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2020年01月04日

Canadian Solarが台湾で同社初のメガソーラー(1.98MWp)を運転開始、初期段階パイプラインは43MWpを管理

Canadian Solar社が2019年12月23日に、

  • 台湾メガソーラーの商業運転を開始した。
と発表していました[1]。

プロジェクトの概要は次の通り。


プロジェクト名 The Hualien Rongkai solar project
Canadian Solar社では台湾で最初ののプロジェクト。
容量 1.98MWp
発電電力量の見込み 2505MWh/年
発電電力量の用途 20年間のFIT契約により、0.16米ドル/kWhでTaiPower Inc.が買取する。
太陽電池モジュール
  • Canadian Solar社が、現地のモジュール工場で生産した。
  • 設置数:6384枚
商業運転の開始日 2019年12月13日

またCanadian Solar社は現在、台湾では43MWpの初期段階パイプラインを管理しているとのことです。



世界的な大手モジュールメーカーとはいえ、1企業が台湾内で、計43MWという規模のプロジェクトを抱えていることに驚きました。

ただ、台湾の面積は日本の九州と同じくらい[2]とのことなので、山が多いものの、メガソーラーを設置する余地は意外にある、ということなのかもしれません。

またCanadian Solar社は、台湾現地にモジュール工場を擁しているとのことで、それは市民の理解を得る点で、メガソーラー開発にもプラスに働いているものと推測します。


※参照・参考資料:
[1]Canadian Solar Achieves Commercial Operation on 1.98 MWp Project in Taiwan(Canadian Solar社、2019/12/23)
http://investors.canadiansolar.com/news-releases/news-release-details/canadian-solar-achieves-commercial-operation-198-mwp-project
[2]地理(ウィキペディア「台湾」内)
[3]花蓮市(ウィキペディア)

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2020年01月03日

JA Solar社がヨルダンの太陽光発電所2ヶ所に、PERC両面ガラスモジュールを計134MW供給、砂漠の過酷な環境に耐え得る製品

もう1ヶ月半ほど前になりますが、JA Solar社が2019年11月19日に、

  • ヨルダンの太陽光発電所向けに、134MWPERC両面ガラス太陽電池モジュールを供給した。
と発表していました[1]。

主な内容は次の通り。


<発電所に関する情報>

対象の発電所 Mafraq I」と「Empire」の2つ。
※これらは中東地域における、両面ガラスモジュールを用いた最初のプロジェクトセットに含まれる。
  • 太陽電池モジュール容量:いずれも67MWDC
  • 発電電力量の見込み:計2.6億kWh/年
  • 稼動状況:既に系統連系ずみ。
開発事業者 Fotowatio Renewable Ventures」(FRV)
※JA Solar社は2016年から、FRVと良好な関係を結んでおり、GW規模の太陽光発電所の建設で協力している。
発電所がおかれている環境
  • 砂嵐
  • 高温
  • 乾燥
  • 昼夜の温度差が大きい
という極端な環境条件。
このため、太陽電池モジュールに求められるパフォーマンス要件は高くなる。
供給された太陽電池モジュールの特徴
  • 優れた
    • 温度係数
    • 機械的負荷抵抗
    を備える。
  • 他に
    • 摩耗
    • 風と砂
    • 耐候性
    等の属性においても、優れたパフォーマンスを発揮する。

<中東地域におけるJA Solar社の現状>

  • ヨルダンでは、ソーラー市場の30%を占めている。
  • 出荷量は、最近の数年
    • アラブ首長国連邦
    • エジプト
    • サウジアラビア
    等で成長している。


「Mafraq I」の写真[2]を見て、まず使われている太陽電池モジュールの薄さに驚きました。

セル枚数やモジュール縁の状態から、「JAM72D09/BP」[3]が該当する製品かと思われますが、スペックを見るとその厚さは6mm(プラマイ1mm)とのことで、両面ガラス化によりフレーム無しでも十分な機械的強度を保てる、ということなのかもしれません。


またモジュールの架台も、日本でよく見るものと違い、部材が一見して非常に少ないことに驚きました。

「Mafraq I」は一軸追尾型とのことで、支柱が少ないぶん、横に渡した梁?を、強固な部材としているようです。

ただ、それにしても架台の部材が少ないですが、これは(砂漠地域なので)上からの積雪荷重が無いことも、影響しているものと考えます。


JA Solar社については、北海道・標津海岸のメガソーラーに、ヨルダンなど中東地域へのモジュール供給と、設置環境が過酷な地域・市場に、積極的に進出している印象を受けます。

実際の設置環境で、製品が期待通りの性能を維持・発揮し続けられるのか、非常に興味を引かれるところです。


※参照・参考資料:
[1]JA Solar Supplies 134MW of High-efficiency PERC Double-glass Modules for Solar Plants in Jordan(JA Solar社、2019/11/21)
http://www.jasolar.com/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=55&id=57
[2]Mafraq I(Fotowatio Renewable Ventures)
https://frv.com/en/projects/jordan-i/
[3]JAM72D09/BP(JA Solar社)
http://www.jasolar.com/uploadfile/2019/0812/20190812040309404.pdf
(※「http://www.jasolar.com/html/en/2018/en_bmpd/2.html」内)
[4]FRV inaugurates two 50 MW photovoltaic solar plants in Jordan(FRV、2019/10/31)
https://frv.com/en/frv-inaugurates-two-50-mw-photovoltaic-solar-plants-in-jordan/

※関連記事:

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2019年06月08日

シャープ社がベトナム・クアンガイ省でメガソーラーを完成、建設した太陽光発電所は計4ヶ所・計約195MWdc

シャープ社が2019年6月5日に、

  • ベトナムクアンガイ省で、約49MWのメガソーラーを完成した。
と発表していました[1]。

発電所の概要は次の通り。


出力(モジュール容量) 49MWdc
発電電力量(予測) 約7万3143MWh/年
建設
  • タイ国の「Sermsang Power」(SSP)社
  • SSP社傘下の「Truong Than Quang Ngai Power And High Technology Joint Stock」社
等との共同。
運転開始日 2019/5/27

また、シャープ社がベトナム国内に建設した太陽光発電所(※これまで3ヶ所(計約146MWdc)が運転開始済み)は、今回で計約195MWdcになったとのことです。



シャープ社の太陽電池事業の状況に関しては、最新の業績発表(2018年度)の資料においても、「太陽電池」「太陽光発電」の文言は全く見当たらず、「エネルギーソリューションのEPC事業が大きく伸張」([3]の8枚目)とあるのみでした。

同社がベトナムで完成した太陽光発電所建設は、今回でもう4ヶ所め(しかもいずれも数十MW規模)であり、確かに海外でのEPC事業は健闘している印象を受けます。

日本の太陽電池メーカーが、海外メーカーとの競争で極めて厳しい状況にある(例えば[4])中で、シャープのEPC事業は、貴重な光という気がします。


ベトナム政府は、太陽光発電の施設容量の目標を、2030年までに1万2000MWとしている[1]とのこと。

シャープ社が建設した太陽光発電所(計約195MW)は、まだその2%にも満たないので、同社がベトナムで今後どこまで新しいメガソーラー建設に携わることができるのか、注目したいところです。


※参照・参考資料:
[1]ベトナムのクアンガイ省に太陽光発電所(メガソーラー)を建設(シャープ社、2019/6/5)
https://corporate.jp.sharp/corporate/news/190605-a.html
[2]クアンガイ省(ウィキペディア)
[3]2019年3月期 決算 プレゼンテーション資料(ノート付き)(シャープ社、2019/5/9)
https://corporate.jp.sharp/corporate/ir/library/financial/pdf/2019/1/1903_4pre_nt.pdf
(※「https://corporate.jp.sharp/corporate/ir/library/financial/」内。)
[4]土俵際の国内太陽電池メーカー、起死回生託す“最後のとりで”(ニュースイッチ、2019/4/5)
https://newswitch.jp/p/17139

※関連記事:

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2018年12月08日

ハンファQセルズ社が、中国・湖北省での太陽光発電所プロジェクト(計約150MW)に太陽電池モジュール100MWを供給予定

ハンファQセルズ社が2018年12月3日に、

  • 中国・湖北省での太陽光発電所プロジェクト向けに、100MW太陽電池モジュール供給契約を締結した。
と発表していました[1]。

プロジェクトの概要は次の通り。


建設場所 中国湖北省通山県
事業者 中国の「CGNニュー・エナジー」社。
※同社にハンファQセルズ社が供給した太陽電池モジュールは、計約400MWに達する。
合計出力 150MWの見込み。
うち100MW分が、Qセルズ製のQ.ANTUM「Q.PEAK-G5」。
発電電力量 145.76GWh/年の見込み。
スケジュール
  • 2018年11月2日:最初の30MW分のモジュールを納品、設置を開始。
  • 同年12月末系統連系開始の予定。


まず意外だったのは、中国国内での太陽光発電プロジェクトにも関わらず、中国以外のメーカーの太陽電池モジュールが採用されている点です。

と言うのも、昨年(2017年)には、中国の太陽光発電市場について「市場には中国メーカーばかり」「価格が安すぎて日本メーカーは参入できない」との情報がありました[2]。

また、(JinkoSolarなど)中国の太陽電池メーカーの近年の成長は著しく、極めて高い価格競争力を持っていることが推測されます。

そのため、(日本に限らず)中国国外メーカーによる中国市場への太陽電池モジュール供給は極めて難しい、と思っていました。

実際にどうなのかは判りませんが、このハードルを越えるだけのコスト低減を、ハンファQセルズ社が実現しているとすれば、驚異的なことだと考えます。


また今回の発電所では、合計出力約150MWに対し、年間の発電電力量見込みは約146GW(=約14万6000MWh)。

「湖北省は日射量が多い」にも関わらず、日本国内での見込み数値(発電容量×1000)と、ほぼ同じ水準になっています。

日照に恵まれた新興国での太陽光発電プロジェクトでは、海外メーカーはもちろんのこと、日本のシャープ社によるものでさえ、×1000よりもかなり大きい数字なので、今回の湖北省でのプロジェクトの見込みがどのような考えに基づいているのかは、興味を惹かれるところです。
(例えば、従来よりも堅実な推量をするように変ってきているとか?)


※参照・参考資料:
[1]ハンファQセルズ、中国・CGNニュー・エナジー社向け 100MWの太陽電池モジュール供給契約を締結(ハンファQセルズ社、2018/12/3)
http://www.hanwha-japan.com/news/news-letter/overseas-news-letter/2018/1203/
[2]世界の太陽光発電、昨年は5割増。なぜFITがない米国が2位?(ニュースイッチ、2017/1/28)
https://newswitch.jp/p/7736

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2018年10月02日

シャープ社がモンゴルで16.5MWのメガソーラーを完成、ベトナムでは49MW×2ヶ所の建設を受注

シャープ社が2018年9月に、

  • モンゴルでのメガソーラー完成
  • ベトナムでのメガソーラー建設の受注
を相次いで発表していました[1]。

各々の主な情報は下記の通り。


<モンゴル>

場所 ドルノゴビ県ザミンウード市
太陽電池モジュールの容量 16.5MWdc
発電電力量 約3万1162MWh/年の見込み。
スケジュール
  • 2018年9月中旬:運転開始の予定
建設の背景
  • モンゴル政府は、
    • 2020までに、発電電力量に占める再エネの構成比25に引き上げる。
    との目標を掲げている。
  • シャープ社は2016年12月に、重光商事などとの共同で、同国初の太陽光発電所(約10MWdc)を建設している。
    今回の発電所は、
    • 重光商事
    • モンゴルのエネルギー関連企業「Solar Tech LLC」
    と共同で建設した。

<ベトナム>

場所ビントゥアン省ロンアン省
太陽電池モジュールの容量49MWdc49MWdc
発電電力量約7万6920MWh/年の見込み約7万2820MWh/年の見込み
スケジュール
  • 2018年8月:着工
  • 2019年4月:完工・運転開始の予定
  • 2018年9月:着工
  • 2019年5月:完工・運転開始の予定
建設の背景
  • ベトナム政府は、再エネ普及のため、2017年6月FIT(固定価格買取制度)を導入した。
    また、太陽光発電の施設容量
    • 2020年:850MW
    • 20301万2000MW
    とする計画を掲げている。
  • 今回の2事業は、不動産・エネルギー・農業・教育などの複合企業「Thanh Thanh Cong Group」から受注した。


今回の3事業については、(インドネシアでのメガソーラーのように)二国間クレジットを利用しているかは不明です。

ただそれはともかく、シャープ社は2017年度の業績発表で海外EPC事業が堅調と記述しており、今回の2つの発表からは、同事業に現在も継続して取り組んでいることが伺えます。


モンゴルでは2000年以降に、政府が伝統的な住居(ゲル)への、約10万台の小型太陽光発電の供給を実施

更に現在では、具体的な再エネの導入目標(エネルギー構成比25%)も掲げているとのことから、今後はメガソーラーの建設も、更に増えていくものと考えます。


ベトナム国内におけるメガソーラー事業については、先月(8月)には

との、海外大手メーカーによる太陽電池モジュール供給予定が、相次いで発表されていました。

そして更に、今回のシャープ社による建設受注ですが、ベトナム政府による太陽光発電の導入目標の大きさ(2030年には2020年の約15倍)を考えると、これらの活況ぶりも納得できます。

そのためベトナムも今後しばらく、太陽光発電市場の急成長が見込まれるものと考えます。


これまでとは異なる新興国市場の成長については、JinkoSolar社の2017年業績の中で言及されていました。

今回のシャープ社の発表も、そのような世界市場に起こっている流れを示す、一つの事例なのかもしれません。


※参照・参考資料:
[1]モンゴル国ザミンウード市に太陽光発電所(メガソーラー)を建設(シャープ社、2018/9/14)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/180914-a.html
[2]ベトナムのビントゥアン省とロンアン省において太陽光発電所(メガソーラー)の建設を受注(同上、2018/9/21)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/180921-a.html
[3]ザミンウード(ウィキペディア)
[4]ビントゥアン省(同上)
[5]ロンアン省(同上)

※関連記事:

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2018年08月29日

JinkoSolar社がベトナム「Dau Tieng solar plant」プロジェクトの第2フェーズ(420MW)向けに、太陽電池モジュール240MWを供給予定

JinkoSolar社が2018年8月24日に、

  • ベトナムの大規模太陽光発電プロジェクト向けに、太陽電池モジュールの供給契約を結んだ。
と発表していました[1]。

その中から、同プロジェクトに関する情報をまとめてみました。


発電所の名前 Dau Tieng solar plant
太陽電池モジュールの供給量 JinkoSolar社は240MWを供給する。
(※これは、プロジェクトの第2フェイズ(420MW)に含まれる)
建設場所 ベトナム南西部のTay Ninh州
開発企業 下記の2社。
  • ベトナムの「Xuan Cau Co Ltd」
  • タイの「B.Grimm Power Public Co Ltd.」
EPC 「POWERCHINA Huadong Engineering Corporation Limited」が担当。
※同社が、今回のモジュール供給契約の相手。
※同社が開発してきたプロジェクトは、「Belt and Road(一帯一路)」ルートに沿った電力不足の国々に多数ある。


本プロジェクトの全体のモジュール設置量は不明ですが、第2フェイズだけでも420MWという規模に驚かされます。

また、事業者の1社・B.Grimmは今月に、ベトナムでの他のプロジェクト「Phu Yen Solar Power Plant」(257MW)の調印を行っていました[2]。

中東中南米に続き、東南アジア地域でも、大規模太陽光発電プロジェクトが活発化しつつあるのかもしれません。


ただ東南アジアは、(中東・中米と異なり)湿度の高い熱帯地域が多い筈なので、大規模プロジェクトの開発に向く土地が果たしてどの程度有るのか、というのは気になるところです。

くれぐれも、太陽光発電所建設のために森林を大規模伐採するような愚は、避けて欲しいものです。


※参照・参考資料:
[1]JinkoSolar Signs Solar Module Supply Agreement for the Development of Southeast Asia's Largest Solar Power Project(JinkoSolar社、2018/8/24)
http://ir.jinkosolar.com/news-releases/news-release-details/jinkosolar-signs-solar-module-supply-agreement-development
[2]Signing Ceremony between B.Grimm Power and TTVN Group for the Development of 257 MW Phu Yen Solar Power Plant(B.Grimm社、2018/8/16)
https://www.bgrimmpower.com/en/update/news/159/signing-ceremony-between-bgrimm-power-and-ttvn-group-for-the-development-of-257-mw-phu-yen-solar-power-plant
[3]タイニン省(ウィキペディア)
[4]D?u Ti?ng District(Wikipedia)

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2018年08月21日

JA Solar社がメキシコの大規模太陽光発電プロジェクトに太陽電池モジュール404MWを供給、Trina Solar社はベトナムのプロジェクトに258MWを供給

JA Solar社とTrina Solar社が2018年8月3日に、新興国の大規模太陽光発電プロジェクトへの太陽電池モジュール供給予定を発表していました[1][2]。

今回はその中から、各プロジェクトの概要をまとめてみました。


<JA Solar社の供給先プロジェクト>

建設場所
    メキシコのPuerto Libertad。
    (Sonoran Desertの中)
太陽電池モジュール供給量 404MW
発電電力量 963GWhの見込み。
プロジェクトの開発企業 ACCIONA EnergyとTuto Energyが合弁で開発する。
その他
  • 建設場所には
    • 高い気温
    • 強い紫外線
    • 砂嵐
    という厳しい環境がある。
  • JA Solar社の製品は、様々な耐久テスト・環境テストをパスしており、同じ地域での大規模プロジェクト(IEnova社による)にモジュール200MWを供給した実績がある。

<Trina Solar社の供給先プロジェクト>

建設場所 ベトナムのニントゥアン省の省都ファンラン=タップチャム。
敷地面積 264ha
太陽光発電と風力発電を組み合わせた発電所となる。
太陽電池モジュールの供給量 258MW
太陽電池モジュールの種類 単結晶PERC両面ガラスモジュール。
完成時期 2019年6月30日の予定。
その他 このプロジェクトは、ベトナムの大手投資企業「Trung Nam Group」の出資を受けている。


私がこれまでチェックしてきた限りでも、アジア・中南米でいろいろな規模の太陽光発電プロジェクトが進行していました(※記事末尾の関連記事)。

そして今回の2件は、いずれも数百MW規模のプロジェクトであり、新興国における大規模太陽光発電の導入の活発さが感じられます。


メキシコのプロジェクトについては、砂漠の中という厳しい環境でありながら、発電電力量の見込み数値(年963GWh)は、太陽電池モジュール供給量の数値(404MW)×1000の、更に2倍以上に達しています。

建設予定場所の日照の豊富さもさることながら、JA Solar社がモジュールの安定稼動・性能維持に高い自信を持っていることが伺えます。

またベトナムのプロジェクトでは、単結晶PERC型・かつ両面発電という高性能モジュールを、200MW以上も供給するとのことで、こちらも高い発電性能が予想されます。


いずれの件からも、新しい市場への進出を進める海外モジュールメーカーの勢いが、伝わってくる気がします。


※参照・参考資料:
[1]JA Solar Further Expands Reach in Mexican Market(JA Solar社、2018/8/3)
http://www.jasolar.com/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=55&id=38
[2]トリナ・ソーラー ベトナム最大の民間PVプロジェクトにモジュール供給を発表 急増する新興市場での需要(Trina Solar社、2018/8/3)
https://www.trinasolar.com/jp/resources/newsroom/fri-08032018-1800

※関連記事:

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2018年07月09日

コロンビアの大規模太陽光発電所(86MWDC)は、水力発電メインの同国(=乾季に課題あり)に適する見込み

JinkoSolar社が2018年7月5日に、

  • 南米コロンビアの大規模太陽光発電所に、太陽電池モジュール86MWDCを供給する予定。
と発表していました[1]。

今回は、その発電所の概要をまとめてみました。


背景 コロンビア市場は、主に水力発電に依存しており、乾季に問題となる可能性が有る。
太陽光発電は、同国のエネルギーマトリックスの集約において、良いソリューションとなる見込みである。
場所 Colombia北部のCesar県。
太陽電池モジュール
  • メーカー:JinkoSolar
  • 種類:単結晶シリコン型
  • 供給量:86MWDC
  • 1枚の出力:345W
  • 使用枚数:25万枚
システム電圧 1500V
発電電力量 平均176GWh/年の見込み。


ウィキペディア[2]を読むと、降水量の多さと、急峻な山岳地域の存在が、コロンビアの水力発電を支えていると見受けられます。

そうなると、雨が減る乾季は確かにネックになりますが、他方で乾季は日照量が増えることから、太陽光発電がカウンターバランスとして期待されるのは、合点が行きます。

またこの点は、2010〜2017年で約7割ダウンという、太陽光発電の低コスト化の大幅な進展が、現実性を高めたものと思われます。

ただ今後、もし太陽光発電を大規模導入するとしても、(日照が無い)夜間の電力供給はどうするのか、という課題は残りますが、山岳地域を生かして、揚水発電所を十分に設けることが、一つの有効策になるのでは・・・と考えます。

その意味で、コロンビアがこれからどのように太陽光発電を導入し、電力供給の体制を整備していくのか、というのは、興味を惹かれるところです。


※参照・参考資料:
[1]JinkoSolar will supply 86 MWdc of Solar Modules for the largest PV plant in Colombia(JinkoSolar社、2018/7/5)
http://ir.jinkosolar.com/news-releases/news-release-details/jinkosolar-will-supply-86-mwdc-solar-modules-largest-pv-plant
[2]コロンビア(ウィキペディア)
セサール県(同上)

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2018年07月07日

シャープ社がインドネシアの複合競技施設「ジャカバリン・スポーツシティ」内にメガソーラー(約1.6MW-dc)を完成、二国間クレジット制度を利用

シャープ社が2018年7月2日に、

  • インドネシアの複合競技施設「ジャカバリン・スポーツシティ」の敷地内で、メガソーラーを竣工した。
と発表していました[1]。

その概要をまとめてみました。


背景 日本の環境省による「二国間クレジット制度に基づく設備補助事業」の採択を受け、現地企業「Perusahaan Daerah Pertambangan Dan Energi」と共同で建設した。
設置場所 南スマトラ州パレンバン市
太陽電池モジュール容量 1.6MW
予想される発電電力量 約1922MWh/年
スケジュール
  • 運転開始日:2018年4月10日
  • 竣工式:同年6月30日


二国間クレジットを利用しての、日本メーカーによる新興国での太陽光発電関連事業については、今年4月の日刊工業新聞の記事[2]で紹介されていましたが、今回のメガソーラー建設も、それにズバリ当てはまるものと思われます。

2017年度通期の業績で、シャープは海外EPC事業が堅調としていたので、今回のメガソーラーも、「エネルギーソリューション事業」の収益に寄与するのではないでしょうか。

とりあえず、海外メーカーの勢いが強い中で、シャープ社が(二国間クレジットという条件付きの中とは言え)EPC事業をしっかり続けていることが伺え、何かホッとする発表でした。


※参照・参考資料:
[1]インドネシア共和国の複合競技施設「ジャカバリン・スポーツシティ」に太陽光発電所(メガソーラー)を建設、竣工式を開催(シャープ社、2018/7/2)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/180702-a.html
[2]シャープやパナソニックの太陽電池、生き残りのカギは「海外進出」(ニュースイッチ、2018/4/13)
https://newswitch.jp/p/12595

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2018年04月26日

Canadian Solar社がアルゼンチンで97.6MWp、ブラジルで計364MWpの太陽光発電プロジェクトを落札、JinkoSolar社はメキシコの754MWプロジェクトに太陽電池モジュールを供給予定

今回は、今年(2018年)のこれまでに発表された海外の大規模太陽光発電プロジェクトに関する情報から、個人的に目に付いたものをまとめてみました。


<Canadian Solar社>

  • 2018/1/29発表[1]:
    豪州での5プロジェクト(1.14GWp)を共同開発することで、Photon Energy社と合意した。
  • 2018/3/29発表[2]:
    アルゼンチンのSalta州での「Cafayate Project」(97.6MWp)を落札した。
    • PPSの契約価格:56.28米ドル/MWh
    • 運転開始時期:2019年2Qの予定
    • 発電電力量:23万5777MWh/年の見込み
  • 2018/4/10発表[3]:
    4月4日に、ブラジルのMinas Gerais州とCeara州での、3プロジェクト(364MWp)を落札した。
    • PPSの契約価格:平均約35.58米ドル/MWh
    • 運転開始時期:2022年までに開始の予定
    • 発電電力量:70万6056MWh/年の見込み
  • 2018/4/16発表[4]:
    ブラジルでの「Guimarania solar energy project」(0.6MWp)の権利を、Global Power Generation(スペイン「Gas Natural Fenosa」グループの子会社)に売却した。
    • 運転開始時期:2018年4Qの予定
    • 発電電力量:16万2471MWh/年の見込み

<JinkoSolar社>

  • 2018/4/5発表[5]:
    メキシコでの754MWのプロジェクトに、太陽電池モジュールを供給する契約を結んだ。
    • 運転開始時期:2018年下半期の予定
    • 発電電力量:1700GWh/年の見込み


今回チェックしたのは、プレスリリースが判りやすかったCanadian SolarとJinkoSolarの2社のみですが、それだけでも中南米で数十〜数百MWのプロジェクトが一気に動き出していることに驚きました。

Canadian Solar社がブラジル市場に参入したのは2017年[4]であり、これらの市場の活性化が極めて最近であることが伺えますが、この点はやはり、2016年の中国メーカーによる供給過剰に端を発した、太陽電池モジュールの価格低下の加速が、最大の要因だと推測します。


また、今回チェックした中南米のプロジェクトはいずれも、発電電力量の見込みは、日本での目安(発電容量×1000)の実に2倍前後です。

この発電条件の優位さも、大規模プロジェクトの強い後押しになっているものと考えます。


そして中南米だけでなく、豪州でも計1GW超のプロジェクトが進行中であること、またそこまで大規模なプロジェクトではないものの、日本のパナソニックとシャープも、アジア・中東への進出を強めている[6]とのことであり、産業用太陽光発電市場の世界的な拡大ペースは、私がこれまで持っていたイメージを、大きく超えているようです。


※参照・参考資料:
[1]Canadian Solar to Partner with Photon Energy for Co-development of 1.14 GWp Solar Projects in Australia(Canadian Solar社、2018/1/29)
http://investors.canadiansolar.com/phoenix.zhtml?c=196781&p=irol-newsArticle&ID=2328812
[2]Canadian Solar Acquires a 97.6 MWp Solar Power Project in Argentina(同上、2018/3/29)
http://investors.canadiansolar.com/phoenix.zhtml?c=196781&p=irol-newsArticle&ID=2340311
[3]Canadian Solar Awarded 364 MWp Solar Projects in Brazil(同上、2018/4/10)
http://investors.canadiansolar.com/phoenix.zhtml?c=196781&p=irol-newsArticle&ID=2341759
[4]Canadian Solar completed sale of 80.6 MWp solar energy project in Brazil to Global Power Generation(同上、2018/4/16)
http://investors.canadiansolar.com/phoenix.zhtml?c=196781&p=irol-newsArticle&ID=2342641
[5]JinkoSolar Supplies Modules for America's Largest Solar PV Plant in Mexico(JinkoSolar社、2018/4/5)
http://ir.jinkosolar.com/news-releases/news-release-details/jinkosolar-supplies-modules-americas-largest-solar-pv-plant
[6]シャープやパナソニックの太陽電池、生き残りのカギは「海外進出」(ニュースイッチ、2018/)
https://newswitch.jp/p/12595

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