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2011年10月26日

大日本スクリーン製造と大阪大が、太陽電池の発電状態の可視化(画像化)に成功、レーザー照射で生じるテラヘルツ波の計測を利用

大日本スクリーン製造
大阪大学

2社が共同で、太陽電池の瞬間的な発電状態可視化に成功したとのこと。

(ニュース記事)
・大日本スクリーンと大阪大学、太陽電池の瞬間的な発電の可視化に成功(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=294935&lindID=5
・太陽電池の発電状態の可視化に成功 発電効率向上へ 阪大・大日本スクリーン(MSN産経ニュース)
 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111025/biz11102514560010-n1.htm
・大日本スクリーン製造、太陽電池の発電状態を可視化−テラヘルツ波利用(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201110260007.html

(大日本スクリーン製造のサイト掲載資料)
・大日本スクリーンと大阪大学、太陽電池の瞬間的な発電の可視化に世界で初めて成功〜光と電波の性質を兼ね備えた「テラヘルツ波」により、太陽電池の発電効率向上へ〜
 http://www.screen.co.jp/press/pdf/NR111025.pdf

上記URL先ページによると、今回の研究の概要は、

・背景:
 ・「テラヘルツ波」(周波数100GHz〜30THz)は光と電波の境界の波長(3mm〜10μm)を持つ電磁波で、
  ・物質を透過しやすい
  ・相互作用による物質の分析が可能
  との特長を持っている。
  近年は研究・開発が進み、
  ・空港のセキュリティーチェック
  ・非破壊検査
  等の多様な分野での応用が期待されている。
 ・太陽光発電は、
  ・地球温暖化の防止
  ・安全な自然エネルギー
  として注目が高まっているが、他方で幅広い普及実現のために、
  ・発電効率の向上
  ・太陽電池内部の発電効率のばらつき
  が最大の課題となっている。
  (太陽電池の発電量把握は、現状では電流計測により行っているが、
   ・電極を付ける手間が必要
   ・詳細な状況把握が困難
   という課題がある)

・研究の内容:
 ・大阪大学が開発した「レーザーテラヘルツ放射顕微鏡(LTEM)」
 ・大日本スクリーンの計測・画像処理技術
 を活用して、レーザー光を太陽電池にごく短時間照射し、これにより発生するテラヘルツ波を非接触計測。
 その強弱に基づく、1兆分の1秒間隔における発電強度の可視化(画像化)に成功した。

・今後の見通し・方針:
 ・この技術により、太陽電池内部の発電の仕組み詳しい解析が可能となるため、より高変換効率な太陽電池の開発・評価につながる可能性がある。
 ・大日本スクリーンと大阪大学では、今回の成果を踏まえて、今後もテラヘルツ波検出・分析技術の応用展開を推進し、太陽電池の新たな製造技術の確立を目指す。

等となっています。

また2つ目のニュース記事では、大日本スクリーン製造による

・「太陽電池では理論値と商品で大きな差があるが、生産段階で不具合を見つけることで、理論値に近い高効率の商品の生産につながる」

とのコメントが紹介されています。


1兆分の1秒という数字は私の理解の外ですが、それはともかくとしても、太陽電池の実際の発電状態を、見て分かりやすいかたちで映像化できるというのは、非常に革新的なことなのでは、と感じます。

ただ他方で、測定に必要な手間やコストがどの程度のものなのか、というのが非常に気になりますが、太陽電池の変換効率アップへの寄与という点で、今後の展開にやはり強く期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]大日本スクリーン製造
 http://www.screen.co.jp/
・[2]レーザーテラヘルツ研究部門(大阪大学レーザーエネルギー学研究センター)
 http://www.ile.osaka-u.ac.jp/zone1/activities/sections/t/index.html
posted by 管理人 at 11:57 | Comment(0) | 試験・検査

2011年10月18日

NTTファシリティーズが「太陽光発電診断システム」を発売予定、「太陽光発電保守サービス」も2012年4月に提供開始を予定

NTTファシリティーズ」社が2011年10月に、「太陽光発電診断システム」の営業を開始する方針とのこと。

(ニュース記事)
・太陽光発電の不具合を早期に検出するシステム登場(環境ビジネス)
 http://www.kankyo-business.jp/news2011/20111017_b.html

(NTTファシリティーズ)
・全量買取時代の太陽光発電を支える発電診断システムの営業を開始
 http://www.ntt-f.co.jp/news/heisei23/h23-1014.html

上記URL先ページによると、このシステムの概要は、

・背景・目的:
 ・太陽光発電事業の運営においては、発電性能の長期維持が必須となる。
  太陽光発電設備の法定耐用年数(17年)の運用において、発電損失を発見できない場合、その売電収入も同等に損失する可能性がある。
  しかし、住宅用設備を対象とした近年の実態調査では、約34%の設備で、発電性能に関わる不具合が報告されている。
 ・太陽光発電システムの出力低下については、原因が
  ・天候
  ・設備の不具合
  のいずれなのかを判断することが難しい、という課題がある。
 ・今回のシステムでは、太陽光発電システムについて
  ・期待される発電量の確実な確保
  ・発電事業における安定的な売電収入の確保
  を実現するものとして、事業者のニーズへの対応を狙う。

・主な機能・特徴:
 ・太陽光発電設備の発電量の妥当性を、
  ・設備の発電データ
  ・設置場所における気象データ
  に基づいて評価することで、設備の不具合を発見する。
  この評価においては、NTTファシリティーズ独自の診断技術(豊富な研究実績を活用)を用いることで、従来は気づきにくかった不具合も発見が可能になっている。
 ・上記の評価結果や発電量の状況を、診断レポートとして自動送信する。

等となっています。

またNTTファシリティーズでは更に、今回のシステムに関連する「太陽光発電保守サービス」の提供も予定しており、その概要は、

・主な特徴:
 「太陽光発電診断システム」で不具合が検出された場合の、
 ・迅速な復旧のための故障修理
 ・定期点検(システム規模によっては必須)
 等をメニュー化している。

・検討されている利用料金: 
 設備の不具合により、総発電量の15%の発電(売電)損失が発生するケースでは、
 ・不具合の早期発見(「太陽光発電診断システム」による)
 ・迅速な故障修理
 を、売電損失額の約10%で提供することを考えている。

・サービスの開始時期:2012年4月の予定

等とのことです。


太陽光発電の長所に、メンテナンスの手間が少ないことが挙げられる場合が多いですが、現実はそう単純なものではなく、稼動維持のためのサービス需要は十分に見込まれる、ということでしょうか。

現在検討中の費用(保守サービスとの合計)は、不具合を放置した場合に見込まれる売電損失の約1割とのことで、例えばメガソーラーでは実際にどの程度の金額となるものなのかが、気になるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]NTTファシリティーズ
 http://www.ntt-f.co.jp/
posted by 管理人 at 07:16 | Comment(0) | 試験・検査

2011年10月08日

テュフ ラインランド ジャパンの太陽光発電評価センターが、太陽電池モジュールの規格試験を47日で完了することに成功

テュフ ラインランド ジャパン」の「太陽光発電評価センター(SEAC)」が、太陽電池モジュール規格試験(通常は3ヶ月必要)を、初めて1.5ヶ月で完了させたとのこと。

(ニュース記事)
・テュフラインランド、太陽光発電評価センターで太陽電池モジュールの試験を1.5カ月に短縮(日経プレスリリース)
 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=293521&lindID=4

(テュフ ラインランド ジャパンのサイト内ページ)
・テュフ ラインランド ジャパン 太陽光発電評価センター 太陽電池モジュールの試験を1.5ヶ月に大幅短縮
 http://www.tuv.com/news/jp/japan/about_us_jp/press_2/news_1/newscontentjp_68482.jsp/pressrelease20111007

上記URL先ページによると、該当試験の概要は、

・背景:
 SEACが年間に手がける認証プロジェクト件数は100〜105件にのぼり、試験設備の稼働率は常に100%近い状態となっている。
 今回は顧客の要望に応じ、試験期間の大幅な短縮を実現した。
・対象規格:IEC/EN 61730およびIEC/EN 61215
・実施期間:2011年7月21日〜9月6日(開始から47日後に完了)
・試験の項目:全124試験
 ・1,000時間(42日)の高温高湿試験
 ・46日間の温度サイクルTC200試験
 ・UV試験
 ・温度サイクルTC50試験
 ・結露凍結試験
 等の長期連続試験を含む。
・テスト対象の太陽電池モジュール:11
・時間短縮できた理由:
 次の試験に移行する際の待機時間を、効率的に削減することで、大幅な期間短縮が可能となった。

等となっています

テュフ ラインランド ジャパンでは今後、顧客の要望に応じて、時間短縮する試験サービスを提供する方針とのことです。


実施期間を従来の約半分まで短縮できたというのは凄いですが、(通常の試験サービスではなく)顧客の要望に応じて提供する方針というのは、それだけ(期間短縮を行う場合は)実施側の負担も大きい、ということなんでしょうか。


※参考サイト・ページ
・[1]
 http://www.tuv.com/jp/
posted by 管理人 at 02:29 | Comment(0) | 試験・検査

2011年08月27日

太陽光発電協会が太陽光発電の新たな品質保証審査システムの新設を検討、車検のような定期点検システムを想定

太陽光発電協会(JPEA)」の片山幹雄代表理事(シャープ社長)が8月26日、記者会見において、「再生可能エネルギー特別措置法」が同日に国会で成立したことに関連し、業界の見通し等を語ったとのこと。

(ニュース記事)
・太陽光発電、品質保証の新認証システム必要=シャープ社長(ロイター)
 http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-22889920110826
・太陽光発電:品質審査の新制度を検討 安全性アピール(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/today/news/20110827k0000m020046000c.html

(JPEAのサイト内ページ)
・再生エネルギー特別措置法成立に関する代表理事コメント
 http://www.jpea.gr.jp/t110826_2.html

上記URL先ページによると、具体的には、

設備の品質保証について
・顧客の安心・安全の観点から、新たな品質保証審査システムが必要では、と考えている。
 現状では、太陽電池モジュールの性能を認証する「JET(一般財団法人電気安全環境研究所)認証」があるものの、これだけでは甘いだろうと認識している。
 新しい審査制度の設立は、健全な産業育成にもつながる。
・新制度では、車検のようなシステムを想定しており、定期点検により設備の品質を判断できるようにする。
・今後は半年程度を目処に、太陽光発電協会が産業総合研究所と連携しつつ、審査の制度作りを目指す。
 点検の費用負担のあり方などを今後詰め、制度の骨格を2012年7月までに構築する方針。
・ただし、日本独自の認証システムを設けた場合には非関税障壁と受け止められる可能性もある。
 このため、新システムは世界共通の仕組みとして捉えるべきであり、まず日本で制度をつくり、IEC(国際電気標準会議)あたりで議論してもらうのが望ましい。

全量買取制度の国会成立について
・制度の実施により、今後の太陽光発電産業は、相当早いうちに5倍、10倍に膨れ上がっていくとみている。
 また、同制度によって長期の資金が入ることは、産業活性化の上で重要である。
・ただし、具体的な買取価格(現状では未定)は、投資を期待できる設定が重要になる。
 欧州では、急激な制度変更による買取価格の引き下げ・買取停止により、業界が右往左往した。
 継続的に産業が発展していくためにも、過去の経験を生かして対応されることを希望する。

との内容が語られたとのことです。


今回は新たなシステムとして、設置済みの設備についても、自動車の車検のように定期点検を行うことが想定されている点が、非常に興味深いです。

太陽光発電システムはトラブル発生が少ないとされる一方で、(当ブログでチェックしている限りでも)設置後10〜12年以内での故障発生・設備交換が行われている、との調査結果が複数あるので、設備の性能を長年維持するためにも、定期点検を業界で共通化・システム化することの意義は非常に大きいのでは、と考えます。


※参考サイト・ページ
・[1]JPEA 太陽光発電協会
 http://www.jpea.gr.jp/
・[2]JET 一般財団法人 電気安全環境研究所
 http://www.jet.or.jp/
・[3]太陽電池モジュールの認証(JETPVm認証)
 http://www.jet.or.jp/products/solar/
・[4]系統連系保護装置の認証
 http://www.jet.or.jp/products/protection/
posted by 管理人 at 21:33 | Comment(0) | 試験・検査

2011年08月13日

産業技術総合研究所などが、岡山県・瀬戸内市内で太陽電池の耐久試験(塩害など)を計画

産業技術総合研究所」などが、岡山県・瀬戸内市内で、太陽電池の耐久試験実施を計画しているとのこと。

(ニュース記事)
・瀬戸内市で太陽光パネル耐久試験  - 山陽新聞地域ニュース
 http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2011081211482663/

上記URL先ページによると、試験の概要は、

・場所:瀬戸内市邑久町尻海の錦海湾堤防北西にある、市有地の一部(約1,000m2
 同市が無償貸与する。
 (その代わりに、太陽光発電の発電電力を、近くの錦海塩田跡地の排水ポンプの運転電力の一部として利用し、維持管理コストの削減を図る)
・設置設備:国内外メーカーの太陽電池パネル4種類(計40kW)
・目的:
 ・塩害による太陽電池の発電能力への影響
 等を調査し、パネルの信頼性・品質試験方法の国際基準化に活用する。
・開始時期:2011年度内

等となっています。


実験の内容から、昨日取り上げた国内研究機関・企業による、太陽電池の性能評価の国際基準つくりの取り組みの一環だと思われます。

日本は海に囲まれた国であり、また東日本震災での津波被災地域に太陽光発電所を作る構想もあると聞いているので、パネルが塩害でどのような影響を受けるのか、という点を明らかにすることは、国内に発電所を設置していく上で、かなり重要な意味があるのでは、と考えます。


※参考サイト・ページ
・[1]瀬戸内市ホームページ
 http://www.city.setouchi.lg.jp/
・[2]瀬戸内市 - Wikipedia
・[3]AIST: 産業技術総合研究所
 http://www.aist.go.jp/
posted by 管理人 at 16:35 | Comment(0) | 試験・検査

2011年08月12日

日本国内の研究機関・企業が、太陽電池の性能評価の国際基準つくりに取り組む方針、性能アピールを狙う

日本国内の研究機関や企業が、2011年度にも太陽電池の性能評価における国際基準の整備に取り組む方針とのこと。

(ニュース記事)
・太陽電池の国際基準づくりへ NHKニュース
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110812/t10014862681000.html

上記URL先ページによると、

・背景・目的:
 太陽光発電市場では現在、中国・台湾などのメーカーが急速に生産を拡大している。
 今回は、日本製品が持つ優位性アピールするため、実験設備を新設して、
 ・変換効率の維持期間の長さ
 等を評価する国際基準づくりに取り組む。

・実験設備:
 ・建設者:
  ・独立行政法人「電気安全環境研究所
  ・同「産業技術総合研究所
  ・太陽電池の部品メーカーの組合
  等。
 ・場所:岡山県瀬戸内市
 ・建設時期:2011年度内にも建設予定。
 ・実験の内容:
  国内外のメーカーが製造した4種類の太陽電池を設置。
  長期間の使用時に出る影響などを調査し、基準作りに活用する。

等となっています。


低価格を利点とする中国製パネルと比較し、日本製が性能面で実際にどのぐらいの優位性を持っているのか、というのは個人的にも非常に気になる点なので、今回の取り組みにより、早い段階で結果が明らかになることを期待したいです。


※参考サイト・ページ
・[1]JET 一般財団法人 電気安全環境研究所
 http://www.jet.or.jp/
・[2]AIST: 産業技術総合研究所
 http://www.aist.go.jp/
posted by 管理人 at 16:03 | Comment(0) | 試験・検査

2011年07月14日

韓国の「KIER」「KRISS」が、先進国の機関に匹敵する1次基準太陽電池校正技術を開発

韓国エネルギー技術研究院(KIER)
韓国標準科学研究院(KRISS)

が、高水準な1次基準太陽電池校正技術を開発したとのこと。

(ニュース記事)
・世界最高水準の太陽光性能評価技術を開発(HelloDD.com/japan/)
 http://www.hellodd.com/japan/news/news_view.asp?t=dd_jp_news&menu=&mark=2666

上記URL先ページによると、研究の概要は、

・背景:
 ・「1次基準太陽電池」は、
  ・試験機関
  ・生産現場
  で使用される太陽電池の性能評価における、最上位比較基準となるもので、太陽電池の中でも最も精密度が高い。
 ・韓国では太陽電池の性能評価において、従来は海外で校正された1次基準太陽電池を使用してきた。

・成果:
 2009年からの共同研究により、
 ・KIERが保有する太陽電池性能評価技術
 ・KRISSが保有する光測定標準器校正技術
 を結合。
 ソーラーシミュレータの
 ・絶対輻射度測定法
 ・微分分光感応度測定方式
 を活用して開発した今回の1次基準太陽電池校正技術は、世界トップクラスの機関(米国、ドイツ、日本など)のものと、測定結果が99.5%以上一致する。

・今後の予定・方針:
 共同研究チームでは、下記の取り組みを行う方針。
 ・今回の技術に基づき、国際規格で規定されている「2次基準太陽電池」を標準基準物として開発し、韓国内の
  ・企業
  ・試験機関
  に普及して校正サービスを提供する。
 ・1次・2次基準太陽電池の校正に関する国際協力プログラム「WPVS(World Photovoltaic Scale)」に参加し、韓国で生産される太陽電池製品の性能評価の信頼度アップに寄与する。

等とのことです。


今回は、太陽電池の性能評価で非常に重要な技術を自国内で開発したということで、韓国において太陽光発電関連技術が着実に高まっている、ということが伺えます。

今回の研究成果が、韓国製太陽電池のコストにどのような変化をもたらしうるのか、というのが気になるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]KIER - KOREA INSTITUTE OF ENERGY RESEARCH
 http://www.kier.re.kr/open_content/eng/main_page.jsp
・[2]KOREA RESEARCH INSTITUTE OF STANDARDS AND SCIENCE
 http://english.kriss.re.kr/
posted by 管理人 at 20:12 | Comment(0) | 試験・検査

2011年07月01日

「ワコム電創」「新栄電子計測器」が「LEDソーラーシミュレーター」を共同開発、キセノンランプ光源より長寿命化、また価格・装置サイズも大幅低減

・埼玉県の「ワコム電創
・神奈川県の「新栄電子計測器

の2社が、光源にLEDを採用した疑似太陽光発生装置「LEDソーラーシミュレーター」を共同開発したとのこと。

(ニュース記事)
・ワコム電創と新栄電子計測器、LED使い疑似太陽光  :日本経済新聞
 http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819490E1E2E2E3958DE1E2E2E4E0E2E3E39EE5E0E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E6

上記URL先ページによると、今回の装置の概要は、

・用途:
 太陽が出ていない時(夜間など)の、太陽電池の検査に使用する。
・開発の背景:
 ワコム電創ではこれまで、キセノンランプが光源の装置を製造してきた。
 今回は、新栄電子計測器が保有する、LEDの配列により光の波長を調整するノウハウを組み合わせている。
・構造:
 約20種類のLEDを独自の配列で設置。
 これにより光の波長を調整して、太陽光に近い光を発生する。
・主な特徴:
 光源にLEDを用いることで、従来主流のキセノンランプと比較し、
 ・寿命2〜3年(従来主流のキセノンランプでは、124時間の使用で1ヶ月)
 ・コスト1/105〜10年使用する場合)
 ・装置の大きさ1/3以下
 ・価格:半額以下(工場向けが300万〜400万円)
 とのメリットを実現する。
・種類:
 下記2種類を製品化する。
 ・工場向け:太陽電池の量産品の検査用。
 ・研究機関向け:波長の調整などができる機能を付与する。
・発売時期:2011年内の予定。
・販売方針:
 ワコム電創が持っている海外販売網を活用して、主に
 ・米国
 ・アジア(中国など)
 ・欧州
 の太陽電池設備メーカーへの拡販を図る。
 販売体制では、下記の増強を図る予定。
 ・米国
  アリゾナ州の他、
  ・カリフォルニア州
  ・テキサス州
  に販売拠点を拡充する。
 ・アジア
  ・ASEAN
  ・インド
  の拠点を拡充する。
・販売目標:初年度は計100台。

等となっています。


記事を読む限りでも、光源のLEDへの変更により得られるメリットが非常に大きいことが伺えるので、太陽光発電のコスト低減につなげる意味でも、拡販に期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]株式会社ワコム電創 - ソーラシミュレータ、UV・キセノンランプの製造・販売
 http://www.wacom-ele.co.jp/
・[2]太陽光発電モニター・太陽電池検査装置:計測テクノロジーとインタフェイスの創造/新栄電子計測器株式会社
 http://www.shin-ei.ne.jp/
・[3]キセノンランプ - Wikipedia
・[4]発光ダイオード - Wikipedia
posted by 管理人 at 19:10 | Comment(0) | 試験・検査

2011年06月12日

コマツNTCの子会社「ロゼフテクノロジー」が、太陽電池用シリコンウエハーの検査装置を発売

下記URL先ページの中で、「コマツNTC」の子会社「ロゼフテクノロジー」における、環境・エネルギー分野での取り組み・方針が紹介されています。

(ニュース記事)
・「新エネ」で先陣争い 北陸のメーカー(北國・富山新聞ホームページ - 北陸の経済ニュース)
 http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/K20110610301.htm

具体的には、

・事業の状況:
 2010年4月に、太陽電池用シリコンウエハー検査装置を発売した。
 この装置は、不良品の有無を毎秒1枚のペースでチェックし、自動的に正常な製品と仕分けを行うものである。
 中国メーカー等から6台の受注が決定しており、他にも10件程度の引き合いがある。
・今後の方針:
 ・環境・エネルギー分野(太陽電池など)で受注増加に取り組む。
  (2011年中に、市場調査専門の営業員を配置する予定)
 ・2014年3月期には、検査装置での売上高40〜50億円(全体の半分相当)を目指す。

等となっています。

また記事では、ロゼフテクノロジー社の社長の方の、

・(エネルギー関連分野では、今後の事業参入が相次ぐと予想されるため)
 「いち早く事業化し、技術を売り込むことが必要」

とのコメントが紹介されています。


コマツNTCの太陽電池向けワイヤーソーの足元の需要は急増しているとのことですが、それに応じて子会社であるロゼフテクノロジーでは、(ワイヤーソーにより作られる)シリコンウエハーを検査する装置の需要増加も見込んでいる、ということでしょうか。


※参考サイト・ページ
・[1]LOSSEV
 http://www.lossev.co.jp/
・[2]コマツNTC株式会社
 http://www.komatsu-ntc.co.jp/
posted by 管理人 at 03:14 | Comment(0) | 試験・検査

2011年05月24日

独「テュフ ラインランド」と英「BREグローバル」が提携、太陽電池メーカー向けの英国「マイクロジェネレーション認証スキーム」の認証がシンプル化

・英国の独立第三者認証機関「BREグローバル
・第三者検査機関「テュフ ラインランド

の2者が、

・太陽電池メーカー向けに、英国の「マイクロジェネレーション認証スキーム(MCS)」の認証サービスを提供する。

ことで提携したとのこと。

(ニュース記事)
・BREとテュフ ラインランドが英国におけるマイクロジェネレーション認証サービスを提供(TUV Rheinland)(財形新聞)
 http://www.zaikei.co.jp/releases/9579/

上記URL先ページによると、

・提携によるメリット:
 テュフ ラインランドの試験・認証サービスを利用する太陽電池モジュールメーカーは、シンプルな手順で、「BREグローバル」によるMCS認証サービスを受けることが可能となる。

・MCS認証の内容:
 主に、下記2つの段階で構成される。
 ・MCS 010に基づく工場生産管理
  テュフ ラインランドが工場検査(コンプライアンス状況の評価を含む)を行う。
 ・製品のMCS 005コンプライアンス確認
  ・結晶系太陽電池モジュールに対するEN 6121
  ・薄膜系太陽電池モジュールに対するEN 61646
  を含む。
  テュフ ラインランドが保有する国際認定ラボ(世界6ケ所)で行う試験が、MCS 005コンプライアンスの確認試験と見なされる。

・各者の担当:
 ・テュフ ラインランド:試験と工場検査
 ・BREグローバル:英国市場向けの最終的な品質審査

等となっています。

また記事では、

(「テュフ ラインランド」の太陽電池モジュール性能認定部門の責任者のイェルク・アルトハウス氏)
・「BREグローバルとの提携はソーラー業界向けにテュフ ラインランドが提供している試験・認証サービスの世界的ネットワークを拡大する上で、非常に意味があります。
  テュフ ラインランドは、世界の関連市場すべてにおいて、メーカーにワンストップの試験サービス、さらに認証サービスを提供することを目指しています。
  BREグローバルとの提携により、テュフ ラインランドはこうした目標を達成することができます」

(「BREグローバル」のMCSスキームマネジャーのデイビット・ゴール氏)
・「MCSに基づいてBREグローバルが行なう認証は、自社製品の品質を実証したいと考えているPVメーカーにとって必要不可欠です。
  テュフ ラインランドとの合意によって、世界中のメーカーがMCSプログラムを利用することができます」

とのコメントが紹介されています。


今回の提携により、テュフラインランドによる試験で「MCS」の認証も受けられるようになるということで、太陽電池メーカーとしては同国市場向け販売のハードルが低くなる、ということでしょうか。

ただ英国の太陽光発電市場については、電力買取価格の優遇により急拡大してきた一方で、政府が支援策の縮小を検討しているとの状況もあるので、認証サービスにおける今回の提携がどこまでプラスの影響を及ぼすことができるのか、ちょっと気になるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]TU"V Rheinland PTL, LLC
 http://www.tuvptl.com/index.htm
・[2]BRE Group: BRE Global
 http://www.bre.co.uk/page.jsp?id=383
posted by 管理人 at 13:22 | Comment(0) | 試験・検査