて)コストの増加分の回収期間が明確に示されている点、また技術的には直ちに建造可能という点が、非常に興味深く魅力的だと感じます。


※参考
・アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド - IHIMU
 http://www.ihi.co.jp/ihimu/
posted by 管理人 at 01:12 | Comment(0) | 船・船舶

2010年05月11日

独ハンブルクの港に、太陽光発電の電力のみで稼動する船「PlanetSolar」が寄港

ドイツ北部のハンブルクの港に5月7日、太陽光発電の電力のみで稼動する船「PlanetSolar(プラネットソーラー)」が寄港したとのこと。

太陽エネルギーで目指せ世界一周 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News

上記リンク先記事では、製造者の主張として、

・規模:
 太陽電池で動く船としては、世界最大。
・今後の予定:
 2011年には、世界初となる世界一周航行を実施する。

との内容が記述されています。


記事には船体全体の写真が掲載されていますが、大量の太陽電池パネルが上面に設置している以外にも、船体の形状自体が非常にユニークだと感じます。
posted by 管理人 at 08:48 | Comment(0) | 船・船舶

2010年03月26日

長崎県佐世保市「ハウステンボス」の旅客ソーラーシップが完成、動力は全て太陽光発電で賄う

長崎県佐世保市の「ハウステンボス(HTB)」で開発されていた旅客ソーラーシップが、3月16日に完成したとのこと。

龍〜なが 長崎新聞ホームページ:HTBにソーラーシップ“就航” 4月から国内初(3月25日)

上記リンク先記事によると、この開発の取り組みについては、、

・開発の背景:
 ハウステンボスは、新エネルギー普及を目的とする国の「次世代エネルギーパーク」に認定されている。
 今回のソーラーシップ開発は、その取り組みの一環として行われた。
・開発開始時期:2007年度
・共同開発者:
 長崎総合科学大学、長菱制御システム、前畑造船、県工業技術センター等。
・開発費:5,800万円
 (※うち2/3は、県産炭地域活性化基金からの助成を受けた)

また船自体については、

・ベースの船体:軽油を燃料とする園内運河巡り船12隻のうち1隻
・大きさ:長さ14.4m、幅4m
・重さ:13t
・乗客:51人
・太陽電池:
 屋根にパネル計70枚(3kW)を設置している。
・蓄電池:
 リチウムイオン電池を搭載。
・電力供給能力:
 船の動力は、全て太陽光発電で賄える。
 晴天時に3時間充電した場合、暗闇でも5時間の運航が可能。
・その他の設備:
 操舵室に、太陽光発電による電気の流れや電力の残量を確認できる、モニターシステムを導入している。
・運行開始時期:2010年4月上旬から、ハウステンボス内の運河で営業運航をスタートする。

となっています。


動力エネルギーを全て太陽光発電で供給できるという点、また、充電時間に対する航行可能時間(3時間の充電で5時間運行)と、エネルギー供給源として、かなりの性能だと感じます。


※参考
・ホーム|ハウステンボスリゾート
 http://www.huistenbosch.co.jp/
posted by 管理人 at 12:50 | Comment(0) | 船・船舶

2010年02月27日

ドイツのKielで、太陽光発電搭載の世界最大の双胴船「PlanetSolar」号が公開

ドイツ北部のKiel(キール)で2月25日、太陽光発電を動力源とする、世界最大の双胴船(カタマラン)「PlanetSolar(プラネット・ソーラー)」号が公開されたとのこと。

世界最大の太陽エネルギー船が公開 ドイツ 写真2枚 国際ニュース : AFPBB News

上記リンク先記事によると、この船の詳細は、

・製造:キールの「Knierim Yacht Club(クニエリム・ヨットクラブ)」で製造。
・費用:1,800万ユーロ(約21億円)
・大きさ:全長31m、幅15m
・最高速度:25km/h
・乗員:最大50
・太陽光発電設備:
 船体上部に、黒色の太陽電池パネル(約500m2)を設置している。
・その他の特徴:
 デザインは最新技術を用いて計算されており、荒波でもスムーズな航行が可能。

となっています。

記事では、「PlanetSolar」のRaphael Domjan(ラファエル・ドムヤン)船長の、

・「夢にまで見た理想の船が、今、わたしの目の前にある。
  これは特別な気分だ」

とのコメントが紹介されています。

ちなみにこの船の今後の予定は、

・Hamburg(ハンブルク)の開港821周年記念式典(2010年5月開催)に参加するため、3月末にキールを出港
・6〜9月にかけて船舶検査を実施
・2011年4月に、世界一周航海に出発

となっているそうです。


リンク先記事では残念ながら、操縦部付近の写真しか掲載されていませんが、太陽電池パネルがびっしりと敷き詰められているのは見て取れます。

世界一周に用いられるとのことですが、日本にもその姿を表す機会はあるんでしょうか?
posted by 管理人 at 12:09 | Comment(0) | 船・船舶

2010年01月15日

三洋電機・商船三井・三菱重工業が、太陽電池等で電力供給する「ハイブリッド自動車船」の共同開発に取り組む

・三洋電機
・商船三井
・三菱重工業

3社が1月14日、「自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船」の共同開発に取り組むことを発表したとのこと。

三洋ら、自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船の研究開発を推進 | 経営 | マイコミジャーナル
LNEWS|3PL・物流企業|商船三井/共同開発中のハイブリッド自動車船が補助対象事業に採択

太陽電池搭載の「ハイブリッド運搬船」を開発へ 三洋電機 - MSN産経ニュース
太陽光発電とリチウムイオン電池を搭載した「ハイブリッド自動車船」開発へ/三洋電機など CSR・環境ニュース | ecool
三洋電機、「自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船」の研究開発に参加(日経プレスリリース)

上記リンク先記事によると、事業の詳細は、

・目的:
 船舶全体のCO2排出量を削減する技術の確立。

・内容:
 商船三井が建造中の大型自動車運搬船(長さ約200m・幅32m、自動車を5,000台積載可能)の甲板上約1,300m2に、
 ・太陽電池(最大200kWの予定)
 ・リチウムイオン電池(最大3,000kWhの予定)
 を組み合わせたシステムを搭載。
 ディーゼル発電機との併用で、船舶への電力供給を行う。
 具体的には、大洋航海中に、太陽光発電システムで発電した電力をリチウムイオン電池に蓄電。
 (約10日間の航行で、フル充電できる見通し)
 この電力は、
 ・停泊中の自動車積み卸しの際に、船内の排気ガスを排出するファンの稼動
 など、主に停泊中に使用する計画で、これによって停泊中のディーゼル発電機停止が可能となり、CO2排出量削減が実現できる。
 また燃費の面では、日米間の往復航行(1カ月間)で、約6.5%の燃費低減が見込まれる。

・その他:
 ・国土交通省の、平成21年度の補助対象事業として採択されている。
  (開発費用の1/3が補助される)
 ・三洋電機は、「スマートエナジーシステム」を用いるエナジーソリューション事業の一環として取組む。

・今後のスケジュール:
 同システムを装備した船は、2012年の竣工予定。
 実際の運航により、CO2削減効果の検証・評価を行い、効果的なCO2排出量削減技術の確立を目指す。

等となっています。


ハイブリッド自動車船」という呼び名に、意味が掴みづらくて戸惑いましたが、どうやら「ディーゼルエンジンと太陽光発電・リチウムイオン電池のハイブリッドシステムで電力を供給する、自動車運搬用船舶」ということのようです。

商船三井は既に、太陽電池を用いる大胆なコンセプト船として「ISHIN-1」「ISHIN-2」を発表していますが、今回の「ハイブリッド自動車船」は、より現実的な船舶への太陽電池導入の試み、ということなんでしょうか。


※参考
・船舶のCO2“自然エネルギーを利用したハイブリッド自動車船”の研究開発に「太陽電池」「リチウムイオン電池」で参加|ニュースリリース|三洋電機
 http://jp.sanyo.com/news/2010/01/14-1.html
・CO2削減プロジェクトが国交省の補助対象事業に採択決定〜停泊中ゼロエミッションを目指したハイブリッド自動車船〜(※「商船三井」サイト内)
 http://www.mol.co.jp/pr-j/2010/j-pr-1005.html
・三菱重工
 http://www.mhi.co.jp/
posted by 管理人 at 13:05 | Comment(0) | 船・船舶