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2016年06月06日

韓国Samsung SDIが中国・無錫で太陽電池用ペーストを生産開始、40t/月からスタート

Samsung SDI社が2016年5月24日に、

  • 中国工場で同年6月に、太陽電池用ペーストの生産を開始する。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。


  • 工場の場所:中国江蘇省の無錫
  • 背景・目的
    • Samsung SDIの無錫工場では、2015年9月に
      ・太陽電池用の偏光フィルム
      ・同・ペースト
      の生産ラインの設置を開始。
      このうち、ペーストの生産ラインは最近完成していた。
    • 中国には、世界の太陽電池モジュールメーカーの7割が位置している。
      今回の無錫工場でのペースト生産開始は、同国内での需要急増に対応狙いがある。
      また将来的には、近いうちに急成長が予想される東南アジア市場(タイ、マレーシア、インド等)向けも、この無錫工場でカバーする方針。
  • 生産品:「8800シリーズ
    「SNEC PV Power EXPO」で2016年5月24日に発表された新製品。
    この製品を用いたセルの変換効率は18〜20%。
  • 生産量
    40t/月から開始し、将来は100t/月まで拡大する予定。

日本企業における結晶シリコン型モジュールの出荷量は、2015年度1Q(2016年1-3月)には

  • 単結晶型:前年同期比32
  • 多結晶型:同28
であり[2]、FITで湧いた数年前から一転して、減速が際立っています。

一方で中国メーカーについては、今回Samsung SDIによる導電ペーストの供給拠点が新設されたことからも、モジュール生産・出荷の勢いが(日本メーカーとは)全く対照的であることが伺えます。

また太陽電池用の銀ペーストに関しては、2013年の報道で、日本の「DOWAエレクトロニクス」社が銀粉の世界シェア6〜7割を占めており、また同年には500t/年に増産する方針、とされていました。

この銀粉は樹脂と混合することで銀ペーストになるとのことなので、今回のSamsung SDI社の発表数値(ペーストの生産量)と単純に比較はできませんが、それでも将来的に100t/月(=1200t/月)が実現した場合は、Samsung SDIが世界シェアのトップに躍り出る可能性が、十分にあるのではないでしょうか。


※参照資料:
[1]Samsung SDI Targets China with Key Photovoltaic Material - To Start Operation of PV Paste Plant in Wuxi, China in June(Samsung SDI社)
http://www.samsungsdi.com/sdi-news/1462.html?idx=1462#
[2]日本における太陽電池出荷量2015年度第4四半期及び2015年度(太陽光発電協会)
http://www.jpea.gr.jp/pdf/statistics/h274q.pdf
posted by 管理人 at 06:00 | Comment(0) | 電子ペースト

2013年05月14日

DOWAホールディングスが2013年度は銀地金を4割増産する方針、太陽電池向け銀粉の需要堅調を見込む

ニュース記事[1]で、「DOWAホールディングス」での銀地金増産方針が報じられていました。

記事によるとこれは、同社企画・広報部門の副部長の方がインタビューで公表したもので、概要は下記の通り。

  • 対象拠点:秋田県の小坂製錬所
  • 背景・目的
    グループ企業「DOWAエレクトロニクス」は、太陽電池向け銀粉の生産で世界シェア6〜7割を占めている。
    銀地金はその銀粉の原料であり、今回は
    ・小坂製錬所での炉の操業の安定化
    ・南米(チリ等)からの銀鉱石確保の目処
    ・太陽電池向け銀粉の堅調な需要の見込み
    との状況から、銀地金を増産し、グループ内での供給拡大を図る。
  • 生産量見込み2013年度500t(前年度から143t程度(約4割)の増加)
    銀鉱石からの生産量を増やして対応する。

用途の面では、太陽電池向け需要への対応がメインのようですが、これまで供給過剰が続いてきたパネル生産も、今年度はいくらか持ち直す見込みがある、ということなんでしょうか。

ただ現在は、ドルに対して円高となっており、それが海外からの銀鉱石輸入、ひいては製品である銀粉の価格にどう影響してくるのか、というのは、パネルの価格の面からもちょっと気になります。

2年前には銀相場の高騰による太陽光発電コストへの影響の懸念もありましたが、現在の太陽電池パネル1枚あたりの銀使用量が(数年前と比べて)どの程度低減されているのか、というのも気になるところです。


※参照・参考サイト:
[1]メガソーラー需要に対応、銀を大幅増産−DOWAが4割増(ブルームバーグ)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MLUSXQ6JIJWB01.html
[2]銀粉(DOWAエレクトロニクス)
http://www.dowa-electronics.co.jp/products/products_silver_powder.html

※関連記事:
posted by 管理人 at 04:47 | Comment(0) | 電子ペースト

2012年08月10日

DOWAホールディングスの2012年4-6月は、太陽電池向け銀粉が生産調整の影響から脱却

DOWAホールディングス」が8月8日に、20133月期第1四半期20124-6月)の連結業績を発表していました。

(ニュース記事)
・DOWAホールディングス(5714) 上方修正を受けて株価は上昇(NSJ)
 http://www.nsjournal.jp/news/news_detail.php?id=307108
・DOWAホールディングス(5714) 環境・リサイクルや電材で独自の成長が期待できる。(野村証券)(兜町ネット)
 http://www.kabutocho.net/news/livenews/news_detail.php?id=307130
・DOWAが4連騰、需要想定超で上期増額(サーチナ)
 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0809&f=business_0809_072.shtml

(DOWAホールディングスのサイト掲載資料)
・第1四半期決算短信(連結)
 http://www.dowa.co.jp/jp/ir/pdf/note/2013_1q_tanshin.pdf
・第1四半期決算についての補足説明
 http://www.dowa.co.jp/jp/ir/pdf/note/2013_1q_hosoku.pdf

上記URL先ページによると、まず全体の業績は

・売上高:983億9,700万円(前年同期比5.5%増)
・営業利益:82億1,500万円の黒字(同68.0%増)
・経常利益:86億9,500万円の黒字(同121.4%増)
・四半期純利益:55億9,600万円の黒字(同315.2%増)

そして「銀粉」については、

・「電子材料部門」の業績:
 ・売上高:193億4,100万円(前年同期比22
 ・営業利益:21億4,000万円(同38%増)
 ・需要の状況:
  ・半導体関連製品
  ・太陽電池向け銀粉
  が、生産調整の影響から抜けた。
  また、スマートフォン向け製品も需要が拡大し、販売量が伸びた。
  (ただし銀などは価格が下落し、これが売上高に影響した)

銀粉販売・生産・処理量の推移(2011年度第1四半期を100とする指数):
 ・2011年度:
  ・第1四半期:100
  ・第2四半期:81
  ・第3四半期:53
  ・第4四半期:81
 ・2012年度:
  ・第1四半期:143

との状況・数字が紹介されています。


太陽電池パネルの供給過剰状態が続く中で、同製品向けの銀粉が生産調整を脱した、というのは意外でした。
(2012年度第1四半期の銀粉の販売・生産・処理量が前年同期より大幅に増えているのは、太陽電池向けの状況改善の影響ということなんでしょうか?)

また、銀の価格が下落しているとのことで、これが太陽電池パネルの価格にどの程度影響しているのか、という点も気になるところです。


※関連記事:
DOWAホールディングスの機能材事業で、太陽電池向けの銀粉需要が急成長(2009/10/17)
DOWAエレクトロニクスが銀粉の生産能力増強を図る、PDPや太陽電池の需要拡大に対応(2010/05/24)
DOWAホールディングスが、太陽電池などの電極用銀粉の生産能力を、2011年春までに4割弱拡大する方針(2010/11/12)

銀相場の高騰が、太陽光発電のコストに影響を及ぼす?(2011/06/24)
posted by 管理人 at 08:49 | Comment(0) | 電子ペースト

2012年04月14日

デュポンが薄膜太陽電池用の前面銀ペースト材料「Solamet PV416」を発表、ステンレス基板のCIGS太陽電池で変換効率0.5%アップの実績

DuPont(デュポン)」社が、薄膜太陽電池の変換効率アップに寄与する前面銀ペースト材料Solamet PV416」を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・デュポン、薄膜太陽電池用導電ペーストを発表…低温加工性能を向上(レスポンス)
 http://response.jp/article/2012/04/13/172920.html

(DuPont社のサイト内ページ)
・デュポン、ソーラメットPV416薄膜太陽電池用導電ペーストを発表
 http://www2.dupont.com/DuPont_Home/ja_JP/assets/pdf/NewsEvents/20120412Solamet.pdf
・DuPont. Solamet PV416
 http://www2.dupont.com/MCM/en_US/assets/downloads/prodinfo/Solamet_PV416.pdf

上記URL先ページによると、製品の概要は

・主な特徴:
 ・140度より低い温度で加工が行える。
 ・透明導電性酸化物へのプリントにおいて、
  ・高いプリント導電性10mΩ/平方@25ミクロン)
  ・低い接触抵抗3mΩ・cm2
  ・高い線分解能100μm未満)
  ・優れた付着性
  を発揮する。
 (上記の特性は、
  ・CIGS型太陽電池
  ・アモルファスシリコン型太陽電池
  ・有機太陽電池
  のセル・モジュールの性能向上において、重要な要素となる)

・想定用途:
 ・フレキシブル
 ・ステンレス
 の薄膜基板上に形成される太陽電池において、最適な材料となることが期待される。

・実績:
 「Midsummer」社に採用されており、同社のCIGS太陽電池(ステンレス基板)の変換効率0.5%高めた。

等というもの。

またDupont社の発表資料では、

(デュポン電子材料事業のヨーロッパ事業開発マネージャーの方)
・Midsummer社などの革新的なモジュールメーカーと緊密に連携することで、顧客の競争力強化の実現における
 ・加工のしやすさ
 ・効率の改善
 等のニーズに応えるために材料をどう開発すべきか、ということを深く知ることができた。

(Midsummer社CEOの方)
・自社では「DUO Line」等、ユニークでコスト効果に優れるCIGS型太陽電池製造のターンキーシステムを提供しており、ステンレス基板上に使用する導電ペーストには高い水準を設定している。
・今回の「ソーラメットPV416」の導入により、アスペクト比の高い細線の印刷が可能となった。
 同製品は、自社でこれまでテストしてきた5つのブランドの中で、最高の性能を発揮している。
 自社では、大型モジュールをスクライブせず、セルを一つ一つスクリーン印刷しており、導電ペーストの性能は極めて重要な要素である。

等の内容のコメントが紹介されています。


実際に太陽電池の変換効率アップに寄与している、ということで、製品の性能の高さが伺えます。

現在一般的なガラス基板の太陽電池モジュール向けでは無いようですが、フレキシブル太陽電池の性能アップという点からも、採用拡大に期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]Midsummer
 http://www.midsummer.se/


※当ブログの関連記事:
デュポンが太陽電池用電極ペーストの研究開発拠点「PVラボ」を開設(2008/09/11)
デュポンが、太陽電池電極用ペースト「ソーラーメット」の生産量を、2011年までに倍増する計画(2010/09/04)
デュポンの太陽光発電関連事業が、2011年の売上目標(10億ドル)を、1年前倒しで達成する見込み(2010/09/30)
posted by 管理人 at 13:37 | Comment(0) | 電子ペースト

2011年11月25日

三菱マテリアルが薄膜シリコン太陽電池用に、真空成膜と同程度の変換効率が得られる電極用インクを開発

三菱マテリアル」社が、薄膜シリコン太陽電池用として、塗布式ながら真空成膜と同程度の変換効率が得られる電極用インクを開発したとのこと。

(ニュース記事)
・三菱マテリアル、薄膜Si太陽電池向け電極用インクを開発(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=297423&lindID=4

(三菱マテリアル社のサイト内ページ)
・薄膜Si太陽電池向け電極用インクを開発
 http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/01/11-1124.html

上記URL先ページによると、今回の開発品の概要は、

・背景:
 薄膜シリコン太陽電池メーカーにおいては、多数の真空成膜装置の導入コストが大きい点が課題となっている。
 このため、塗布成膜プロセスへの置換による、大幅なコストダウンが期待されている。

・種類:
 ・Agナノインク
 ・ITOナノインク
 ・シリカインク

・機能・特徴:
 薄膜シリコン太陽電池のシリコン層に塗布することで、裏面電極(厚さはサブミクロンオーダー)を形成できる。
 「大日本スクリーン製造」社の「リニアコータ」を用いることで、大型ガラス1.41.1m)への安定した成膜が可能。

等となっています。


今回の電極用インクの製品化が何時になるのかは分かりませんが、国内で今後のメガソーラーの設置拡大が予想される中で、薄膜シリコン太陽電池の製造コスト低下に寄与するものとして、早期の実用化に強く期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]新開発の塗布システムを搭載した、第6世代対応TFT液晶用塗布現像装置を発売(「大日本スクリーン製造」社のサイト掲載資料)
 http://www.screen.co.jp/press/pdf/NR031023-1.pdf
posted by 管理人 at 21:45 | Comment(0) | 電子ペースト

2011年10月06日

産総研などが、結晶シリコン太陽電池用の銅ペーストを開発、銀ペーストの代替でコストダウンに期待

産業技術総合研究所の研究チームが、「ナプラ」社が独自開発した「低温プロセス用銅ペースト」を活用して、従来の銀ペーストよりも安価な、結晶シリコン太陽電池配線・電極形成に成功したとのこと。

(ニュース記事)
・太陽電池電極に銅ペースト印刷 低廉化へ産総研など開発(茨城新聞)
 http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13177363564196
・産総研とナプラ、低損傷印刷製造技術により結晶シリコン太陽電池用の銅ペーストを開発(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=293251&lindID=5

(産総研のサイト内ページ)
・結晶シリコン太陽電池用の銅ペーストを開発
 http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2011/pr20111004/pr20111004.html

上記URL先ページによると、今回の研究の概要は、

・背景:
 ・結晶シリコン太陽電池の低コスト化においては、セル効率の向上などの他に、セルの実装製造プロセスのコスト低減なども大きく関わっている。
  このため近年は、銀ペーストなどを用いての太陽電池セルの電極・配線印刷製造が注目されている。
  ただしについては、
  ・世界需要の世界的拡大
  ・太陽電池普及の急拡大
  等により価格高騰していることから、代替素材の開発が急がれている。
  (太陽電池価格に占める銀価格の割合は、2011年上半期には約20%に達している)
  その中では、
  ・導電性:銀とほぼ同等
  ・価格:銀より2桁安価
  という利点を持っているが、他方で銀の代替素材とするには
  ・酸化
  ・基板中への拡散
  等の課題が残っている。
  また、高効率太陽電池セル(ヘテロ接合太陽電池セル等)に適用する場合は、デバイス性能の熱劣化防止のため、製造プロセス低温化200度以下)が必須とされている。
  以上の点から、今後の太陽電池の低コスト化・高効率化を進める上で、印刷に使用できる低温焼成型銅ペーストの開発が求められている。
 ・産総研では、
  ・エネルギー・情報通信機器デバイスの省エネルギー高生産性製造技術の開発
  を目的として、印刷法を用いるデバイス製造技術の開発に取り組んでいる。
  具体的には、フレキシブル基板(プラスチックフィルム等)上への素子の印刷形成により、
  ・フレキシブルディスプレイ
  ・フレキシブルセンサー
  ・フレキシブルRFIDタグ
  等を開発してきた。
 ・ナプラ社では、独自開発した「偏析しない均一組成のナノコンポジット構造粒子作製法」を活用し、
  ・融解後も等軸晶を形成する、低融点合金の開発・量産化
  ・上記の低融点合金を用いる低温焼成型合金ペーストの開発
  を実現してきた。

・開発した銅ペースト:
 ナプラ社の「偏析しない均一組成のナノコンポジット構造粒子作製法」を主に活用して、
 ・低融点合金
 ・銅粉
 を混合した銅ペーストを作成した。
 この銅ペーストは、下記の特徴を持つ。
 ・低融点合金が150度以下で融解して、銅の粒子間・粒子中に拡散し合金化する。
  これにより金属結合が形成され、導電性が向上する(隙間が少なくなる)。
 ・融解した低融点合金が銅粒子を覆うため、
  ・銅粒子の酸化
  ・銅原子の基板などへの拡散
  が抑制される。

・銅ペーストの性能:
 ・上記の銅ペーストを用い、スクリーン印刷法により導体パターンを印刷形成して、加熱温度200度以下で焼成した。
  その結果、市販の銀ペーストに匹敵する線抵抗率3x10-5Ω・cm)が得られた。
 ・太陽電池セルを構成するITO透明電極上に、パターンを印刷形成。
  その接触抵抗率を評価した結果、現行の太陽電池の銀ペーストよりも低い値(5.3x10-4Ω・cm2)が得られた。
  またこの作成パターンでは、
  ・大気中に7ヶ月放置しても、接触低効率が変化しなかった。
  ・「標準剥離テスト(テープテスト)」でも、全く剥離が起こらなかった。
  との結果も得られた。

・今後の見通し・方針:
 ・合金ペーストの
  ・混合成分
  ・組成比
  を最適化することで、低融点合金の融点(143度)程度までの低温焼成の実現が見込まれる。
  (現在のところは、パターン形成時の焼成における最高加熱温度は200度)
 ・ペーストの成分調整により、電極仕事関数の制御も可能。
  これにより、PET等のプラスチックフィルム基板を用いる
  ・フレキシブルディスプレイ
  ・センサー
  といった情報端末機器デバイスの製造への適用も期待される。
 ・今後は、
  ・環境試験
  ・長期耐久性・安定性の評価
  を行い、早期の製品化を目指す。
  また、高効率太陽電池セルに採用することで、低コスト化・高効率化の早期実現を目指す。

等となっています。


現在の結晶シリコン太陽電池の価格のうち2割を銀が占める、というのは驚きましたが、それだけに、より安価な銅での代替が見込まれる今回の技術がもたらしうる恩恵に期待が高まります。
(茨城新聞の記事では、銀が占める2割を半減できる(1割になる)、との記述があり、それが本当であれば太陽電池の価格がそのまま1割下がることになり、この効果はかなり大きいのでは、と考える)


※参考サイト・ページ
・[1]有限会社ナプラにより出願された特許(ekouhou.net)
 http://www.ekouhou.net/disp-applicant-504034585.html
posted by 管理人 at 01:53 | Comment(0) | 電子ペースト

2011年06月24日

銀相場の高騰が、太陽光発電のコストに影響を及ぼす?

下記URL先ページでは、現在の銀相場高騰が、太陽光発電コストに及ぼしている影響について解説されています。

(ニュース記事)
・銀相場の高騰、太陽光発電業界に「逆風」−化石燃料との競争力低下 - Bloomberg.co.jp
 http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=aOaIDOC82x20
・銀高騰で太陽光発電に逆風 化石燃料への競争力低下 - SankeiBiz(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110624/mcb1106240504018-n1.htm

具体的には、

・太陽電池分野における銀の消費量
 太陽電池パネルメーカーは、世界の銀供給の約11%を消費している。。
銀相場の状況:
 銀相場の2011年初来の平均は35.30ドル/オンス(2010年(20.24ドル)比74%増)と高騰している。
・太陽電池の価格:
 「ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス」によると、太陽電池パネルの価格は、
 ・2011年1月:約1.80ドル/W
 ・同6月:1.49ドル/W
 と下落している。(2011年に入り、約27%下落)
 この背景には、主に
 ・中国メーカーによる増産
 ・欧州での補助制度の縮小
 がある。
 パネル1枚あたりの銀の使用量が約20gを下回る場合には、更に価格が低下する可能性がある。
・関係者の見方:
 ・「カナディアン・ソーラー」社(中国を拠点としている)のショーン・クーCEO:
  ・「世界の銀相場は大幅に上昇しており、太陽電池には銀ペーストが接着材料として利用されている」
   「銀価格の上昇は、太陽電池価格の引き下げを目指す当社の取り組みを困難なものにするだろう」
 ・「バークレイズ・キャピタル」の顧客向け文書:
  ・「一部の企業は銀消費を減らすための措置を講じているが、銀価格の上昇はなお逆風となりそうだ」

等の内容が記述されています。


現在の銀の価格上昇が、実際にモジュール価格にどれほど影響しているのかはわかりませんが、それでも太陽電池のコスト低減を進めるためには、銀の使用量削減を進める必要がある、ということは伺えます。

今後、どのような新しい技術・製造法が開発されることになるのか、かなり興味を引かれるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]Bloomberg | New Energy Finance
 http://bnef.com/
・[2]Solar energy hardware prices plunge | Bloomberg New Energy Finance
 http://bnef.com/PressReleases/view/155
・[3]Canadian Solar Inc. | manufacturer of silicon, ingots, wafers, cells, solar modules (panels) and custom-designed solar power applications
 http://www.canadian-solar.com/
・[4]Barclays Capital | Home | Investment Banking | Investment Bank
 http://www.barcap.com/
posted by 管理人 at 14:13 | Comment(0) | 電子ペースト

2010年11月12日

DOWAホールディングスが、太陽電池などの電極用銀粉の生産能力を、2011年春までに4割弱拡大する方針

DOWAホールディングス」が11月11日、2010年4-9月期の連結決算などを発表したとのこと。

(ニュース記事)
・DOWA、純利益4倍 4〜9月75億円、電子材料が好調  :日本経済新聞
 http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819596E3E3E2E1E78DE3E3E3E3E0E2E3E29686E0E2E2E2

(DOWAホールディングスのサイト内資料)
・第2四半期決算短信(連結)
 http://www.dowa.co.jp/jp/ir/pdf/note/2011_2q_tanshin.pdf

上記URL先ページによると、まず全体の業績は、

・売上高:1,810億円(前年同期比40%増)
・経常利益:145億円(同3倍)

そして太陽電池関連では、「電子材料部門」において、

・太陽電池やプラズマパネルの電極用銀粉の需要が好調だった。
 10月以降も需要の旺盛さは続いている。
2011年春までに、銀粉の生産能力を4割弱拡大する。

との状況が挙げられています。


DOWAホールディングスでの銀粉生産能力の増強については、5月にも報じられていましたが、現在の需要好調の継続は見通し通り、ということなんでしょうか。


※参考
・[1]DOWAホールディングス株式会社
 http://www.dowa.co.jp/
・[2]DOWAエレクトロニクス株式会社
 http://www.dowa-electronics.co.jp/
・[3]DOWAエレクトロニクス株式会社 - 製品紹介 - 機能材事業 - 導電材料 - 銀粉
 http://www.dowa-electronics.co.jp/products/products_silver_powder.html
posted by 管理人 at 10:19 | Comment(0) | 電子ペースト

2010年10月02日

グローバルインフォメーションが、米NanoMarkets社の調査報告書「Silver in Photovoltaics: 2010」を発売

グローバル インフォメーション」が、米「NanoMarkets」社発行の報告書「Silver in Photovoltaics: 2010 (太陽光発電における銀:2010年)」の販売を開始したとのこと。

(ニュース記事)
・太陽光発電業界における銀の消費量は今後も高水準を維持|プレスリリース|ChinaPress
 http://www.chinapress.jp/cat38/23078/

(Global Informationのサイト)
・市場調査レポート:太陽光発電における銀:2010年
 http://www.gii.co.jp/report/nan128653-silver-photovoltaics.html

上記URL先ページによると、このレポートでは、

・太陽光発電業界は、銀の有望市場となっている。
 同業界自体は2009年に一旦減速したものの、銀の消費量は、高い水準が継続する見通し。
 今後数年間の売上高は、年間約10億ドルで推移する。
 全体としては横ばい状態が続くが、一部には成長が期待できる分野がある。

・結晶シリコン太陽電池などの「フィンガー」(フロント面の電極)の素材には銀が使用されているが、その代替素材を見つけることは難しい。
 これは、薄膜太陽電池・有機太陽電池における、フロント面の透明電極用の微細グリッドでも同様である。
 上記の状況から、銀インクは今後も、フィンガーやグリッド製造のための主要素材として使用され続ける可能性が高い。
 フロント電極用の銀の売上高は、2015年までに4億5,000万ドル(50%以上増)に達すると予想される。

・銀インクのメーカーは、一般的なスクリーン印刷用ペーストから、
 ・フレキソ/グラビアインク(太陽電池の大量生産に対応)
 ・ナノシルバーインクジェットインク(薄型太陽電池基板に対応)
 ・高導電性透明コーティング剤(太陽電池パネルの効率アップに寄与)
 等の高付加価値製品に移行する可能性もある。
 この状況から、銀インク市場における銀の売上高は、2015年までに1億6,500万ドルに到達する可能性が高い。

等の内容が記述されているとのことです。


太陽電池の需要・生産量が拡大するのであれば、それに伴って使用される銀の需要も増加するのでは?という気がしますが、今後数年間の売上高が横ばい状態、という予想にはどのような根拠(想定される要因)があるのかが、ちょっと気になるところです。


※参考
・[1]Silver in Photovoltaics: 2010 | NanoMarkets
 http://nanomarkets.net/market_reports/report/silver_in_photovoltaics2010/
posted by 管理人 at 01:00 | Comment(0) | 電子ペースト

2010年09月04日

デュポンが、太陽電池電極用ペースト「ソーラーメット」の生産量を、2011年までに倍増する計画

デュポンが、太陽電池電極用ペーストソーラーメット」の生産量拡大に取組むとのこと。

(ニュース記事)
・デュポン、太陽電池電極用ペースト能力を倍増(The Chemical Daily - News)
 http://www.chemicaldaily.co.jp/news/201009/03/02501_6625.html

上記URL先ページによると、計画の内容は、

・背景:
 ・デュポンでは、太陽電池関連事業の売上高について、
  ・2011年までに10億ドル
  ・2014年までに20億ドル
  との目標を掲げている。
 ・「ソーラーメット」は、太陽電池の変換効率に大きく関わる根幹素材の1つであり、近年は各太陽電池メーカーからの引き合いが急増している。
・対象拠点:
 ・プエルトリコのマナティ
 ・中国の東莞
 ・台湾の桃園
 の3拠点。
・増強規模:現在の2倍。
・増強の達成時期:2011年を目処とする。

等となっています。


他社製品と比較して、太陽電池の変換効率向上において「ソーラーメット」がどのような利点を持っているのかが、個人的には気になるところです。


※参考
・[1]デュポン株式会社のホームページへようこそ
 http://www2.dupont.com/DuPont_Home/ja_JP/
posted by 管理人 at 07:19 | Comment(0) | 電子ペースト