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2014年08月12日

ハンファQセルズジャパンが「3本バスバー電極構造」の特許訴訟で、京セラと全面的に争う方針

ハンファQセルズジャパン2014年8月8日に、

  • 京セラにより起こされた「3本バスバー電極構造」の特許権侵害訴訟について、全面的に争うことを決定した。
と発表していました[1]。

示されている方針は下記の通り。

  • 特許権の未侵害を徹底主張
    自社製品が該当の特許権を侵害していない、との判決を得るために、裁判所で自社の考えを徹底的に主張していく。
  • 無効審判の請求を検討
    特許庁において該当の特許権を無効とする審決を得るために、無効審判を請求することも視野に入れている。

「全面的」「徹底的」と、強い言葉が使われているあたりはキナくさいですが、先月の京セラ側の発表が、(今回の訴訟には含まれていないものの)販売店・販売事業者相手の訴訟も匂わせるものだったので、今回のハンファ社の発表は、京セラが示した強硬姿勢に対する反発の意味もあるように感じられます。

ただし今回の訴訟では、対象製品について(意外にも)販売・使用の差し止め請求などはされていないとのことで、京セラ側の抑え気味の姿勢も伺え、実際にどのような状況になるかは図りかねますが、裁判の勝ち負けは別として、太陽光発電の重要技術に関する特許の妥当性がを、公の場で「徹底的に」議論されるという意味では、良い機会という気もします。

また、この種の訴訟で判決が出るまでの平均期間は1年ちょっとだそうですが、現在は新しいバスバー構造のモジュール(例えば[2])も発表され始めているだけに、今後1年間でより高性能な電極構造の開発・実用化が進めば面白い・・・とも考えます。


※参照・参考サイト:
[1]京セラによる特許権侵害訴訟提起について(続報)(ハンファQセルズジャパン)
http://www.hanwha-japan.com/pdf/HQJ_kyocera_20100808_fin.pdf
[2]REC Solar社の太陽電池モジュール、4本バスバーなどで出力を270Wに(Tech-On!)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/EVENT/20140730/368104/?bpnet

※関連記事:

2013年03月27日

日本TIが、電力損失を80%低減するスマート・バイパス・ダイオード「SM74611」を商品化

日本テキサス・インスツルメンツ」社が2013年3月26日に、電力損失を大幅に低減したスマート・バイパス・ダイオードの新製品「SM74611」を発表していました。

同社のサイト[1]によると、製品の概要は下記の通り。

・開発の背景:
 太陽電池パネルではジャンクションボックスの安全基準が強化され、最新製品における大電流化も進んでいる。
 このため従来方式(ショットキー・バイパス・ダイオード)では、ジャンクションボックス自体を大型化しなければ、発熱への対応が困難になっている。
 
・主な特徴・機能:
 ・太陽電池パネルの保護
  パネルへの光が遮られた際に、ストリング電流に対し抵抗値の低いバイパスのパスとなり、ホットスポットの発生を抑える。
 ・効率の向上
  電力損失を80%低減し、ジャンクションボックス内の周囲温度を50度低減する。
  これにより、
  ・ジャンクションボックス
  ・ヒートシンク
  の小型化が可能になり、既存のボックスでは定格電流値の増加、また新規のボックスでは
  ・定格電流値の増加
  ・ボックスのサイズの縮小
  を同時に実現できる。
  (例えば同社のSAMKOジャンクションボックス製品の場合、物理的サイズは同じまま、定格電流値を10Aから13Aにアップできる)
 ・順方向・逆方向動作の両方でリーク電流を低減
  従来のショットキー・ダイオード方式の太陽電池アレイより、発電量を向上できる。
 ・従来の表面実装ショットキー・ダイオードとの代替が可能
  D2PAKパッケージを採用している。

・主な仕様:
 ・パッケージサイズ:10.2×9×4.5mm
 ・端子:2端子D2PAK
 ・動作温度範囲:-40〜+125
 ・入力電圧範囲:0.1〜30V

・参考価格:1,000個受注時で1.50ドル。
・発売時期:既に量産出荷中。


製品の紹介動画[3]で比較実験が示されていますが、ジャンクションボックス内の温度測定では

・「SM74611」を使用:約45度
・従来のショットキーダイオードを使用:約130度

と格段の差があることに驚きました。(発表では50度低減とされているが、それとの差が何なのかは不明)

実際の太陽光発電設備に導入された場合、設備の寿命や発電電力量にどのぐらいの影響をもたらすことになるのか、非常に興味を引かれるところです。


※参照・参考サイト:
・[1]日本TI、電力損失が業界最小の スマート・バイパス・ダイオードを発表(日本テキサス・インスツルメンツ)
 http://newscenter-jp.ti.com/index.php?s=20295&item=123412
・[2]SM74611(同上)
 http://www.tij.co.jp/product/jp/sm74611?DCMP=hpa_pmp_sm74611_jp&HQS=sm74611-pr-jp
・[3]Smart Bypass Diode(同上)
 http://focus.ti.com/general/docs/video/Portal.tsp?lang=en&entryid=0_p28lm64q&DCMP=hpa_pmp_sm74611_en&HQS=sm74611-prv

2012年09月06日

STマイクロ社が、電力損失や設計・導入コストを低減できる太陽電池用バイパススイッチ「SPV15 family」を発売

STMicroelectronics」社が2012年9月4日に、

・太陽電池モジュール用バイパススイッチの新製品「SPV15 family」を発売した。

と発表したとのこと。

(ニュース記事)
・STMicro、順方向電圧降下が120mVと小さい太陽光発電用バイパス・スイッチICを発売(日経BPネット)
 http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20120905/322023/

(STマイクロエレクトロニクスのサイト内ページ)
・Latest Cool Bypass Devices from STMicroelectronics Unlock Extra Solar Energy and Cost Savings
 http://www.st-japan.co.jp/jp/com/press_release/p3328.jsp

上記URL先ページによると、製品の概要は

・共通の特徴:
 ・太陽電池パネルにおけるホットスポットの影響に対処するための
  ・効率的なパワースイッチング
  ・インテリジェントな制御
  を、単一チップでこなすことができる。
 ・サイズが業界最小であり、
  ・導入の複雑さ
  ・製品コスト
  の削減に寄与する。
 ・従来のバイパスダイオードで発生していた電力損失(最大で発電量の1%)を削減できる。
  (1MWpの太陽電池アレイファームの場合、平均的な欧州の世帯2世帯分の年間消費電力量が得られる)
 ・全ての動作モードにおいて、エネルギー損失を最小限に抑える。
  ・逆極性時の極少の漏れ電流10μA)
  ・極低の順方向電圧降下100mV)
 ・動作時の温度が低く、モジュールの
  ・信頼性
  ・寿命
  の向上に寄与する。
  (太陽光発電設備の寿命25年を実現する)

・種類:
 ・「SPV1512」:
  ・動作電圧:12V
  ・外装:8ピンVFQFPNパッケージ(5mm×6mm×0.75mm)
   太陽電池パネル裏面へのバイパス回路の直接実装を可能にする。
  ・コスト削減効果
   設計・導入簡素化により、太陽電池パネルのコストを約5%低減できる。
 ・「SPV1520」:
  ・動作電圧:20V
 ※他の電圧の対応製品(最大120V)は、
  ・D2PAK
  ・TO-220AC
  の各パッケージで、2012年後半2013年初頭に発表される予定)

・価格:
 「SPV1512」「SPV1520」は、1,000個(最小注文量)で2ドル。

等となっています。


非常に小型な部品が多くのメリットを持っているということに驚きましたが、例えば大量にモジュールを設置するメガソーラーにおいては、初期費用の低減・運用の効率化の両面で高い効果を発揮するのでは、と考えるので、太陽電池メーカーで今後どれだけ採用が進むのか、注目したいところです。


※関連記事:
スイスのSTマイクロ社が太陽光発電用パワーモジュールの研究・開発にも重点を置く方針(2008/10/17)
シャープ・EGP・STMが、欧州での共同事業を発表(2010/01/21)
STMが、太陽電池の分散型MPPTを可能にするIC「SPV1020」を発表(2010/06/15)
STマイクロエレクトロニクスが、太陽電池パネルの発電能力向上に寄与するデバイス「SPV1001」を発表(2010/10/16)
STMicroelectronics社が「PV Japan 2011」に、コンセプト「smart junction box」等を出展(2011/12/06)

2012年06月14日

カネカとIMECが共同開発したヘテロ接合シリコン太陽電池セル(6インチ角)が変換効率22.68%を達成、集電極の作成に銅エレクトロプレーティング技術を採用

カネカ社が2012年6月12日に、

・ベルギーの研究機関「IMEC」と共同開発した「ヘテロ接合シリコン太陽電池」のセルで、変換効率22.68%を達成した。

と発表したとのこと。

(ニュース記事)
・変換効率22%の次世代太陽電池 カネカなど開発(NIKKEI住宅サーチ)
 http://sumai.nikkei.co.jp/news/smart/detail/MMSUvg000013062012/

(各組織のサイト内ページ)
・次世代ヘテロ接合太陽電池の開発(カネカ社)
 http://www.kaneka.co.jp/service/news/120613
・Imec and Kaneka Achieve Breakthrough in Developing Next-Generation Heterojunction Solar Cells(IMEC)
 http://www2.imec.be/be_en/press/imec-news/imeckanekalargeareaelectroplating.html

上記URL先ページによると、今回の研究の概要は

・背景:
 ヘテロ接合太陽電池セルの集電極の形成においては、スクリーン印刷技術が一般的に用いられている。
 しかし、この技術には
 ・電気抵抗の低減と細線化が困難。
 ・高価な銀を使用する。
 との課題から、変換効率アップとコスト低減においてハードルがある。

・手法:
 集電極の作成における銀のスクリーン印刷プロセスを、銅エレクトロプレーティングプロセスに置き換えた。
 (IMECの銅エレクトロプレーティング技術をベースに、カネカのヘテロ接合用銅エレクトロプレーティング技術を活用)

・作成したセルの大きさ:6インチ角

・変換効率の認証:「Fraunhofer ISE CalLab」により認証された。

・期待されるメリット:
 今回の手法により、集電極形成プロセスを技術面・コスト面で大幅に改善し、
 ・変換効率の向上
 ・製造コストの低減
 が可能となる。

等となっています。


変換効率と製造コストについて具体的な数字は示されていませんが、変換効率はともかく、コストに関しては単純に銀が銅に置き換わると考えると、相応のコストダウン効果が見込まれるのでは、と考えます。


※当ブログの関連記事:
カネカとIMECが、銀を使用しないヘテロ接合シリコン太陽電池を共同開発、変換効率も21%を達成(6インチセル)とのこと(2011/11/29)
ベルギー「IMEC」と提携企業7社が、変換効率23.3%の結晶シリコン型太陽電池セルを開発、裏面電極に「interdigitated back-contact(IBC)」を採用(2011/12/03)

銀相場の高騰が、太陽光発電のコストに影響を及ぼす?(2011/06/24)

2011年12月17日

九州セミコンダクターKAWが、太陽光発電向けのMPPT回路などを発売予定

九州セミコンダクターKAW」社が、太陽光発電向け各種回路を発売する予定とのこと。

(ニュース記事)
・九州セミコンダクターKAW、太陽光発電関連に参入(日刊工業新聞)
 http://www.nikkan.co.jp/dennavi/news/nkx0820111216qtyc.html

上記URL先ページによると、事業の概要は、

・製品:
 ・小型システム向けMPPT回路
  ・背景: 
   太陽電池パネルの出力電圧を最大電力点に調整するMPPT回路は、出力1kW以上のシステムでは普及している一方、100W以下の小型分野では普及が遅れている。
  ・対象システム:出力100W以下
  ・設置場所:太陽電池と蓄電池の間の制御基板(縦10cm×横17cm)
  ・展開:
   本製品を搭載するLED街灯を、2012年4月に発売する予定。
 ・昇降圧充電回路
  一般的な12V蓄電池を充電できない低電圧を、蓄電できるように昇圧する。

・売上高目標:
 初年度2,000万円。
 5年後を目処に1億円規模まで拡大を目指す。

等となっています。


当ブログでこれまでチェックしてきた他社製品の事例をみる限りでも、MPPT回路の組み込みによる太陽光発電の発電能力アップの効果はかなり大きいと見受けられるので、実用性を高めるためにも、今後は規模の大小を問わず、採用が積極的に進むことを期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]九州セミコンダクターKAW
 http://www.kyushu-semi.co.jp/

2011年11月29日

カネカとIMECが、銀を使用しないヘテロ接合シリコン太陽電池を共同開発、変換効率も21%を達成(6インチセル)とのこと

カネカ
・ベルギー「IMEC

の2者が共同で、を使用しないヘテロ接合シリコン太陽電池を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・カネカ、IMECと共同で銀フリーの高効率ヘテロ接合シリコン太陽電池を開発(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=297676&lindID=5

(各社・団体のサイト内ページ)
・銅エレクトロプレーティング技術を用いた高効率ヘテロ接合シリコン太陽電池を開発(カネカ)
 http://www.kaneka.co.jp/news/n111128.html
・Kaneka and imec develop high-efficiency heterojunction silicon solar cells with copper electroplating(IMEC)
 http://www2.imec.be/be_en/press/imec-news/imeckanekaelectroplatingpv.html

上記URL先ページによると、今回の成果の概要は、

・背景:
 ヘテロ接合シリコン太陽電池においては、集電極の形成にスクリーン印刷技術が用いられる。
 しかしこの方法では、
 ・銀電極の低抵抗化・細線化が困難
 ・高価な銀の使用によるコスト増大
 が課題となっている。

・開発技術:
 ・内容:
  集電極の形成手法を、銀のスクリーン印刷から、銅エレクトロプレーティングに置き換えた。
  (ヘテロ接合シリコン太陽電池の集電極形成への適用は、世界初とのこと)
 ・研究体制:
  IMECの研究者の協力を得て、
  ・カネカ
  ・カネカベルギー(太陽電池欧州研究部門、IMEC建屋内)
  のチームが研究に取り組んだ。
 ・成果:
  ・上記技術により、
   ・低抵抗化・細線化
   ・大幅なコストダウン
   を実現した。
  ・6インチ角のヘテロ接合シリコン太陽電池セルにおいて、透明導電膜上に銅の集電極を形成したところ、変換効率21%以上が確認された。(IMECでの測定による)

・期待されるメリット:
 銅エレクトロプレーティングは、経済的・工業的に実証されたプロセスであるため、
 ・銀のスクリーン印刷の弱点克服
 ・より高い変換効率の実現
 ・大幅な製造原価の低減
 が期待できる。

・今後の予定:
 工業化に向けた研究開発を進める。

等となっています。


今回の技術で具体的にどの程度のコストメリットがもたらされる見通しなのか、示されていないのが残念ですが、2011年上半期には、太陽電池価格に占める銀の割合が約20%に達していたとのことで、ヘテロ接合シリコン太陽電池においても、銀を不使用にできることのメリットは大きいのでは、と想像します。

今後、カネカ社の製品にどのように反映されることになるのか、期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]ヘテロ接合 (半導体)(ウィキペディア)

2011年11月11日

日本モレックス社が「SolarSpecジャンクションボックス」を発表、小型化や安全性・メンテナンス性向上などを図る

日本モレックス」社が、小型化や安全性・メンテナンス性向上などを図った太陽光発電システム向けの接続装置「SolarSpecジャンクションボックス」を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・太陽光発電システム向け「SolarSpec(TM)ジャンクションボックス」を発表(ELISENET)
 http://www.elisnet.or.jp/news/news_detail.cfm?select_news_id=22401

(日本モレックス社のサイト内ページ)
・日本モレックス 太陽光発電システム向け「SolarSpec^(TM)ジャンクションボックス」を発表
 http://www.japanese.molex.com/molex/languages/main_mlang.jsp?fileName=/japanese/news/prsrls/20111110_SolarSpec.html&channel=New&pageTitle=SolarSpec%E2%84%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
・SolarSpecジャンクションボックス、およびケーブルアセンブリー
 http://www.japanese.molex.com/molex/products/family?key=solar_junction_box_assembly&channel=products&chanName=family&pageTitle=Introduction

上記URL先ページによると、今回の製品の概要は、

・主な特徴:
 ・小型化性能の両立:
  体積・重量・高さを抑えながら、大型製品に匹敵する定格電流を供給できる。
 ・耐久性の確保:
  ジャンクションボックスとケーブルアセンブリーは、世界的品質規格である「TU"V」「UL」の認定を受けている。
 ・製造品質の維持:
  ロボットによる自動組み立てに適した端子形状・梱包形態を採用。
  自動実装機を用いる製造プロセスにおいて、
  ・品質のバラツキの抑制
  ・組み立て時間の大幅短縮
  ・製造コストの低減
  に寄与する。
 ・機械的な故障率の低減:
  広く用いられているインターフェース端子を採用し、部品数を減らしている。
 ・高電圧コンタクト露出防止
  ベースをカバーにしっかり固定できる「ロッキング機構」を採用。
 ・温度変化への対応:
  カバーには、一方通行の通気口(ゴアテックス素材)を設けており、ボックス内圧力の均等化に寄与する。
 ・発熱の抑制:
  放熱効率に優れており、ジャンクションボックス内の過剰な発熱を抑制し、取り扱い上の安全性を向上している。
 ・ケーブル抜け防止
  ・ケーブル用バネ付きクリップ
  ・ケージ圧着端子
  をカバーに取り付けることで、ケーブルをジャンクションボックスにしっかり固定できる。
 ・修理・交換がしやすい:
  ダイオードとケーブルを覆うカバー取り外しできる。

・想定需要先:
 単結晶・多結晶シリコン型太陽電池モジュールのメーカー
 (・スタジアム
  ・一般住宅
  ・公共建築物
  ・ソーラーファーム(太陽光発電所)
  向けのパネルに使用可能)

等となっています。

またYouTubeには、本製品の紹介動画が投稿されています。(下記)






私自身は正直、太陽電池向けのジャンクションボックスについては全く知識が無いものの、メーカーのサイトやYouTubeの動画を見る限りでも、全体・細部に渡って、性能・利便性を高めるために相当な配慮がなされている製品、という印象を受けます。

個人的には特に、屋外設置向けの製品ながら、カバーを外して中を見ることができる、というのが意外で、強い魅力を感じます。
(ただその分、屋外で高熱に長時間・長期間晒される中でのパッキンの劣化や、何かの弾みで蓋が開いたりしないか、という点は気になる)


※参考
ジャンクションボックス(ウィキペディア)

2011年10月20日

日立化成工業が、導電フィルム「CFシリーズ」の生産拠点を中国に新設する方針

日立化成工業」社が10月19日、

中国に導電フィルム「CFシリーズ」の生産拠点を新設する。

との方針を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・太陽電池用導電フィルムを中国で生産 日立化成(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C93819696E3EAE2E5808DE3EAE3E2E0E2E3E38698E3E2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2
・日立化成/20億円投じ、中国に太陽電池用導電フィルム生産拠点(LNEWS)
 http://www.lnews.jp/2011/10/42675.html

(日立化成工業のサイト内ページ)
・中国南通に太陽電池用導電フィルムの生産拠点を新設
 http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/information/2011/n_111014.html

上記URL先ページによると、方針の概要は、

・生産場所:中国の南通
 ※南通では「日立化成工業(南通)化工」が、2013年1月からの機能性樹脂・化学素材の製造・販売開始に向けて、準備を推進している。
  今回の「CFシリーズ」の新工場は、同社内に建設される。
・投資額:約20億
・生産量:太陽電池向け製品は、新工場の建設により、現在の4〜5倍に拡大する見通し。
・今後の予定:
 生産拠点となる「日立化成工業(南通)化工」には、異方導電フィルム「アニソルム」の生産の一部も移管。
 同社では「CFシリーズ」「アニソルム」両製品について、
 ・配合・塗工・後工程の主要設備の整備
 ・生産ラインの一部共用化
 を行う。
・「CFシリーズ」の生産開始時期:2013年4月の予定

等となっています。

また1つ目の記事では、導電フィルムについて、

・日本メーカーの生産が世界の9割近くを占めており、その大半が日本国内で生産されている。
 (日立化成工業は世界シェア首位)

との状況も紹介されています。


導電フィルム「CFシリーズ」は約1年前に開発された製品ですが、新工場建設後の生産量の拡大規模が4〜5倍というのは、それだけ需要が急拡大している、ということなんでしょうか。

日立化成工業をはじめとして、日本企業が今後も高シェアを維持していけるか、太陽電池向け導電フィルムの市場全体の動向にも注目したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]日立化成工業
 http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/index.html
・[2]導電フィルム CFシリーズ
 http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/products/prm/001.html

2011年10月02日

ミツミ電機が太陽電池搭載モバイル機器向けの充電制御IC「MM3505XR」を発表、消費電流は従来比1/10・充電制御可能な低電流領域は同1/100倍で、低照度での充電も可能に

ミツミ電機」社が、太陽電池搭載モバイル機器向けの充電制御ICの新製品「MM3505XR」を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・低充電電流検出タイプの充電制御,太陽電池対応充電制御IC(ELISNET)
 http://www.elisnet.or.jp/news/news_detail.cfm?select_news_id=22272

(ミツミ電機のサイト内ページ)
・低充電電流検出タイプの充電制御 太陽電池対応充電制御IC 
 http://www.mitsumi.co.jp/news/2011/mm3505xr.html

上記URL先ページによると、今回の製品の概要は、

・主な特徴:
 ・太陽電池の発電電力による充電効率を高めるため、
  ・消費電流:従来の充電制御ICの1/10
  ・充電制御可能な低電流領域:同1/100
  としている。
  これにより、低照度の場合でも、太陽電池による充電が可能となる。
 ・保護機能として、
  ・逆流防止機能
  ・電池電圧検出
  ・温度監視
  等を備える。

・主な仕様:
 ・動作電圧範囲:+2.3〜6.8V
 ・動作温度範囲:-30〜+90
 ・消費電流:
  ・スタンバイ時:0.7μA
  ・充電動作時:最大30μA
 ・充電可能電池電圧:2.0±0.1V
 ・満充電検出電池電圧:4.1±0.02V
 ・予備充電電流制御:80±24mA
 ・急速充電電流制御:200±20mA
 ・充電停止電流:0.5±0.1mA
 ・電池温度異常検出:〜0度、60度〜
 ・急速充電タイマ:4.0h
 ・パッケージ:SQFN-16A
 ・外形サイズ:幅3.0mm×奥行3.0mm×高さ0.75mm

等となっています。


小型機器では搭載される太陽電池の面積が小さいこともあり、例えば快晴でなければ発電・充電できない、というのはやはり物足りないので、今回の新しい制御ICにより、小型機器での太陽光発電の利便性が増す(多少光が足りない場合でも充電できる)ことを期待したいです。


※参考サイト・ページ
・[1]ミツミ電機
 http://www.mitsumi.co.jp/

2011年09月29日

OKIセミコンダクタが小型電子機器向けの電源制御LSI「ML9077/ML9078 シリーズ」を開発、太陽電池利用の電源システム開発を容易化

OKIセミコンダクタ」社が、小容量電池(コイン電池など)を使用する小型電子機器向けの電源制御LSIML9077/ML9078 シリーズ」を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・OKIセミ、太陽電池とコイン電池の2系統電源を制御できる電源制御LSIを発表(マイコミジャーナル)
 http://journal.mycom.co.jp/news/2011/09/28/027/

(OKIセミコンダクタ社のサイト内ページ)
・OKIセミコンダクタが業界初、ソーラーパネルとコイン電池の2系統電源を自動制御する電源制御LSIをサンプル出荷開始
 http://www.okisemi.com/jp/company/news/r20110927.html

上記URL先ページによると今回の製品は、小型電子機器において

太陽電池
一次電池・二次電池

の2系統の電源を独立して自己制御し、マイコン・周辺機器を駆動させるためのもので、

部品点数の削減
 (制御のために
  ・アプリケーションソフト
  ・他の部品
  を利用する必要がなくなる)
消費電力の低減

等のメリットをもたらし、太陽電池を用いる電源システムを簡単に構築することが可能になるとのことです。

また各シリーズの概要は、

・「ML9077」:
 ・主な特徴・機能:
  二次電池と太陽電池パネルを制御する。
  ・二次電池の残量(電圧)に応じて、
   ・太陽電池から二次電池への充電
   ・二次電池からマイコン・周辺機器への電源供給
   を自動制御する。
  ・二次電池の状態を常時監視することで、
   ・過充電電圧を検出した際の、二次電池の充電停止
   ・低電圧検出時の電源供給停止・マイコン暴走の防止
   を可能にしている。
 ・生産:既に量産を開始している。
 ・サンプル価格:100円(税別)

・「ML9078」:
 ・主な特徴・機能:
  一次電池と太陽電池パネルを制御する。
  ・一次電池の保護(太陽電池による発電電流の、1次電池への流入防止機能)
  ・マイコンへの高電圧供給の防止(太陽電池の発生電圧を定電圧変換する)
  また、どちらの電源を使用しているかを、モニターに表示させることができる。
 ・生産:
  2012年1月に量産(月産50万個)を開始する予定。
  (サンプル出荷は、2011年9月に開始予定)
 ・サンプル価格:100円(税別)

等となっています。


メーカーサイトの記載を見ると、今回のLSIを用いることで、従来の回路よりも相当な構造の簡略化が可能になるとのことなので、従来に無いユニークで機能的な太陽電池搭載小型機器の開発・製品化が、今後進むことを期待したいです。


※参考サイト・ページ
・[1]OKIセミコンダクタ
 http://www.okisemi.com/jp/
・[2]コイン形リチウム電池(ウィキペディア)
・[3]ボタン型電池(ウィキペディア)