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2018年02月24日

Trina Solar社が、6インチのn型単結晶シリコン・裏面電極型セルで変換効率25.04%を達成、従来からの製造プロセスを使用

Trina Solar社が2018年2月14日に、

  • 6インチの単結晶シリコン太陽電池セルで、実効変換効率25.04%を達成した。
と発表していました[1]。

その主な内容をまとめてみました。


セル
  • 種類:n型単結晶シリコン
  • 電極:裏面電極型(IBC、Interdigitated Back Contact)
  • 大きさ:6インチ(243.18cm2)
  • 製造方法:
    従来の大面積のn型Cz基板上に、低コストな量産化に優れたIBCプロセス(従来から用いている、チューブ拡散技術と電極の印刷技術)によって形成した。
実効変換効率 25.04%
※セルの全面積を測定対象とした。
測定・認証 JET(日本電気安全環境技術研究所)が行った。


実用面積と同等のセルとしては、カネカ社が2016年にヘテロ接合型セル(180cm2)での変換効率26.33%を発表していましたが、今回のTrina社の成果により、単接合型セルでもいよいよ、セル変換効率25%台に突入したようです。

また今回のセルは、その製造に目新しい手法は全く用いていない模様であり、その点で、単なる数値の記録の更新だけでなく、早期の量産段階への適用も、期待できるのではないでしょうか。

もう一点、今回の記録の測定・認証は(欧州ではなく)日本の機関が行ったのが、珍しい印象ですが、これは日本市場におけるイメージや信頼性、親しみやすさのアップを図る狙いも有るのでは、と想像するものです。


※参照・参考資料:
[1]トリナ・ソーラー 大面積IBC単結晶シリコン太陽電池セルで 変換効率25.04%の世界新記録(Trina Solar社、2018/2/14)
http://www.trinasolar.com/jp/resources/newsroom/wed-02142018-1800
[2]技術解説 ブラックソーラー(シャープ、2011/12)
http://www.sharp.co.jp/corporate/rd/38/pdf/103_06.pdf
[3]半導体Si基板の高品位化に関する基礎研究(岡山県立大学)
http://www-apl.c.oka-pu.ac.jp/kenkyunaiyolink2.html
[4]チョクラルスキー法(ウィキペディア)

※関連記事:

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2016年04月25日

帝人が中国「Wuhan DR Laser Technology」社と提携、共同で「NanoGram PERC型」セルの量産技術開発に取り組む

帝人」社が2016年4月20日に、

  • 中国のレーザー加工機器メーカー「Wuhan DR Laser Technology」社との間で、高効率太陽電池セル(NanoGram PERC型)の製造技術開発において提携することで合意した。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。


背景

  • 高効率な太陽電池に対する需要が高まる中で、近年では、通常のシリコン結晶系セルの裏面電極構造を改良する「PERC(Passivated Emitter and Rear Contact)型」が注目されている。
    その中でも「PERL(Passivated-Emitter, Rear-Localized)型」の開発が活発になっているが、このタイプは製造工程の複雑さ等により、工業的な生産が困難とされてきた。
  • DR Laser社のレーザー加工技術は、世界大手の太陽電池メーカーに多く採用されており、特に「PERC型」用のレーザー加工機器では、世界シェア50%超を占めている。
  • 帝人ではこれまでに
    • 太陽電池用の「NanoGram シリコンペースト」(ホウ素・リン等を含む)
    • スクリーン印刷技術(上記ペーストをセルに印刷)
    • レーザードーピング技術(印刷されたペーストにレーザーを照射し、セル内に不純物拡散層を形成する)
    といった自社技術により、「NanoGram PERC型」セルの製造技術を開発している。
    これにより、PERL型セルの工業化の実現が期待される。

提携の内容・目的

  • 「NanoGram PERC型」セルの量産技術を確立するため、
    • シリコン結晶における「NanoGram シリコンペースト」の最適なレーザードーピング条件の開発
    • 量産に向けたレーザードーピング装置の開発
    に取り組む。
  • DR Laserの本社敷地内に「レーザードーピング試作センター」を新設する。
    これにより、
    • DR Laser社のレーザードーピング技術
    • 帝人の「NanoGram シリコンペースト」
    の両技術を組み合わせた「NanoGram PERC型」セルの製造用ソリューションを、太陽電池メーカーに周知・提供していく。

今後の方針と目標

  • 両社が共同で
    • 「NanoGram PERC型」太陽電池の量産化に向けた技術開発
    • それに伴うマーケティング活動
    を進める。
  • この取組みにより、「NanoGram シリコンペースト」を用いるレーザードーピング技術が、太陽電池セル製造のデファクトスタンダードとなることを目指す。
    そしてPERC型セルのレーザードーピングにおいて、3年以内50%以上シェア獲得を目指す。

まず失礼ながら、中国企業のレーザー加工機器のシェアが非常に高いということには驚きました。

これは、現在の太陽電池モジュール生産量の世界上位において、同じ中国のメーカーが多い(四半期のみで1GW超の出荷を記録している(Trina SolarJinkoSolar等)ことも、大きな要因になっているとは思われます。

しかしそれでも、一部の先進的な中国企業が持つ工業技術が、想像以上の水準に達していることは、率直に認める必要があるのかもしれません。

今回の帝人とDR Laser社の提携では、「3年以内に50%以上のシェア獲得」という高い目標が掲げられていますが、これはPERC型セル向けのレーザー加工機器においてDR Laser社が占める現在のシェアと同等です。

そのため今回開発する技術が、もしDR Laser社の現在の顧客全てに採用されれば、「3年以内に50%以上のシェア獲得」は十分に視野に入る、ということだと思われます。

世界市場において日本のモジュールメーカーの元気が無い一方で、素材メーカーが中国企業との協働で、したたかに高シェアを占めて重要なポジションを確保できるかどうかは、注目していきたいところです。


※参照資料:
[1]DR Laser社と帝人株式会社が戦略的提携(帝人)
http://www.teijin.co.jp/news/2016/jbd160420_28.html
[2]DR Laser社
http://www.drlaser.com.cn/eng/index.asp

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2015年12月24日

長州産業がCrystal Solar社と共同で「エピウエハー」を用いたヘテロ接合太陽電池セルを開発中、変換効率は23%に到達

長州産業2015年12月4日に、化学気相成長(CVD)法で作られる「エピウエハー」を用いたヘテロ接合太陽電池セルについて、研究開発における変換効率の達成値を発表していました[1]。

関連する情報[2]〜[4]と合わせて、概要は下記の通り。


背景

  • 従来の単結晶シリコンウエハーの製造では、チョクラルスキー法により作ったインゴットを、ダイヤモンドワイヤーソーでスライスしている。
    しかしこの方法には、
    • 電力消費が大きい
    • シリコン単結晶の約半分が、切断屑になってしまう
      (典型的なワイヤーソーは直径100μmで、これはウエハーの厚さと同等)
    との課題がある。
  • いっぽう「Crystal Solar」社の製造技術では、CVD法を用いて、シリコン基板(表面を多孔質化、数十回の再利用が可能)の上に単結晶シリコン膜を成長。
    この膜が十分な厚さになったら、シリコン基板を剥離する。
    この手法により作られるウエハーは「エピウエハー」と呼ばれ、次の利点が期待される。
    • 製造コスト1/2に低減
    • 製造時の電力消費量が、従来の半分以下
    • 厚さ100μm未満のウエハーの製造も容易
  • 長州産業とCrystal Solar社は共同で、2013年11月から、エピウエハーをヘテロ接合セルに適用する実験を行っている。

開発したセル

  • 種類:n型の単結晶シリコンウエハー(Crystal Solar社が提供)を使用。
  • サイズ156mm四方
  • 変換効率
    • 2015年6月3日に「Applied Physics Letters」に掲載:22.5
    • その後:23%に到達

「エピウエハー」の製造技術については今年10月に、ドイツにおける開発成果(NexWafe社とFraunhofer ISEによる)が報じられていました[5]が、今回の研究に関わっているのは別の企業。

また多結晶型ウエハーでも、米1366 Technologies社の「Direct Wafer Technology」があり、「シリコンウエハーの直接製造」は、結晶シリコン型太陽電池の更なるコストダウンに向けた、一つの潮流なのかもしれません。

そしてその中で、日本のモジュールメーカーが2年以上前から研究成果を積み重ねていることには驚きました。

長州産業は10月には、バックコンタクト構造の一種「Metal Wrap Through」を用いた成果(セル変換効率21.5%)を発表しており、将来的には、これとエピウエハーが組み合わされる可能性もあるのではないでしょうか。


※参照資料:
[1]太陽電池の研究開発を加速 新手法セルで製造コスト半減、世界最高水準のセル変換効率を実現(長州産業)
http://www.choshu.co.jp/2015/1204114040.html
[2]Crystal Solar社
http://www.xtalsolar.com/
[3]High efficiency heterojunction solar cells on n-type kerfless mono crystalline silicon wafers by epitaxial growth(「Applied Physics Letters」内)
http://scitation.aip.org/content/aip/journal/apl/106/22/10.1063/1.4922196
[4]High efficiency heterojunction solar cells on n-type kerfless mono crystalline silicon wafers by epitaxial growth(「Renewable Energy Global Innovations」内)
https://reginnovations.org/solar-cells/high-efficiency-heterojunction-solar-cells-on-n-type-kerfless-mono-crystalline-silicon-wafers-by-epitaxial-growth/
[5]太陽電池のSiウエハーをCVDで作製、製造コストを半減へ(日経テクノロジーonline)
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/102000802/
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2014年10月03日

帝人がL-BSF型太陽電池の製造向けに、「NanoGramシリコンペースト」と加工技術を開発

帝人」社が2014年9月29日に、

  • セル裏面の特殊加工で変換効率を高める「L-BSFLocal-Buck Surface Field)」型の太陽電池向けに、材料「NanoGramシリコンペースト」と、それを用いる加工技術を開発した。
と発表していました[1]。

概要は下記の通り。

背景

  • 従来のシリコン結晶系太陽電池の裏面電極を改良することで、高い変換効率が得られるL-BSF型太陽電池の開発が、近年活発化している。
    このL-BSF型セルでは、裏面に「絶縁層」があり、裏面電極とその真下には「不純物拡散層」が配置される。
    この構造により、発電電力を効率良く集めることができる。
  • 帝人では「NanoGramシリコンナノ粒子」が、L-BSF型セルの不純物拡散層形成に有効であることを発見。
    ・「NanoGramシリコンペースト」の開発、改良
    ・それを用いる加工技術の開発
    に取り組んできた。

開発材料・技術

  • NanoGramシリコンペースト
    不純物拡散層の形成に必要な不純物(ホウ素、リン等)を内包する、シリコンナノ粒子(直径20nm程度)をペースト加工したもの。
    これをシリコンウエハに印刷し加熱することで、不純物拡散層が形成できる。
  • 加工技術
    スクリーン印刷技術:ペーストを、不純物拡散層を形成したい箇所に印刷できる。
    レーザー加工技術:印刷したペーストを、高温でシリコンウエハ内に拡散させる。

効果

  • 変換効率の向上
    今回の材料・技術により、L-BSF型太陽電池の変換効率が0.5%向上することを確認した。
    また独「フラウンホーファーISE」と共同開発した太陽電池(6-inch)でも、変換効率向上に寄与することを実証した。

私は正直、L-BSF型のことは今回初めて知りましたが、既存の結晶シリコン型セルに一手間加える方式であることから、実用化にかなり近い技術という印象を受けます。

一般的なセルに更に加工の手間が加わることから、その労力・コストの増加分を上回るメリット(変換効率の向上)の実現が肝になると思いますが、成熟した技術である印刷技術を応用するのであれば、追加コストのほうを低く抑えられる可能性は高く、また加工精度の確保という点でもメリットは大きいと推測します。

メーカーにおける量産品への適用には、まだ時間がかかりそうですが、NEDOの新指針の目標達成に寄与する技術となることを、期待したいところです。


※参照・参考資料:
[1]高効率太陽電池用「NanoGramシリコンペースト」の開発について(帝人)
http://www.teijin.co.jp/news/2014/jbd140929_22.html

※関連記事:
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2014年02月02日

2013年の台湾メーカーの太陽電池セル出荷量は計8.3GW(前年比42%増)、下半期からフル生産

台湾の調査会社「TrendForce」が2014年1月29日に、2013台湾メーカー太陽電池セル出荷状況を発表していました[1]。

概要は下記の通り。

  • 総出荷量8.3GW(前年比42%増)
    2013年下半期から、セルメーカーではフル生産状態になった。
  • 上位メーカー
    ・1位:Motech(全体の20%)
    ・2位:Neo Solar Power(NSP)(同19%)
    ・3位:Gintech(同17%)
    出荷量は各々1GW超で、この上位3社だけで台湾メーカーの総出荷量の55%を占めた。
    NSPは2013年6月に「DelSolar」社を買収している。

また台湾セルメーカーの今後について、下記の予想も示されています。

  • 米国への中国製太陽電池パネル輸出に関わる影響
    SolarWorld社による貿易紛争は、2014年1-2月は、台湾セルメーカーに影響する可能性は無い。
    ただし判決が最終段階に到達した際は、同年3月以降の出荷分に遡り適用される可能性がある。
    このため、第1四半期末と第2四半期初めに台湾企業が中国企業から受けたOEM受注は、一定の影響(ダメージ)を受ける可能性がある。
    (この場合中国メーカーは、
     ・米国への輸出量削減
     ・自社でのセル生産量増加
     といった措置をとると考えられる)
  • 日本市場の変化の影響
    補助金削減と価格競争の激化を受けて、日本のパネルメーカーは2014年に、多結晶セルの受注の一部を、中国メーカーにOEM発注する可能性がある。
    そのため台湾セルメーカーは、高出力モジュールの生産とニッチ市場への集中を可能にするべく、単結晶型セルの変換効率と発電容量の向上に取り組む必要がある。

SolarWorld社が現在提起している貿易紛争の内容はまだ調べていませんが、現状の反ダンピング課税では中国以外で生産したセルを用いて、中国国内で生産したモジュール対象外とのことだったので、その抜け道を塞ぐべく紛争を起こしている、ということだと推測します。

日本市場については、太陽光発電協会による2013年7-9月の出荷統計で、国内出荷向けの海外製シリコン多結晶セルの出荷量が激増(前年同期比約3.4倍)していましたが、これは日本企業によるOEM発注の増加が既に始まっている、ということかもしれません。

ともかく、台湾でのセル生産・出荷は急激に伸びているとはいえ、主要市場の動向(政策などの変化)に大きく左右される状況には変わりない、ということを感じます。(もっともこれは、台湾メーカーに限らず、他国の企業も全く同じだとは思いますが)


※参照・参考サイト:
[1]Taiwan’s PV Cell Shipment Reached 8.3GW in 2013 and Will Surpass 10GW in 2014(TrendForce社)
http://press.trendforce.com/node/view/1138.html

※関連記事:
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2013年02月16日

パテント・リザルト社が、米国の太陽電池セル分野参入企業の特許総合力ランキングを公表

パテント・リザルト社が2013年2月15日に、米国太陽電池セル分野の参入企業について、特許総合力に関する調査結果を公表したとのことです。

(パテント・リザルト社のサイト内ページ)
・CPCを用いた米国特許分析:太陽電池セル 特許総合力ランキングトップ3はEMCORE SOLAR POWER INC、SOLOPOWER INC、NANOSOLAR INC
 http://www.patentresult.co.jp/news/2013/02/cpc2.html

上記URL先ページによると、調査の概要は下記の通り。

・評価方法:
 欧州特許庁(EPO)と米国特許商標庁(USPTO)で2013年1月から共通運用が開始されている「共同特許分類CPC)」を採用。
 「パテントスコア」により各特許について、同一技術分野・出願年の他の特許と相対比較し(偏差値で評価)、ランキング付けを行っている。
 (※パテントスコアで評価の対象となるのは、
  ・出願人の権利化への意欲(早期審査請求、国際出願など)
  ・先行技術としての審査官からの認知度(拒絶理由通知に引用された回数など)
  ・競合他者からの注目度(無効審判、異議申立の有無など)

・評価対象の特許:
 1980〜2012年12月末米国特許商標庁で公開された、CPC「Y02E10/541(CIS薄膜系太陽電池)」〜「Y02E10/549(有機材料太陽電池)」が付与されている4,510件。

・ランキング上位企業の注力分野:
 ・EMCORE
  ・「【Y02E 10/544】III-V族化合物太陽電池」
 ・SOLOPOWER
  ・「【Y02E 10/541】CIS薄膜系太陽電池」
 ・NANOSOLAR
  ・「【Y02E 10/541】CIS薄膜系太陽電池」
 ・キヤノン、半導体エネルギー研究所、三洋電機
  ・1990年代:「【Y02E 10/548】アモルファスシリコン太陽電池」分野への出願が多かった。
  ・2000年代以降:「【Y02E 10/545】微結晶シリコン太陽電池」分野への出願が増加している。
 ・シャープ
  ・「【Y02E 10/542】色素増感型太陽電池」
  ・「【Y02E 10/544】III-V族化合物太陽電池」
 ・ソニー
  ・「【Y02E 10/542】色素増感型太陽電池」
 ・APPLED MATERIALS
  ・「【Y02E 10/548】アモルファスシリコン太陽電池」
  ・「【Y02E 10/545】微結晶シリコン太陽電池」


ランキング上位3社の企業サイト[1]〜[3]を見るだけでも、EMCORE社では宇宙用(人工衛星など)の太陽電池セル、SOLOPOWER社ではフレキシブルな薄膜型モジュール、NANOSOLAR社では印刷技術を用いたroll-to-rollのCIGS型と、各社とも非常に個性的な技術を持っており、「太陽電池」の技術の幅広さが強く感じられます。

また個人的には、色素増感型でシャープの特許の評価が高いのが意外でしたが、今後同社で製品化・事業化の可能性はあるのか、ちょっと気になるところです。


※参考サイト:
・[1]EMCORE
 http://www.emcore.com/
・[2]SOLOPOWER
 http://solopower.com/
・[3]NANOSOLAR
 http://www.nanosolar.com/


※関連記事:
フレキシブルCIGS太陽電池メーカーのSoloPowerが、次世代CIGS太陽電池でアパチャー部の変換効率13.4%を達成(2012/03/15)
米SoloPower社に社外取締役として、元NATO欧州連合軍最高司令官・元米国大統領候補のWesley K. Clark将軍(現在は退役)が参加(2012/03/23)

米国Nanosolar社の薄膜太陽電池製造技術(2009/01/10)
posted by 管理人 at 19:47 | Comment(0) | セル

2012年12月20日

京セラが太陽電池セルの生産能力を計1,000MWまで増強する方針、との報道

下記URL先ページでは京セラ太陽電池セル生産について、同社の久芳徹夫社長がインタビュー(2012年12月19日)で語った内容が紹介されています。

(ニュース記事)
・京セラ、太陽電池セルの生産30%拡大 野洲工場のライン増設(サンケイビズ)
 http://www.sankeibiz.jp/business/news/121220/bsg1212200002000-n1.htm

記事によると、主な内容は下記の通り。

生産能力
 固定価格買取制度の影響で太陽電池需要が拡大しているため、滋賀野洲工場のライン増設する方針。
 (※現在の京セラの太陽電池セル生産は、
   ・滋賀八日市工場
   ・滋賀野洲工場
   の国内2拠点で行っている)

生産量
 ・2012年度:750MWの計画。
 ・2013年度:
  最大1,000MW(2工場の最大能力)まで増やす可能性がある。

ただし京セラのサイトでは、現時点でこの件に関する情報・発表は掲載されていませんでした。


京セラによる昨年1月の説明会では2012年度の太陽電池セル生産量は1GWの計画とされており、今回挙げられている数字(750MW)と比べると、昨年からの需要減少の著しさが改めて感じられます。

それだけに今回の生産能力増強方針はかなり意外でしたが、国内での需要増加が海外需要の減少を十分にカバーできる見込み、ということなんでしょうか。


※関連記事:
京セラが滋賀県に太陽電池工場を新設する方針(2008/11/14)
京セラが滋賀県・野洲市で新工場建設着工(2009/02/25)
京セラが「ソーラーエネルギー事業に関する説明会」を実施(2011/01/25)
posted by 管理人 at 20:43 | Comment(0) | セル

2012年10月17日

台湾で太陽電池セル生産が活発化、米国の反ダンピング関税回避が背景

下記URL先ページでは、台湾太陽電池セルの生産が活発化している状況が紹介されています。

(ニュース記事)
・第1回:台湾に太陽電池セルの注文が殺到するワケ(Tech-On!)
 http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20121016/245792/

記事によると、これは中国製結晶シリコン型太陽電池モジュールに対する、米国での反ダンピング関税回避する目的があるとのこと。
(反ダンピング課税では、中国以外で生産した太陽電池セルを用い、中国でモジュールを生産した場合は対象外)

また記事では、ある台湾メーカーによる

・「最近になって急に忙しくなった。
  同業者との間で工場の従業員の取り合いになっている。
  他部署の人員を生産ラインに回そうかと考えているほどだ」
・「台湾で生産したことを証明する産地証明書を求められることが増えてきた」

とのコメントが紹介されています。


中国のパネルメーカーが台湾製のセルを用いる場合、製品の価格競争力は従来と変わらないものなのか、というのが気になるところです。

ともあれ、制裁的な関税の課税に、その抜け道を探る動きと、結局は規制を強化してもいたちごっこは免れないように思われますが、米国がこの状況を黙って見過ごすとも思えず、今後の動きに継続して注視していきたいところです。


※関連記事:
EUによる中国製太陽電池の反ダンピング調査の対象企業は、輸入額の80%を占める134社(2012/10/14)

米商務省が、中国製太陽電池への反ダンピング関税(18.32〜249.96%)・相殺関税(14.78〜15.97%)の課税を決定、実行はITCによる判断待ち(2012/10/12)
posted by 管理人 at 15:16 | Comment(0) | セル

2012年05月24日

Heritage Global Partnersが豪「SilexSolar」社保有の太陽電池セル製造装置を競売にかける予定、SilexSolarでのセル外部調達化に伴う

Heritage Global Partners」社が5月16日に、

・豪州の大手太陽電池メーカー「SilexSolar」が保有している最新の太陽電池セル製造装置を、オンラインオークションにかける。

との予定を発表したとのこと。

(ニュース記事)
・最先端の太陽電池製造装置を競売へ=米HGP〔BW〕(時事ドットコム)
 http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012052300219

(各社のサイト内ページ)
・STATE-OF-THE-INDUSTRY SOLAR CELL MANUFACTURING EQUIPMENT TO BE SOLD VIA GLOBAL ONLINE AUCTION BY HERITAGE GLOBAL PARTNERS(Heritage Global Partners社)
 http://www.hgpauction.com/index.php/state-of-the-industry-solar-cell-manufacturing-equipment-to-be-sold-via-global-online-auction-by-heritage-global-partners/2153
・SilexSolar
 http://www.silexsolar.com/

上記URL先ページによると、

・背景:
 SilexSolarは2011年8月16日に、
 ・太陽電池セル自社生産を止め、外部のパートナー企業からの調達に切り替える。
 との方針を発表している。
 これに伴い今回、製造装置の競売が行われる。

・競売対象となる製造装置のメーカー:
 ・Roth & Rau
 ・NPC
 ・Centrotherm
 ・BTU
 ・RENA
 ・Komax
 ・Rofin
 等。

・スケジュール:
 ・内覧会:2012年6月4日に、オーストラリア国内で行う。
 ・入札の実施日:2012年6月5〜7日

等となっています。


最新の製造装置の売却というのがかなり意外でしたが、今回のオークションは大手メーカーの生産体制再編に伴うものとのことで、市場環境が激変して企業にも迅速な対応が迫られている現状では、このような措置も起こりうる、ということでしょうか。
posted by 管理人 at 08:10 | Comment(0) | セル

2011年08月27日

Intelから独立した米国の太陽電池メーカー「Spectrawatt」が破産申請、他国の助成金や低い労働コストを生かすメーカーとの競争に勝てず

Intelから2008年に独立した米国の太陽電池メーカー「Spectrawatt」が、「米国連邦倒産法第11章チャプター11)」の適用を申請したとのこと。

(ニュース記事)
・Intelからスピンオフした太陽電池メーカーが倒産(EE TIMES JAPAN)
 http://eetimes.jp/ee/articles/1108/26/news049.html

(「Times Herald-Record」の記事)
・Solar firm files for bankruptcy
 http://www.recordonline.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20110823/BIZ/108230330

上記URL先ページによると、倒産状況の概要は、

・破産申請の時期:2011年8月
・倒産の理由:
 ・ベンダーとの対立が解決できなかった。
 ・競合メーカーは、
  ・高い助成金を得られる国
  ・労働コストが低い国
  で生産を行っており、自社はそれらの企業と競争する圧力に耐えきれなかった。
・裁判所への申請内容:
 数千万米ドル相当の資産の売却許可を求めている。

また、Spectrawatt社について、

・Intelは2008年に、太陽電池事業設立のための主要資産をスピンオフし、独立企業としてSpectrawattを設立した。
・Intelの投資事業部門「Intel Capital」は、
 ・Cogentrix Energy(The Goldman Sachs Groupの完全子会社)
 ・PCG Clean Energy
 ・Technology Fund
 ・Solon
 と共同で、SpectraWatt社に対し5,000万ドルの投資を行った。
・Spectrawatt社は2010年5月に工場を開設し、フルタイムの従業員117人を雇用。
 しかし同工場は、2011年3月までに閉鎖され、従業員も解雇されている。

との経緯が紹介されています。


著名な半導体メーカーが関わった事業でありながら、工場を新設から1年も経たないうちに閉鎖したという点に、事業運営が相当に厳しい状況だったころが想像されます。

現在の太陽光発電市場は拡大しているとはいえ、モジュール価格下落などの激しい変化に対応して生き残るのは簡単なことではない、ということでしょうか。


※参考サイト・ページ
・[1]Spectrawatt
 http://www.spectrawatt.com/
posted by 管理人 at 21:26 | Comment(0) | セル