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2015年05月08日

Trina Solar社が、タイで新工場(モジュール年産500MW、セル700MW)の建設を計画

Trina Solar社が2015年5月6日に、タイでの生産拠点新設計画を発表していました[1]。

概要は下記の通り。

  • 背景・目的
    • Trina Solar社にとって、タイは
      ・アジア太平洋地域の主要な新興市場に近い
      投資環境が良い(土地取得・労働力確保においてコストの優位性がある)
      との利点があり、新工場の設置に理想的である。
    • またタイは、太陽光発電市場としても
      日照環境
      ・長期的な補助金
      ・ソーラー分野での政策の良さ
      との点で魅力が高い。
    • 今回のタイ工場新設により、Trina Solarでは
      ・既存のキー市場+新興市場で成長する需要への対応
      ・リソースのより良い活用(コスト効果のアップ)
      ・海外市場での競争力強化
      ・世界市場でのシェア拡大
      といった効果を期待している。
      また地域への寄与としても、
      ・雇用の創出
      ・地域経済の発展
      ・タイのソーラー産業の開発促進
      といった効果が見込まれる。
  • 場所:Rayong県
  • 事業者:「Trina Solar Science & Technology (Thailand) Ltd.,」(Trina Solarの現地子会社)
  • 生産規模
    • 太陽電池モジュール:年産500MW
    • セル:同700MW
  • 投資額1億6000万米ドル
  • 生産開始時期2015年の後期〜2016年早期の予定。

中国メーカーでの生産能力増強というと、かつてトップメーカーだった独Qセルズ無錫サンテックが経営破たんに陥り、他の大手メーカーでも軒並み赤字が続いた、数年前の状況がどうしても思い起こされます。

ただ現在は、世界市場がより多様な地域に拡大しており、Trina Solar社のモジュール出荷も2014年が3.66GW(前年比41.9%増)と極めて好調。

米国市場でも住宅用システム大手・Vivint Solar社へのモジュール供給が決定しており、今回の年産0.5GWという大規模増強は、以前より格段に合理性が高いように思われます。

またこの生産規模拡大により、Trina Solar製モジュールの価格競争力が更に高まることで、世界市場でのメーカー間の競争も、より厳しさを増していくものと予想します。


※参照資料:
[1]Trina Solar Announces Establishment of New Manufacturing Base in Thailand to Add 500 MW Module and 700 MW Cell Capacity(Trina Solar社)
http://ir.trinasolar.com/phoenix.zhtml?c=206405&p=irol-newsArticle&ID=2044569
[2]ラヨーン県(ウィキペディア)
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2015年04月28日

米国の住宅用PV供給大手「Vivint Solar」社が、「Trinasmart」モジュールの取り扱いを決定

もう1ヶ月半前になりますが、Trina Solar社が2015年3月10日に、

  • 米国住宅用太陽光発電システムの供給を手がける「Vivint Solar」社(業界2位)が、「Trinasmartモジュールを、顧客向けソリューションの一つとして取り扱うことになった。
と発表していました[1]。

同モジュールの概要は下記の通り。

  • モジュール単位での監視・制御が可能
    太陽電池モジュールのジャンクションボックスに、
    • 出力の最適化機能
    • 監視機能
    を搭載。
    これにより、太陽電池アレイの出力制御や監視を、モジュール単位で行うことができる。
    (※この制御・監視は、モバイル端末やパソコンにより、リアルタイムで行える)
  • システム導入の負担を軽減
    上記の機能集約により、
    • システム設置スピードの向上
    • BOSコストの削減
    が期待できる。
  • システムの安全性を向上
    電気的な不具合(アーク発生など)が起こった際は、影響を受けたモジュールを自動的にシャットダウンできる。
    また火災の発生時にも、発電を停止して高電圧を排除し、消防士の安全を確保する。
  • 保証
    トリナソーラーの
    • 10年間製品保証
    • 25年間リニア性能保証
    の対象になっている。
    また、NECの「690.12 Rapid Shutdown requirement」に準拠している。

「Trinasmart」は現状で、大手モジュールメーカーの中では他に類を見ない技術だと思いますが、今回米国での住宅用PV供給大手に採用されたことで、製品に対する評価を確実に積み重ねていることが伺えます。

Trina Solarは中国メーカーの1社として、米国では反ダンピング関税・相殺関税の対象。

加えて、急拡大を続けてきた米国の住宅用PV市場自体に、減速の可能性が出てきた[3]とのことで、Trina Solarの今後の米市場での展開も、決して楽観はできないと思われます。

その中での今回の提携であり、そこで「Trinasmart」技術が、(発表の中で述べられている通りに)従来よりも優れた価値(コストダウン、設置の容易化、安全性の向上など)を実際に顧客に提供できるか、というのは、Trina社にとって一つの試金石にもなるのではないでしょうか。


※参照・参考資料:
[1]Trina Solar and Vivint Solar Announce Agreement to Install Trinasmart Modules in North America(Trina Solar社)
http://ir.trinasolar.com/phoenix.zhtml?c=206405&p=irol-newsArticle&ID=2024159
[2]Vivint Solar
http://www.vivintsolar.com/
[3]電力会社が住宅用太陽光の増加に警戒、ネットメータリング廃止へ(日経テクノロジーonline)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20150417/414923/
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2015年03月29日

Yingli Green Energyの2014年4Qと通年は営業利益・純利益が赤字、ただし赤字の幅は前年から大幅縮小

Yingli Green Energy社が3月25日に、2014年第4四半期通年の業績を発表していました[1]。

概要は下記の通り。


2014年4Q

  • モジュール出荷量939.2MW(前四半期比4%増)
    • 中国国内での自社の下流事業向け:73.7MW
  • 売上高:約5億5550万米ドル(前四半期比1.8%増、前年同期比7.1
  • 粗利益率16.8%(同4.1ポイント4.6ポイント増)
  • 営業利益:約3220万ドル(約2億人民元)の赤字
    (前四半期は約1億9970万元の黒字、前年同期は約5億9420万元の赤字)
  • 四半期純利益:約8870万ドル(約5億5000万元)の赤字
    (前四半期は約1億2280万元の赤字、前年同期は約7億7620万元の赤字)
  • 背景
    • 粗利益率の低下
      3Q比での低下は、
      ・人民元に対するユーロ安と円安
      ・モジュールのASP(平均販売価格)の低下(中国での販売増加による)
      が主な要因だった。
      (※全体的なモジュール製造コストの低減が、その一部を相殺した)
    • R&D費用の増加
      前四半期比での営業経費増加の一因となった。

2014年通年

  • モジュール出荷量3361.3MW(前年比3.9%増)
    • 新興国向け:計490MW(同90%増)
    • 中国国内での自社の下流事業向け:260.6MW
  • 売上高:約20億8350万米ドル(同3.7
  • 粗利益率17.3%(同6.4ポイント増)
  • 営業利益:約3470万ドル(約2億1520万人民元)の赤字
    (前年は約11億1840万元の赤字)
  • 純利益:約2億950万ドル(約12億9980万元)の赤字
    (前年は約19億4440万元の赤字)
  • 背景
    • 売上高の減少
      PVシステム販売での売上高(2014年認識分)の減少が、主な要因だった。
    • 継続的な努力
      モジュール出荷量(3.3GW超)と粗利益率は、過去最高を記録。
      これには主に
      ・市場での存在の多様化
      モジュール製造コストの(全プロセスにおける)低減
      収益性の改善
      における継続的な努力が寄与した。
    • R&D費用の増加
      技術革新に関連して研究開発費用が増加し、営業経費増加の主因の一つとなった。
    • 各市場
      モジュール需要は、中・日・米国・欧州・その他の新興地域で強かった。
      中国市場
       顧客数が前年から5割以上増加し、モジュール出荷量は前年の約3倍で、全出荷量の約37%を占めた。
      米国
       新しい貿易ケースによる不確実性にも関わらず、手堅い年となった。
      欧州
       企業契約の複雑さをナビゲートしつつ、重要な役割を担い続けた。
      新興国
       事業展開の拡大を継続。
       マレーシア、ボリビア、ホンジュラスでの最大の発電所プロジェクトに対する、唯一のモジュール供給者となった。
    • 下流事業
      中国では多数の省に、計1.6GW以上のプロジェクトパイプラインを保有している。

2015年の見通し

  • 太陽光発電市場の成長は継続
    2015年も、世界市場の成長が続くとみている。
    特に中国では、国家エネルギー局が2015年3月に、同年のPV導入量の公式目標17.8GWと発表しており、絶好の機会を迎えている。

他の中国大手メーカーの同期業績(Trina SolarJinkoSolarJA Solar)が軒並み黒字だったので、同じく大手の一角であるYingliが、今回赤字だったのは意外でした。

為替レートの人民元安や、モジュールの平均販売価格の低下といった要因は、他のメーカーも同じはずなので、Yingliのみ赤字となった原因(他メーカーとの違い)は気になるところです。

ただし赤字の幅自体は、4Qも通年も前年比で急速に縮小しているので、黒字化はそう遠くは無いのかもしれません。

地域別では、地元・中国市場における売上高は不明ですが、4QにモジュールのASP低下の要因になったことから、相当な割合を占めていると推測されます。

利益率の低下につながる不利さはあるものの、それでも他市場の急変(欧州需要の縮小や日本での接続条件変更)を考えると、大規模需要が当面安定して見込めることは、やはり非常に貴重なものではないでしょうか。

その一方で、通年のモジュール出荷量の1割超が、既に他の新興国向けとなっており、一部地域のみに依存しない体制を目指しているところには、(日本メーカーには乏しくなっている)勢いの強さを感じざるを得ません。


※参照資料:
[1]Yingli Green Energy Reports Fourth Quarter and Full Year 2014 Results(Yingli Green Energy社)
http://ir.yinglisolar.com/phoenix.zhtml?c=213018&p=irol-newsArticle&ID=2028326

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2015年03月26日

JA Solarの2014年4Q・通期はともに増収増益、モジュールへのシフトや中国市場の強さが効果

JA Solar社が3月12日に、2014年第4四半期通期の業績を発表していました[1]。

概要は下記の通り。

2014年4Q

  • 製品出荷量
    • モジュール879.6MW(前四半期比26.8%増、前年同期比142.1%増)
    • セル:73.1MW(同20.5%・75.8%
    地域別の割合(※モジュールとセルの合計)は、
    • 中国41.0%(前四半期比6.2ポイント増、前年同期比12.2ポイント
    • アジア太平洋(中国除く)37.3%(同9.1ポイント減、5.6ポイント増)
    • 欧州12.8%(同3.6ポイント増、4.3ポイント増)
    • 米州4.4%(同0.3ポイント減、1.5ポイント減)
    • その他4.5%(同0.4ポイント減、3.8ポイント増)
  • 売上高:約5億7600万米ドル(同18.4%増、65.3%増)
  • 荒利益率:15.5%(同0.5ポイント増、横ばい)
  • 四半期純利益:2680万ドルの黒字(前四半期は2500万ドルの黒字、前年同期は2250万ドルの黒字)
  • 背景
    • 中国需要が強い
      政府が直接示したアグレッシブな目標に応えるべく、開発者・発電事業者が急ぎ、中国市場は期待通りの強さとなった。
      また、欧州・北米でも手堅い利益を得た。
    • 好調な受注と生産
      JA Solarでは、4Q開始時に受注が生産能力いっぱいになったが、その注文全てを満たす生産を実行。
      それにより、出荷量は大きく伸びた。
    • 粗利益率の向上
      製品(販売価格・利益率が高いモジュールの割合を9割超まで拡大)・地域のミックスシフトにより、粗利益率は前四半期より高まった。

2014年通期

  • 製品出荷量
    • モジュール:2406.8MW(前年比105.1%増)
    • セル:651.1MW(同27.4%
    また地域別の割合(※モジュールとセルの合計)は、
    • 中国33.0%(前年比10.2ポイント
    • アジア太平洋(中国除く)45.0%(同11.4ポイント増)
    • 欧州12.6%(同2.6ポイント減)
    • 米州5.9%(同0.5ポイント減)
    • その他3.5%(同1.8ポイント増)
  • 売上高:約18億米ドル(前年は12億ドル)
  • 荒利益率15.6%(前年は10.6%)
  • 純利益:7200万ドルの黒字(前年は6870万ドルの赤字)
  • 背景
    • 利益率の向上
      ・より収益性の高いモジュール製品
      ・より良い地域
      へのシフトを進める戦略が、粗利益率の大幅アップにつながった。
    • R&Dを重視
      研究開発への重点的な投資は継続しており、R&Dの費用は前年より58%増加した。
      しかし他の営業費用を抑えることで、営業利益率・純利益率は手堅く確保している。

2015年の方針

  • 成長と収益の維持
    2015年も2014年のような、
    • 急成長
    • 高い収益性
    の維持を目指す。
  • 焦点を変更
    2014年は、収益性の回復とモジュール製品のミックスシフトを完了できた。
    2015年は次の成長に向けて、
    • 北米・南米・インド市場等での販売拡大に注力
    • 技術的なリーダーシップの維持(Reciumセル・Perciumセルでの変換効率記録の更新)
    • 下流事業での開発の加速(導入量を2014年の2倍以上に拡大)
    と、焦点を変える。

製品出荷量では、モジュールが劇的な増加の一方でセルは大幅減少と、確かに明確な違いがあり、また4Qと通年の実績を比べると、その傾向が加速していることも伺えます。

ただこの移行については「our intended mix shift to modules complete」との表現があるので、今後完全にセルを外部調達するまでには至らないと思われますが、それでも出荷量で世界トップクラスのメーカーの1社が、セルの割合を大幅に縮小していることは、利益率アップの方策の一つとして興味深い動向です。

また地域別では、中国需要が強かったと言いつつも、同国が出荷量に占める割合は大きく減っており、一つの国・地域に依存しない販売体制を目指していることが推測されます。

その流れとしてか、2015年の重点地域の一つにインドが挙げられていますが、同国では中国製モジュールを非難する動きがあり、また政府が「Make in India」キャンペーンを掲げている中で、技術向上にも重点を置くJA Solarが市場に如何に食い込み得るのか、というのは強く興味を引かれるところです。


※参照資料:
[1]JA Solar Announces Fourth Quarter and Fiscal Year 2014 Results(JA Solar社)
http://investors.jasolar.com/phoenix.zhtml?c=208005&p=irol-newsArticle&ID=2025141

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2015年03月07日

JinkoSolarの2014年4Qのモジュール出荷量(1GWを突破)の3割は自社の下流事業向け、発電事業の売電収入も急増中

JinkoSolar社が3月2日に、2014年第4四半期通年業績を発表していました[1]。

主な数字や状況は下記の通り。(※一部数字は当ブログ管理人が計算)

2014年第4四半期

  • 太陽電池モジュール出荷量1078.3MW
    • サードパーティ向け:739.2MW(前四半期比12.3%増、前年同期比38.6%増)
    • 自社の下流事業向け:339.1MW
  • 売上高:約4億7888万ドル(前四半期比16%増、前年同期比35.8%増)
    うち、発電事業の売電収入は1300万ドル(前四半期比68.6%の増加)。
  • 販売原価:約12億4722万ドル(同12.8%増、同39.2%増)
  • 粗利益率:22.8%(同2.2ポイント増、同1.9ポイント減)
  • 営業経費:約7116万ドル(同53%増、同58.5%増)
  • 営業利益:約3810万ドル(同1.2%減、同9.8
  • 純利益:約4543万ドルの黒字(同4.6%減、同70.9%増)
    うち「Subsidy income」は約682万ドル(同928%増、同1100%増)。
  • 背景
    • 売上高の伸び
      前四半期比では、太陽電池モジュールの出荷量増加が主因だった。
      また前年同期比では、それに発電事業の売電収益も加わる。
    • 粗利益率の変化
      前四半期比での増加は、コスト削減と太陽光発電プロジェクトの売電収入が主因だった。
      一方前年同期比での減少は、ASPs(average sales prices)の低下による。
    • 下流事業
      系統連系している自社の太陽光発電プロジェクトは、2014年末時点で計502.6MW。
      (※当四半期に完成したのは270MWで、うち系統連系済みは150MW)
      冬の寒さや系統接続の遅れにより、当初予定よりは下回った。
      2015年上半期はそれを補うように、約360MWを系統接続できる見込み。

2014年通年

  • 太陽電池モジュール出荷量2943.6MW
    • サードパーティ向け:2423.2MW(前年比37.3%増)
    • 自社の下流事業向け:520.4MW
  • 売上高:約億825万ドル(前年比41%増)
    うち、発電事業の売電収入は3830万ドル(前年比209.7%増)。
  • 販売原価:約12億4722万ドル(同37.2%増)
  • 粗利益率:22.4%(同2.1ポイント増)
  • 営業経費:約2億1088万ドル(同65.2%増)
  • 営業利益:約1億5015万ドル(同44.3%増)
  • 純利益:約1億1704万ドルの黒字(同283%増)
    うち「Subsidy income」は約802万ドル(同557%増)。
  • 背景
    • 売上高の伸び
      太陽電池モジュールの出荷量増加が主因。
      ただしその一部は、ASPsの低下により相殺された。
    • 粗利益率の改善
      ・営業効率の改善
      ・コストダウンの継続
      ・発電事業の売電収入での、高い粗利益率
      が主因となった。
      (ただしその一部は、太陽電池モジュールのASPsの僅かな低下により相殺された)
    • 下流事業
      プロジェクト数と発電容量の増加が、売電収入増加の主因だった。
      日本市場では、下記のプロジェクトにモジュールを供給した。
      ・2014年11月:DMMによる三重県での地上設置型プロジェクト(5MWを供給)
      (※該当期間から外れるが、2015年2月には、IDEC社による兵庫県西宮での地上設置型プロジェクトに、2MWを供給している。)
    • 生産能力
      2014年末時点では下記の通り。
      ウエハー:2.5GW
      セル:2.0GW
      モジュール3.2GW
      また、米国商務省による2012年の予備的決定(positiveとの判断)を受けて、セル・モジュールの生産拠点は、貿易紛争の影響が無い地域に多様化させていく方針を採っている。

業績の各数字は、Trina Solarの同期と同様の大幅な伸びであり、ここでも中国太陽電池メーカーの勢いが強く感じられます。

モジュール出荷量は4Q・通年ともに、外部顧客向けは4割近くという大幅な伸び。
更に4Q単独では1GWに到達しており、Jinkoは出荷量でも世界トップクラスに入ったようです。

ただ、自社の下流事業向けの割合が2〜3割と、Trina(1割未満)より明らかに高いのがユニークです。
そしてそれを反映するかのように、発電事業の売電収入が前年より劇的に伸びていますが、同事業の利益率が明らかに高いということであれば、Jinko社は今後も(発電所を売却せずに)自社運営を続け、発電事業者としての面を強めていくことも考えられます。

利益については、通年ではどの数字も前年より大きく伸びていますが、4Qでは粗利益率や営業利益が(前年同期比で)減少しており、モジュールの価格競争が加速していることが推測されます。
その意味でも、発電事業は今後更に規模を拡大していくことで、Jinko社の収益源としての重要さを高めていくと思われます。

また好調な業績ながら、地域別の状況の紹介が乏しく、中でも日本市場については、DMMのプロジェクトへのモジュール供給(5MW)しか紹介されていないのが意外でしたが、海外ブランドのモジュールの市場シェアが3割で停滞している現状を、Jinko社もまだ破るには至っていない、ということだと思われます。


※参照資料:
[1]JinkoSolar Announces Fourth Quarter and Full Year 2014 Financial Results(JinkoSolar社)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=234421&p=irol-newsArticle_print&ID=2021453

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2015年03月06日

Trina Solarの2014年は売上高が前年比28.8%増で利益も黒字化、太陽電池モジュール出荷量は3.66GW(同41.9%増)

Trina Solar社が3月4日に、20144四半期(10-12月)通年の業績を発表していました[1]。

概要は下記の通り。(※一部の数字は当ブログ管理人が計算)

2014年第4四半期

  • 売上高7億500万ドル(前四半期比14.3%増、前年同期比34.1%増)
  • 粗利益率:15.7%(同1ポイント、同0.6ポイント増)
  • 営業利益:3050万ドルの黒字(同14.4、同54%増)
  • 太陽電池モジュール出荷量1098.8MW(同3.3%増、同42.7%増)
    四半期では同社最高を記録した。
    出荷先別では、
    • 外部顧客向け:1070.5MW
    • 自社の下流事業(発電プロジェクト)向け:28.3MW
  • 四半期純利益:1390万ドルの黒字(同31.5%増、同8.8
  • 背景
    • 下流事業
      中国
       ・新彊自治区(90MW)
       ・江蘇省(120MW)
       の大規模発電所が、稼動を開始した。
      欧州
       2014年12月に、英国で13.2MWのプロジェクトの売却を完了した。
    • モジュール販売
      ・前四半期比でのモジュール出荷量と売上の増加には
       ・中国(需要が急速に拡大中)
       ・他のアジア太平洋
       ・米国
       向けの出荷量の伸びが寄与した。
      ・一方、前年同期比での増加には、特に
       ・中国
       ・日本
       ・米国
       での需要増が寄与した。
      市場のaverage sales prices(ASPs)は下降を続けているが、Trinaでは
       ・製造プロセス
       ・サプライチェーン
       を再設計することで、製品の品質を損なわずコストダウンすることに成功した。
    • 粗利益率::
      前四半期比での低下は、
      ・中国や他のアジア太平洋(ASPsが相対的に低い)への出荷量増加
      ・日本(同・高い)への出荷量減少
      といった、地域別販売比率の変化が要因の一つだった。
      (※ASPsは、他の幾つかのキー市場でも低下した)
      いっぽう前年同期比の伸びは、(その前年同期にあった)米国での下流事業に関する処分及び減損損失が主な要因。
    • 営業利益
      従業員への給与などの増加が主因となり、営業費用は前四半期比19.9%増・前年同期比では35.7%。

2014年通年

  • 売上高22億9000万ドル(前年比28.8%増)
  • 粗利益率:16.9%(同4.6ポイント増)
  • 営業利益:1億2010万ドルの黒字(前年は3808万ドルの赤字)
  • 太陽電池モジュール出荷量3.66GW(同41.9%増)
    • 外部顧客向け:3.34GW
    • 自社の下流事業(発電プロジェクト)向け:324MW
  • 純利益:6130万ドルの黒字(前年は7224万ドルの赤字)
  • 背景
    • 下流事業
      ・2014年には、計337MWのプロジェクトが完工した。
       うち324MWが大規模事業で、13MWはEPCとDGプロジェクトだった。
      ・中国国内のDG(distributed generation、DG)は、下半期に開発を強化し、多数のプロジェクトを完成させた。
    • 生産能力
      2014年末時点では下記の規模。
      シリコンインゴット(内製):約2.2GW
      ウエハー:約1.7GW
      セル:約3.0GW
      モジュール:約4.0GW

2015年の現状や予定

  • 下流事業
    • 2015年3月4日現在、自社では計232MWの発電プロジェクトを運営中。
      うち中国国内が210MWで、他の地域は22MW。
    • 中国国内の分散型発電では、大規模発電事業とモジュール販売チャネルでの経験を生かし、引き続き取り組みを強化していく方針。
  • 生産能力の見込み(2015年末時点)
    • シリコンインゴット:約2.8GW
    • ウエハー:約2.3GW
    • セル:約3.5GW
    • モジュール:約4.8GW

第4四半期単独と通年ともに、太陽電池事業からの全面撤退との噂さえ挙がっているシャープとは対照的に好調な業績であり、製品価格ダウンのペースや生産能力の増強予定を含めて、勢いの違いを痛感せざるを得ません。

ただ、売上高やモジュール出荷量の地域別内訳は公表されていませんが、中国市場については「the world's largest market for solar products」と表現されており、同市場向けが相応の割合を占めていることが想像されます。

同様に自国内向けの販売割合が高いシャープが、その日本市場の状況変化(住宅建設の着工数減や電力会社の回答保留)に伴って業績が急に悪化したことを考えると、Trinaをはじめとする中国メーカーについても、自国での政策などの急変による業績急下降のリスクは懸念されます。

ただしTrinaについては、関税で相当なペナルティー措置を受けているはずの米国でも販売好調が継続しており、加えて中国・日本以外のアジア太平洋地域でも好調とのことで、販売先が分散されているのは、シャープと明確に異なる強みとも思われます。

もう一つ気になったのは、第4四半期に従業員の人件費の伸びが、売上高の伸びを上回っていることです。
中国は今後も経済成長が続き、労働者の賃金も当然更に上がっていくと思いますが、それが中国太陽電池メーカーのコスト競争力にどう影響してくるのか、というのは注目したいところです。


※参照資料:
[1]Trina Solar Announces Fourth Quarter and Full Year 2014 Results - See more at: http://ir.trinasolar.com/phoenix.zhtml?c=206405&p=irol-newsArticle&ID=2022493#sthash.MqhW61MO.dpuf(Trina Solar社)
http://ir.trinasolar.com/phoenix.zhtml?c=206405&p=irol-newsArticle&ID=2022493

※関連記事:
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2015年01月28日

Yingli Solarが、米Enki Technologyのコーティング技術「CleanARC」を太陽電池パネル生産ラインの全てに導入、過酷な気候下でのプロジェクトに最適とのこと

Yingli Solar社が2015年1月18日に、

  • 米「Enki Technology」社のガラスコーティング技術「CleanARC」が、自社の太陽電池生産ライン全てで使用可能になった。
と発表していました。

まず[1]〜[3]から、「CleanARC」の概要は下記の通り。


主な特徴

  • 優れた性能
    米Westpak社による、CleanARCを施した太陽電池モジュールのIEC認証試験では、
    • 耐摩耗
    • ダンプヒート
    • 温度サイクル
    • 高湿度凍結
    • UV劣化
    • 酸性雨
    • 塩水噴霧
    • 耐酸性・アルカリ性
    • 沸騰水
    • 洗浄(一般的な洗剤)
    等に全て合格。
    既存の他社製品よりコーティング膜滑らか緻密であり、
    • 耐久性
    • 反射防止
    • 防汚効果(セルフクリーニング)
    で優れる。
  • 使用状況に応じたカスタマイズ
    個々の顧客・設置場所・使用環境に応じて、
    • 耐久性
    • 光学的性能
    等を、製造工程において調整最適化することができる。
  • 製造工程への導入が容易
    市販のロールコーターによる、低コストでの実装が可能。
  • 太陽電池パネルの競争力強化
    • 物流のシンプル化
    • 製品品質の強化
    • 高い付加価値による製品の差別化
    を可能にする。

実地試験

  • 場所
    米国の
    • カリフォルニア州
    • フロリダ州
    • コロラド州
    • ニューメキシコ州
    で、サードパーティーにより試験を実施中。
  • 継続期間:開始から3年半以上が経過している。

そしてYingli社の発表[1]の中では、製品への適用に関して

  • 「CleanARC」をコーティングした太陽電池パネルは、
    • 砂嵐
    • 海の霧
    • 高湿度
    • 極端な温度変動
    等、過酷な環境条件下での発電プロジェクトに最適である。
  • 気候の厳しさから太陽光発電の導入が制限されていた地域でのプロジェクト開発で、「CleanARC」をコーティングした新しいパネルが、既に用いられている。
との記述があります。


IEC試験はパスしているとはいえ、実地試験が数年程度なので、実際の性能はまだ未知数の部分もあると思われます。

また、米国政府が中国製太陽電池パネルにペナルティー関税を課している中で、中国メーカーのYingliとしては、米企業の技術導入に心情的な抵抗感があってもおかしくないはず。

それだけに今回の全面導入には、Enki Technology社の技術に対する(Yingliによる)評価の高さと、製品の付加価値アップに対するYingli社の積極的な姿勢が伺えます。

パネルの製造工程全てで使用可能とはいえ、実際にどれだけの割合の製品にCleanARCを適用するのかは不明ですが、まず(他社でもプロジェクト開発が滞りがちな)過酷な気候である中国西部での発電所事業向けには、既に採用パネルの供給が開始されていると推測されます。

また日照条件が良い(=同じ期間での発電電力量がより大きくなる)地域ほど、発電性能維持に寄与するコーティングの恩恵も大きくなると考えられるので、例えば(First Solarも重視の方針を示している)日照と砂塵が多い中東地域での展開でも、優位性となりうるのではないでしょうか。

また日本においても、例えば鳥の糞害が多い場所への設置パネルにCleanARCを施すことで、発電性能維持にどの程度効果があるのか、というのは非常に興味を引かれるところです。


※参照・参考資料:
[1]Yingli Introduces CleanARC(R) Coated Solar Panels for Tough Climates and Harsh Conditions(Yingli Solar社)
http://ir.yinglisolar.com/phoenix.zhtml?c=213018&p=irol-newsArticle&ID=2008489
[2]INTRODUCING CleanARC ANTI-REFLECTIVE GLASS COATING(上記URL内にリンク有り)
http://ds0vkn8xw05ff.cloudfront.net/assets/uploads/downloads/downloads/About%20Yingli%20CleanARC%20Coating.pdf
[3]Solar Module Cover Glass Coating Solution(Enki Technology社)
http://enkitech.com/solutions/
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2014年12月17日

Trina Solarの2014年第3四半期はモジュール出荷量1GW超、下流事業も好調で増収増益

既に1ヶ月ほど経っていますが、Trina Solar社が11月18日に、2014年第3四半期の業績を発表していました[1]。

その中から、主な数字・状況を抜き出してみました。(※一部数字は当ブログ管理人が計算)

業績

  • 太陽電池モジュールの出荷量1063.8MW(前四半期比12.8%増、前年同期比37.3%増)
    ※うち127MWは、自社の下流事業向けの出荷だった。
  • 売上高6億1680万ドル(前四半期比18.8%増、前年同期比12.5%増)
  • 粗利益率16.7%(前四半期は15.4%、前年同期は15.2%)
  • 営業利益率5.8%(前四半期は3.0%、前年同期は1.1%)
  • 純利益1060万ドルの黒字(前四半期比2.7%増、前年同期比7%増)

背景

  • モジュール・下流ともに好調
    ・為替の変動
    ・欧州での需要減少
    といったマイナス要因はあったものの、
    ・モジュール事業
    ・下流事業
    の両事業とも好調だった。
    太陽電池モジュールについては、主に日本中国で需要が増加し、営業利益の大幅増加(前四半期比127%増)につながった。
    また、モジュール総出荷量のうち新興市場向けは約15%を占めており、近年取り組んできた地域的な展開拡大が功を奏しつつある。
    下流事業では、中国国内で100MW規模のプロジェクト(分散型発電も含む)が複数進行中。
    また、欧州・中東でもプロジェクト開発を進めている。
  • 粗利益率の向上
    粗利益率は予想より大きく向上しており、これは
    売上品構成の変化(日本向け出荷の増加と、米国向け出荷の減少による)
    ・社内での製造コスト削減(スケールメリットの拡大と、業務効率の向上による)
    等、複数の要因による。
    英国での発電プロジェクト(10.6MW)の売却における利益率が、モジュール販売のそれより比較的高かったことも影響した。

モジュール出荷量は四半期単独で1GWを超えており、Yingli Green Energyの同期(903.4MW)とともに、現在の中国トップメーカーの勢いに驚かされます。

利益のほうも、TrinaのほうはYingliより先に黒字化を果たしているようですが、両社とも前年同期から大幅に改善している点は同じであり、かつての製品価格急落の中での「売れば売るほど赤字」という状態からは、完全に脱していることが伺えます。

そして両社は、技術力の向上(製造コスト削減、発電性能アップ)に注力している点も共通しており、この調子で行くと、日本や欧米のモジュールメーカーにとって、市場競争は更に厳しい状況になっていくと考えざるを得ません。

下流事業については、Trina・Yingliとも世界各地で展開しているとはいえ、現状では中国国内の割合がかなり高いようですが、政府が太陽光発電の積極的な導入推進策をとっていることも丁度、地場メーカーにとって強力な追い風になっているものと思われます。


※参照・参考資料:
[1]トリナ・ソーラー、2014年第3四半期の業績を発表(Trina Solar社)
http://www.trinasolar.com/jp/about-us/newinfo_732.html

※関連記事:
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2014年12月12日

Yingli Green Energyの2014年第3四半期は売上高7%減も、営業利益は約3年ぶりに黒字

Yingli Green Energy社が11月25日に、2014年第3四半期の業績を発表していました。

主な数字・状況は下記の通り。

業績

  • 売上高:5億5150万米ドル
    (前四半期(2014年Q2)比0.7%減、前年同期(2013年Q3)比7%減
  • 粗利益率20.9
    (前四半期は15.6%、前年同期は13.7%)
  • 営業利益:3254万ドル(1億9971万元)の黒字
    (前四半期は8590万元の赤字、前年同期は7029万元の赤字)
    2011年第2四半期以降で、初めての黒字転換となった。
  • 営業利益率:5.9
    (前四半期はマイナス2.5%、前年同期はマイナス1.9%)
  • 純損益:2001万ドル(1億2285万元)の赤字
    (前四半期は2億8516万元の赤字、前年同期は2億3559万元の赤字)
  • 太陽電池モジュールの出荷量903.4MW(前四半期比1.7%増)
    特に伸びた地域は、
    日本向け:同30%増
    中国向け:同19%増
     ※自社の下流事業への出荷量は109MW。
    その他の新興国向け:同17%増

背景

  • 粗利益率の上昇
    モジュール製造の全プロセスにおける、継続的なコスト低減の努力が功を奏した。
  • 営業費用の低減
    特に、一般管理費と販売費のコントロール強化が功を奏した。
  • 中国市場
    モジュール販売
     平均販売価格は比較的高く、また支払条件も良かった。
    パイプラインプロジェクト
     国内の多くの地域に渡り、計約1.4GWを有している。(※ただし、承認段階は各事業で様々)
    分散型プロジェクト
     国家エネルギー局による新しい推進策の発表(9月)があった中で、新たに120MWの承認を受けた。
  • 日本市場
    最近100MWの受注を新たに獲得した。
  • 欧州、米国市場
    堅調に推移。
    フランスでは、単独プロジェクト向けで120MWのパネル供給契約を締結した。
  • 下流事業全体
    上半期の開発は予想よりスローペースだったが、下半期は好調で、第3四半期には185MW分の建設を開始。
    これで建設中のプロジェクトは計340MWに達し、それら自社事業向けのモジュール出荷量は計187MWに到達している。

モジュール出荷量と売上高は、前四半期からほぼ横ばいですが、一方で粗利益率や営業利益率は大幅に改善。
純損失でも赤字幅が前四半期比・前年同期比でほぼ半減しており、モジュール出荷量で世界トップクラスのメーカーにおいて、生産コストの引き下げも相当に進んでいることが伺えます。

モジュール出荷量については、流石にトップメーカーらしく、第3四半期単独で0.9GWという規模に驚かされますが、一方で通年での予想は約3.3GWと、昨年実績(約3.2GW[2])から微増に留まっているのは意外でした。

ただ、中国国内向けを中心に下流事業が好調であることから、今後は各プロジェクトの進捗状況や、新規事業の受注次第で、モジュール出荷量が大きく変化する可能性はありそうです。

Canadian Solar米First Solarもそうですが、大規模メーカーにおいては下流事業の動向が、業績の鍵を握りつつあるのかもしれません。


※参照・参考資料:
[1]Yingli Green Energy Reports Third Quarter 2014 Results(Yingli Green Energy社)
http://ir.yinglisolar.com/phoenix.zhtml?c=213018&p=irol-newsArticle&ID=1992720
[2]Annual Report 2013(同上)
http://media.corporate-ir.net/media_files/IROL/21/213018/YingliGreenEnergyHoldingCompanyLimited_20F_20140411_final.pdf

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2014年10月21日

Trina Solarの2014年第2四半期はモジュール出荷量・売上高は増加、ただし利益は前四半期から減少

もう1ヶ月以上前になりますが、Trina Solar社が9月11日に、2014年第2四半期の業績を発表していました[1]。

主な数字・状況は下記の通り。(※一部数字は当ブログ管理人が計算)

  • 太陽電池モジュールの出荷量943.3MW(前四半期(558.0MW)比69.1%増、前年同期(646.6MW)比45.9%増)
  • 売上高5億1940万ドル(前四半期(4億4481万ドル)比16.8%増、前年同期(4億4073万ドル)比17.9%増)
  • 売上原価4億3920万ドル(前四半期(3億5330万ドル)比24.3%増、前年同期(3億8951万ドル)比12.8%増)
  • 粗利益8020万ドル(前四半期(9150万ドル)比12.3、前年同期(5120万ドル)比56.6%増)
  • 営業利益1570万ドル(前四半期(3825万ドル)比59.0、前年同期は2386万ドルの赤字)
  • 純利益1030万ドル(前四半期(2647万ドル)比61.1、前年同期は3365万ドルの赤字)
  • 背景
    • モジュール販売
      中国・海外での販売が劇的に好転した。
      特に米国では、長期に渡る多数の顧客から、旺盛な需要を引き続き受けた。
      中国は前四半期には比較的低調だったが、第2四半期には目覚しく伸びた。
    • 出荷量・売上高の増加
      前四半期比増の主な要因は、中国・米国での需要増加。
      また前年同期比増の主因は、主要地域(特に中国・日本・米国)での需要増加。
    • 粗利益の前四半期比減
      中国向け売上高の割合増加(※他の市場は価格設定が比較的高い)
      ポリシリコン原価の僅かな値上がり
      が主な理由だった。

出荷量・売上高・利益ともに、前年同期から大きく増加しており、Jinko Solar社の業績と同様に、モジュール需要が増加に転じている現状が強く感じられるものです。

ただしTrina社のほうでは、利益が前四半期から大きく減少しており、販売価格が安い中国国内での販売増が、必ずしも良い面だけではないことも伺えます。

もっとも、主要市場の一つだった日本が接続回答保留で大きく揺れていることを考えると、例え利益が少なくなるとしても、自国内で確実な販売先を確保できていることは大きなプラス要因という気もします。

もう一つ気になるのは米国での今後ですが、Trina社へのアンチダンピング関税の税率[2]は確かに(他社と比べて)大幅に低いものの、それでも26%超であり、これが販売にどの程度影響するかは、非常に気になるところです。
(ただ課税の最終決定は来年1月とのことなので、今年いっぱいは懸念の必要は無いとは思いますが)


※参照・参考資料:
[1]トリナ・ソーラー、2014年第2四半期の業績を発表(Trina Solar社)
http://www.trinasolar.com/jp/about-us/newinfo_667.html
[2]米、中国・台湾製太陽電池にアンチダンピング関税を仮決定(PVeye web)
https://www.pveye.jp/news/view/1118
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