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2014年06月28日

旭硝子がベルギーでのカバーガラス生産停止を決定、事業の採算悪化が続く

旭硝子2014年6月27日に、

  • ベルギー子会社「AGC Glass Europe」における、太陽電池パネル用カバーガラス生産停止を決定した。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。

背景

  • 太陽電池用カバーガラス市場では、製品の供給過剰・価格低下が継続。
    これにより事業の採算が悪化しており、ベルギー工場の稼働による営業損失の発生は避けられないことから、生産体制の見直しに至った。

今後の予定

  • 閉鎖費用:約47億円の見込み
  • 雇用
    従業員(190人)は半数を解雇し、残りは別工場に配置転換する。
    (労働組合への説明・協議(2月10日から継続)は完了済み)

AGC Glass Europeは昨年9月に独Heliatekと建材一体型太陽電池の共同開発で提携していましたが、今回の生産停止により、成果を出さないうちの解消になるとみられるのは残念です。

旭硝子は2年前に米テネシー州のカバーガラス工場の生産を停止、また昨年秋には中国拠点での生産停止予定を発表していましたが、採算悪化はその後も改善できなかったとみられ、パネル需要が世界的には拡大する一方、市場競争は厳しさを増していることが伺えます。

ただ、同社は高強度・薄型の特殊ガラス「Leoflex」や、同ガラス採用の軽量太陽電池パネル「ライトジュール」を発表・発売しており、今後は付加価値や特殊性が高い製品に注力していくものと予想します。

また欧州からの生産撤退としては、つい先日にシャープのイタリアでの合弁事業撤退が報じられており、今回の旭硝子の拠点でも従業員の半分が解雇されるとのことで、これらの動きが欧州の太陽光発電産業にどの程度マイナス影響を及ぼすのか、というのは懸念されるところです。


※参照・参考サイト:
[1]欧州子会社工場の閉鎖に関するお知らせ(旭硝子)
https://www.agc.com/news/2014/0627.pdf
[2]旭硝子、欧州の太陽電池部品工場を閉鎖=供給過剰で採算悪化(時事ドットコム)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2014062700515

※関連記事:

2013年10月12日

旭硝子が中国拠点での太陽電池用ガラス生産を停止予定、市場の供給過剰・価格下落で採算が悪化

旭硝子2013年10月10日に、

  • 中国子会社「旭硝子特種玻璃(蘇州)有限公司」における太陽電池用カバーガラス生産停止し、自動車用ガラス生産に転換する。
との方針を発表していました[1]。

この中で太陽電池用ガラスをめぐる状況として、下記の内容が記述されています。

  • 太陽電池用カバーガラス市場では、中国メーカーによる設備投資過剰であり、製品の販売価格も急速に下落している。
  • 旭硝子は2012年に、
    ・米国の専用工場閉鎖
    ・フィリピンでの素板生産停止
    と、太陽電池用カバーガラスの生産を縮小してきた。
    しかし価格下落は改善されず、同事業の採算は悪化している。

太陽電池パネルはもちろんですが、多結晶シリコンにカバーガラスと、素材・部材においても、中国では生産能力の大幅な過剰状態が続いていることが伺えます。

旭硝子は2011年2月に2015年にソーラー関連事業での売上高1,000億円との目標を掲げていましたが、相次ぐ生産縮小により(残る生産拠点は欧州のみ)、その目標も下方修正せざるを得ないのではないでしょうか。

ただ同社は、大幅な強度アップ・薄型化を実現した特殊ガラス「Leoflex」を昨年発売しており、今後は生産量が減る一方で、付加価値の高い製品を事業においてどう位置づけしていくのか、というのが気になるところです。


※参照・参考サイト:
[1]中国蘇州市の生産子会社に自動車用ガラス第3工場を新設(旭硝子)
http://www.agc.com/news/2013/1010.pdf

※関連記事:

2013年03月12日

イトケンテクノが、「ウォーターコーティング」を太陽電池パネル向けに展開する方針

「NETIBNEWS」で、「イトケンテクノ」社が自社技術「ウォーターコーティング」を、太陽電池パネル向けに展開する旨が報じられていました[1]。

記事によると、この技術は自動車・バス・列車向けで実績を積んできたもので、主な特徴は下記の通り。

簡単な施工
 水道の蛇口に接続した装置内で、
 ・ホウ酸シリカ
 ・ドロキシイオン
 を含有するウォーターコート水(弱アルカリ性)を精製。
 この水を高圧洗浄機で吹き付けるだけで、分子レベルで結合するコーティングが行える。

・高い対候性・耐久性
 シリカ(プラスに帯電)が対象物表面の凹凸に一体化し、強靭な被膜を形成。
 この被膜は
 ・半永久的な効果の持続(茶碗のツヤに似る)
 ・高い親水性(降雨により汚れが洗い流される)
 ・高い透明度
 ・経年劣化によるコートの変色防止
 との長所を持っている。

・施工時の環境負荷が低い:
 コート剤の原料は全て、天然由来のものを使用している。


屋外の環境に晒される自動車などで既に実績があるとのことで、信頼性はかなり高そうです。

太陽光発電システムの性能維持において十分な効果をもたらすものであれば、例えばパネルメーカーでの製造時点でコーティングすることも有効なのでは・・・とも考えます。

システムの長期安定運営に寄与するものとして、このようなコーティング技術に対する需要もこれから高まることになるのか、注目したいところです。


※参照・参考サイト:
・[1]太陽光パネルを美しく保つ新手法登場(後)〜イトケンテクノ(株)(NETIBNEWS)
 http://www.data-max.co.jp/2013/03/11/post_16449_ib_yng_02.html
・[2]スマートコート(イトケンテクノ社)
 http://www.itoken.info/smartcoat.html


※関連記事:
「旭化成イーマテリアルズ」が、太陽電池の表面ガラスに塗布して出力アップできるコーティング剤を開発(2010/03/20)
米エネルギー省とアブダビの「Masdar」が、特殊コーティングを施した太陽光電池モジュールの性能試験を共同実施する方針(2011/03/03)
旭化成が、太陽電池の表面ガラスの反射光・砂埃の付着を抑えるコーティング剤を開発、1MWの太陽光発電施設で約200万円/年の売電収入増加が見込まれるとのこと(2012/03/15)
都ローラー工業が太陽電池パネル用ガラス向けのコーティング剤塗布装置を受注開始、均一厚さ(100nm)で安定的な塗布が可能(2012/04/05)

佐賀市のソロン社とアムズ社が太陽電池パネルのコーティング事業を開始、酸化チタン被膜のコーティングで汚れを除去(2012/08/08)

2012年12月07日

産総研と三菱レイヨンが太陽電池パネル向けアクリル樹脂を開発、ガラスとの置き換えでパネル重量を約半減

下記URL先ページでは、太陽電池用ガラスに代わる素材として、産業技術総合研究所などが開発したアクリル樹脂について解説されています。

(ニュース記事)
・太陽光パネルの重量を半分に、新開発のアクリル樹脂を利用(スマートジャパン)
 http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1212/06/news020.html

上記URL先ページによると、新開発された樹脂の概要は下記の通り。

・開発体制:
 産総研三菱レイヨンの共同開発。

・厚さ:約2mm

・主な特徴:
 ・太陽電池パネルの重量軽減
  従来のガラスの代わりに採用した場合、パネルの重量をほぼ半減できる。
 ・透過光は維持
  ガラスと比べ、通す光の質は殆ど変わらない、

・実用化の予定:
 現状で既に実用に耐えうる水準に到達しており、太陽電池パネルメーカーでの採用を待っている状態


アクリル樹脂ということで十分な強度も期待できると思われるので、太陽光発電を導入・設置できる条件(建物の強度など)を大幅に緩和するためにも、市販パネルでの採用に強く期待したいです。

また、従来のガラスとのコスト比較を含めて、性能的に似た利点を持つ旭硝子の特殊ガラス「Leoflex」との比較にも興味を引かれるところです。


※参考サイト:
・[1]アクリル樹脂(ウィキペディア)

2012年11月09日

旭硝子が米テネシー州の太陽電池用カバーガラス工場の閉鎖を決定、グループ全体の生産能力を3割削減

旭硝子」社が2012年11月8日に、

米テネシー州に構えている太陽電池用カバーガラス工場閉鎖する。

との決定を発表していました。

(ニュース記事)
・旭硝子、米国の工場閉鎖 太陽電池向けカバーガラス生産(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD080DL_Y2A101C1TJ1000/

(旭硝子のサイト掲載資料)
・米国ソーラー用カバーガラス生産工場の閉鎖を決定
 http://www.agc.com/news/2012/1108.pdf

上記URL先ページによると、今回の措置の概要は下記の通り。

・背景・目的:
 ・太陽電池用カバーガラスの世界市場は現在、
  ・成長の鈍化
  ・中国ガラスメーカーの台頭による競争激化
  により、供給過多の状況が続いている。
 ・旭硝子グループでは、太陽電池用カバーガラスについては
  ・アジア
  ・欧米
  の計4拠点で生産を行っているが、現在の市場環境に合わせた生産体制の見直しが急務となっていた。
  今回の米国工場の閉鎖により、同事業の収益性改善を図る。

・対象拠点:
 「AGCガラス・ノースアメリカ」のキングスポート工場(太陽電池用カバーガラスの専用工場)
・閉鎖時期:2012年11月の予定

・見込まれる効果:
 グループでの太陽電池用カバーガラスの生産能力が、3割以上削減される。

・今後の予定・方針:
 ・米カンザス州のスプリングヒル工場では
  ・薄膜太陽電池用ガラス基板
  ・太陽熱発電用ミラーのガラス素板
  を生産しているが、これらの事業は継続する。
 ・旭硝子では今回の工場閉鎖により
  ・コスト競争力の強化
  ・強みであるコーティング技術の活用
  により、ソーラー関連市場での販売強化に取り組む。
  各地の需要(米国含む)については、アジア・欧州の生産拠点により対応していく。


生産能力3割減というのは相当な規模の削減だと思いますが、昨年までは大幅な成長が期待されたソーラー関連事業も、太陽電池市場の急速な状況悪化により、急速な事業方針の転換をせざるを得なくなっている、ということでしょうか。


※関連記事:
旭硝子が太陽光・太陽熱発電の関連事業で、2012年の売上高600億円を目指す(2010/03/06)
旭硝子が「ソーラー関連事業」で、2015年に売上高1,000億円を目指す(2011/02/11)
旭硝子が米Rolith社に200万ドルを出資、ナノ構造形成技術の活用によるガラスの高機能化(太陽電池パネル用ガラスの反射防止など)を期待(2012/04/05)

2012年05月30日

旭硝子が、高強度で薄型・軽量にできる特殊ガラス「Leoflex」を2012年6月に発売予定、太陽電池用カバーガラス等の需要を見込む

旭硝子」社が、化学強化により薄型・軽量かつ高強度を実現した特殊ガラス「Leoflexレオフレックス)」を、2012年6月に発売する予定とのこと。

(ニュース記事)
・旭硝子、高強度で軽量化した特殊ガラス開発−太陽電池向け見込む(日刊工業新聞)
 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820120529cbah.html?news-t0529
・旭硝子、軽量で割れにくい特殊ガラスを開発−窓ガラスの数倍の強度(同上)
 http://www.nikkan.co.jp/news/photograph/nkx_p20120529.html
・薄く割れにくいガラス販売へ 旭硝子、太陽電池向け(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD280OO_Y2A520C1TJ0000/

(旭硝子のサイト掲載資料)
・多用途向け化学強化特殊ガラス“LeoflexTM”を販売開始 〜軽量化を実現するガラスを太陽光パネル、建築、照明等へ幅広く展開〜
 http://www.agc.com/news/2012/0529.pdf

上記URL先ページによると、

・主な特徴:
 表面を薬液で処理した化学強化特殊ガラスで、強度は通常のソーダライムガラス(窓ガラス等に使用されている)の倍。
 このため薄くしても割れにくく、大幅な軽量化を実現できる。
 太陽電池向けカバーガラス(通常は厚さ3〜5mm)では、厚さ1mm以下にすることが可能。

・想定用途:
 ・太陽電池パネルのカバーガラス
 ・建築用ガラス
 ・業務用照明向けガラス(デザイン性が要求される)
 等、幅広いサイズ・用途での展開を想定している。
 採用第1弾として、既に「フジプレアム」社の太陽電池モジュールに採用されている。

・発売日:2012年6月1日

・販売目標:
 化学強化特殊ガラス部門で、既存製品「ドラゴントレイル」との合計で2012年に売上約200億円を目指す。

等となっています。


フジプレアム社のモジュール「希(FCT-215)」は大幅な薄型化・軽量化が特徴でしたが、その製品に採用されているガラスが発売されるということで、他のモジュールメーカーでの採用はあるのか、というのが気になるところです。
(販売量の拡大により、価格の低減が進むことも期待したい)


※当ブログの関連記事:
フジプレアム社が2012年度に、1.5m2(出力200W以上)で重量を半減(8.5kg)した太陽電池パネルを発売予定(2011/11/23)
フジプレアムが、重量を従来比で半減した結晶シリコン太陽電池モジュール「希(のぞみ)」を発売予定(2011/12/14)
フジプレアムの軽量太陽電池モジュール「FCT-215」は、ガラス基板に化学強化ガラスを採用(2012/03/03)
2012/3/5〜11のニュースクリップ(2012/03/11)
ミサワホームが軽量太陽電池パネル「希」を採用した既築住宅向け太陽光発電システムを発売予定、価格は56.7万円/kW(2012/04/05)

2012年05月12日

日本板硝子の2012年3月期のソーラー向けガラスの出荷量は、通年では前年並みも、下半期に減速

日本板硝子」社が5月10日に、2012年3月期業績を発表しています。

(ニュース記事)
・板硝子、今期も最終赤字 110億円、リストラ費用かさむ(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819596E3E2E2E6958DE3E2E2E7E0E2E3E09686E3E2E2E2;av=ALL

(日本板硝子のサイト掲載資料)
・平成24年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
 http://www.nsg.co.jp/~/media/NSG%20JP/ir/Financial%20Reports/AnnualResults2012_J01.ashx
・2012年3月期通期連結決算報告(2011年4月〜2012年3月)
 http://www.nsg.co.jp/~/media/NSG%20JP/ir/Financial%20Reports/AnnualResultsSummary2012_J01.ashx

上記URL先ページによると、太陽電池用ガラスについては

・需要:
 ・グループの主要地域の市場で、減少が続いた
  北米では前年度を上回った
 ・年間累計ベースの出荷数量前年並み
  ただし、下半期(第3・第4四半期)は需要が低下し、下降基調となった。
 ・中長期的には、現在も成長が続いている。

・今後の方針:
 更に、生産能力削減などを考える。

等の内容が記述されています。


下半期に需要が減速したものの、通年での出荷量は前年と同程度、というところに、上期と下期でのギャップの大きさが想像されます。

また、今後は生産縮小が更に進められる可能性があるとのことで、中長期的な成長は見込まれるとはいえ、現実的には現在の需要減退は深刻なもの、ということでしょうか。


※当ブログの関連記事:
日本板硝子がベトナム拠点での太陽電池用ガラス製造窯の増設(2013年予定)を延期、太陽電池需要の減少を予想(2011/12/16)
日本板硝子が太陽電池向けガラスを減産する方針、2011年度第3四半期に需要が急減速(2012/02/03)
日本板硝子は、太陽電池用ガラス以外の成長ドライバーも模索(2012/05/09)

2012年05月09日

日本板硝子は、太陽電池用ガラス以外の成長ドライバーも模索

下記URL先ページでは、家電大手メーカーの苦境を受けて、ガラスメーカーで液晶用・太陽電池用ガラス事業が不振となっている状況が紹介されています。

(ニュース記事)
・家電不況、ガラス大手の業績波及 液晶、太陽電池用に打撃(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/120508/bsc1205080500000-n1.htm

この中で「日本板硝子」社(2012年4月18日付で社長を交代、従業員3,500人(全従業員の1割相当)を削減する方針)について、新社長の方の

・「当然、成長路線を目指すが、まずは今やっているリストラをきちんとやるのが大事」
・「成長ドライバーの太陽電池用ガラスがダメになったら、代わりに何があるのかを見直している」

とのコメントが紹介されています。


人事に関する日本板硝子の発表[1][2]からは、(太陽電池用ガラスだけではなく全体として)業績の改善が喫緊の課題となっていることが、強く伺えます。

同社の太陽電池用ガラスに関しては、2011年春〜秋にかけて海外(ベトナム・中国)での増産計画が発表されたものの、同年末〜今年の初めには一転して計画の延期や原産方針が発表されており、市場環境が急激に変化したことを改めて感じさせられます。

日本やアジア・米国での太陽電池需要の拡大が期待される中で、太陽電池用ガラスが日本板硝子の成長事業の位置をキープできるのか、今後がかなり気になるところです。


※参考サイト・ページ
・[1]代表執行役の異動(社長兼CEOの選任等)について
 http://www.nsg.co.jp/ja-jp/media/announcements-2012/seniormanagement
・[2]NSGグループ−代表執行役等の異動について
 http://www.nsg.co.jp/ja-jp/media/announcements-2012/seniormanagement_press


※当ブログの関連記事:
日本板硝子がベトナムに、薄膜太陽電池向け基板ガラス用のガラス窯1基などを増設(2011/05/24)
日本板硝子が中国で太陽電池用ガラス生産を行う方針、薄膜系太陽電池の現地製造拠点増加に対応(2011/08/09)
日本板硝子がベトナム拠点での太陽電池用ガラス製造窯の増設(2013年予定)を延期、太陽電池需要の減少を予想(2011/12/16)
日本板硝子が太陽電池向けガラスを減産する方針、2011年度第3四半期に需要が急減速(2012/02/03)

2012年04月05日

旭硝子が米Rolith社に200万ドルを出資、ナノ構造形成技術の活用によるガラスの高機能化(太陽電池パネル用ガラスの反射防止など)を期待

AGC(旭硝子)」が2012年4月4日に、

・ガラス表面のナノ構造形成技術を開発している米「Rolith」社に、総額200万ドルの投資を行った。

と発表したとのこと。

(ニュース記事)
・旭硝子、米ガラスベンチャー株20%取得 表面加工(日本経済新聞)
 http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819696E2E6E296988DE2E6E2E6E0E2E3E08698E0E2E2E2

(旭硝子の発表資料)
・最先端のナノ構造形成技術開発を進める米国企業Rolith, Inc.へ投資〜ナノ構造で高付加価値を実現するガラス開発に向けて〜
 http://www.agc.com/news/2012/0404.pdf

上記URL先ページによると、Rolith社が持つナノ構造形成技術は、ロール状のフォトマスクを回転させて露光・現像する方式で、大面積のガラス基板にナノ構造を短時間で形成可能。

この技術とAGCグループが保有するコーティング技術を組み合わせることで、ガラスの更なる高機能化が可能となり、

・モバイル端末のカバーガラスでの指紋付着の抑制
・電気自動車の窓ガラスの曇り防止(省エネに寄与)
太陽電池パネル用カバーガラス反射防止(発電効率向上に寄与)

等、各分野の製品への応用が期待できるとのことです。

ただしニュース記事では、

・適用する製品:現在検討中
・生産ライン上に取り入れる時期:未定

とされています。


旭硝子が2010年に策定した中期経営計画「Grow Beyond-2012」の中で、「ソーラー関連事業」でグループ総力を挙げ、部材の高性能化・拡販を進めるとの方針が盛り込まれていますが、最終年度を目前にしての今回のRolith社への出資も、計画推進の取り組みのひとつということでしょうか。

具体的な展開はまだ未定のようですが、やはり太陽電池向けでの適用には強く期待したいところです。


※参考サイト・ページ
・[1]Rolith
 http://www.rolith.com/


※当ブログの関連記事:
旭硝子が「ソーラー関連事業」で、2015年に売上高1,000億円を目指す(2011/02/11)
岡本硝子が太陽電池向けの波長変換材を開発、旭硝子は透過率を高めた「ソライト プラス」を量産開始(2011/03/07)

都ローラー工業が太陽電池パネル用ガラス向けのコーティング剤塗布装置を受注開始、均一厚さ(100nm)で安定的な塗布が可能

都ローラー工業」社が、太陽電池パネル用ガラス向けコーティング剤塗布装置受注開始したとのこと。

(ニュース記事)
・都ローラー、膜厚100ナノ均一にコーティング剤を塗布できる装置開発(日刊工業新聞)
 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120120404baam.html

上記URL先ページによると、装置の概要は

・主な特徴:
 ・親水性向上処理を施したゴムローラー
 ・DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)でコーティングした金属ローラー
 を搭載。
 DLCローラーにより、コーティング剤の塗布量が調整され、均一の厚さ安定的に塗布できる。
 これにより、コーディング剤の効果を十分に発揮させることができる。
・塗布性能:
 ・膜厚:100nm(精度誤差5nm以内)
 ・加工対象物(ワーク)の対応サイズ:幅1,800mm×長さ1,200mmまで
 ・最大搬送速度:12m/分
・価格:約6,000万
・受注目標:2013年7月期20台以上

等となっています。


国内のメガソーラー事業計画が増えている中で、長期的な発電能力維持に寄与する太陽電池ガラス用コーティング剤(またその塗布に用いる装置)の需要も大きく高まることが期待される、ということでしょうか。


※参考サイト・ページ
・[1]都ローラー工業
 http://www.miyako-roller.co.jp/


※当ブログの関連記事:
旭化成が、太陽電池の表面ガラスの反射光・砂埃の付着を抑えるコーティング剤を開発、1MWの太陽光発電施設で約200万円/年の売電収入増加が見込まれるとのこと(2012/03/15)