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2018年05月25日

四国電力管内で2018/5/5の12-13時に、太陽光発電の出力が電力需要の80%に到達

四国電力が2018年5月21日に、

  • 太陽光発電の出力が電力需要に占める割合が、最大で80%に達した。
と発表していました[1]。

その中から、主な情報を抜き出してみました。


該当の日・時間帯 2018年5月5日12〜13
太陽光発電の最大出力 177万kW
電力需要に占める割合 80
対処
  • 火力電源の抑制
  • 揚水発電所の揚水運転
  • 連系線の活用
により、電力の需給バランスを維持した。


[1]に掲載されている当該日の需給バランスのグラフを見ると、最大出力の瞬間に限らず、日照のある時間帯の大部分で、太陽光発電の出力が(電力需要に対して)かなり大きな割合を占めており、既に太陽光発電が電源として大きな存在となっていることを感じます。

そしてその分だけ火力発電での化石燃料の消費が減る筈なので、本来これは大いに歓迎すべき状況だと思いますが、少なくとも今回の発表では、電力会社がこの状況をポジティブに捉えている雰囲気が全く感じられないのが、残念です。

いち消費者としては、ただ「需給が不安定になって大変です」「お客様のご負担が増えます」というのではなく、再エネ導入の国内における先進地域を目指すぐらいの、意欲的・野心的な姿勢を見たいものではあります。
(もっともこの点は、他の電力会社や政府についても全く同様ですが)


※参照・参考資料:
[1]太陽光発電の普及拡大に伴う今春の需給への影響について(四国電力、2018/5/21)
http://www.yonden.co.jp/press/re1805/data/pr009.pdf

※関連記事:

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2017年05月27日

四国電力管内で2017/4/23の昼に、太陽光発電出力が電力需要の66%に到達

四国電力が2017年5月24日に、

  • 太陽光発電の出力が一時、電力需要6割超に達した。
と発表していました[1]。

今回はその中から、幾つかの数値を抜き出してみました。


<太陽光発電出力の最大日>

該当日と時間帯2017/4/2312〜13
(1)電力需要243万kW
(2)太陽光発電の最大出力161万kW
(2)が(1)に占める割合 66
前年度)の最大値は、
2016/8/2214〜15時19%。
(電力需要は540万kW)
安定供給のため
執った対策
  • 火力発電の抑制
  • 揚水発電所の揚水運転
  • 連系線の活用
により、需給バランスの維持を図った。

<四国電力管内の太陽光発電の導入量など>

2017/4時点の数値。

接続済み(導入量) 210万kW
契約申込済み(未接続) 78万kW


当ブログの過去記事を見返すと、同種の情報として、ドイツにおける

との記録がありました。

ドイツはFITにより、世界でいち早く太陽光発電の大量導入を進めた国であることから、当時は流石の実績だと思ったものです。

しかし、それから僅か数年程度で、日本で(一部地域とはいえ)上記のドイツの実績を上回るパーセンテージが現実に現れるとは、全く思いもしませんでした。


ただ、66%という数字は刺激的ですが、今回の該当日の電力需要(243万kW)は、昨年度(2016年度)における太陽光の割合ピーク時の、1/2弱です。

その当時の電力需要(540万kW)に対する、今回の太陽光発電の出力(161万kW)を計算すると、約30%。

今年これから、未稼動分(「契約申込済」分)の導入が幾らか進むとしても、電力需要が更に大きくなる夏に、太陽光発電が占める割合は、やはりまだ3割程度に留まるものと予想します。

とは言えそれでも、今回の四国電力の発表が、日本における(FITによる)再エネ導入の実績を示す、明確な数字の一つであることは、間違いないのではないでしょうか。


そしてこれだけの電力(または電力需要に対する割合)を、太陽光発電が実際に供給できる段階に来ているとなると、電力需給を如何にマッチングするか(=電力系統の安定を保つか)ということが、次の最大かつ早急に取り組まなければならない課題と思われます。

資源に乏しい国である日本が、太陽光から得られる電力を最大限有効に使える日が、遠からずに来ることを、いち太陽光発電ファンとして、強く願うものです。


※参照資料:
[1]太陽光発電の普及拡大に伴う今春の需給への影響について(四国電力)
http://www.yonden.co.jp/press/re1705/data/pr006.pdf
[2]四国電の電力供給、太陽光が一時6割超 来春に出力抑制も(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO16808220U7A520C1LA0000/

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2016年10月10日

英国で2016/4-9の6ヶ月間に、太陽光発電の電力量が石炭火力を上回る

ウェブサイト「CarbonBrief」で2016年10月4日に、

  • 英国で6ヶ月間にわたり、太陽光発電による発電電力量が、石炭火力のそれを上回った
との調査結果[1]が掲載されていました。

今回はその中から、幾つかの数字を抜き出してみました。


発電電力量(2016年4月〜9月

発電電力量電力需要に占める割合
太陽光発電6964GWh5.2%
石炭火力発電6342GWh4.7%

発電電力量の変化

※2016年初め〜現在([1]の時点)までの数値と、前年同期との比較。

前年同期比
太陽光発電26%増
石炭火力発電65%減

太陽光発電の導入量

※「Solar Intelligence」による調査結果。

現在([1]の時点)まで12GW
2015年の初め約6GW

ただし2016年の新規導入量は減少しており、これは補助金の削減による。


CarbonBriefによる同種の報告は6月にもありましたが、今回は半年間に渡る実績値ということで、太陽光発電による発電電力は(季節による変動があるとはいえ)一定の水準を確保しつつあると感じます。

ただし電力需要に占める割合(半年間で5.2%)は、5月・7月の単月(各々5.9%・5.6%)を下回っており、継続的な伸びは感じられません。

これは、今年に入って太陽光発電設備の新規導入のペースが下がっている(=発電容量の伸びが鈍っている)ためと思われますが、それ故に今後は、同種の調査結果での数字の伸びも停滞するのではないでしょうか。

他方で、石炭火力の減少ぶりの凄まじさは際立っていますが、これはガス火力へのシフトによるものとのことなので、太陽光発電の出力変動に対する対応力は、変わらずキープされているものと想像します。


※参照資料:
[1]Analysis: UK solar beats coal over half a year(CarbonBrief)
https://www.carbonbrief.org/analysis-uk-solar-beats-coal-over-half-year
[2]イギリス、太陽光による発電量が半年間に渡って石炭火力の発電量を上回る(businessnewsline)
http://business.newsln.jp/news/201610050545140000.html

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2015年09月14日

山形市内の住宅用PVで、発電量に占める売電量の割合は2014年度に80%

山形市のウェブサイトで2015年9月7日に、住宅用太陽光発電の利用状況について行われたアンケート調査の結果が公表されていました[1]。

この調査は、同市から補助金を受けた導入者を対象に実施されたものとのこと。
(2014年度分の回答者(前年度に補助金を需給)は238名)

今回はその結果の中から、「設備能力1kW当たりの平均売電量」「同・平均発電量」について、2つの視点から見てみました。


発電量に占める売電量の割合(月別)

数値は%。(1%未満は四捨五入)
計算方法は

  • {(設備能力1kW当たりの平均発電量)/(同・平均売電量)}×100
です。

2014年度2013年度2012年度
4月796358
5月937372
6月887774
7月828574
8月845764
9月847278
10月829274
11月756878
12月887765
1月524246
2月595452
3月574647
年間806967

住宅用(設備能力10kW未満)の売電は余剰電力のみということで、実際の使用状況における売電分の割合(そして自家消費の割合)を見たいと思い、上記表を作成しました。

ひとつ目に付くのは、全ての年度分において、1〜3月の数値が(他の月と比べて)明らかに下がっていることです。

「平均発電量(kWh)」は、どの年度も4〜9月が3ケタの一方で、10月〜3月は2ケタに下がっていますが、その発電量が低い期間内でも、1〜3月が特に自家消費の割合が高いというのは興味深いです。

もうひとつ、各年度の全体(全ての月)を眺めると、2014年度は過去2年度(2012・2013年度)よりも明らかに数値が高くなっています。

年間の発電量は3年度とも大差ない(設備1kWあたりで1000kWhちょっと)ので、これは太陽光発電設備の性能向上というよりは、需要側の機器(最新の家電や照明機器など)での電力使用量低下が最大の要因だったのでは、と推測します。


平均発電量(設備能力1kWあたり)の最大値と最小値

※カッコ内は該当する年月。

2014年度2013年度2012年度
最大値137kWh(2014/4)140kWh(2013/5)141kWh(2012/8)
最小値17kWh(2014/12)37kWh(2014/2)31kWh(2012/12・2013/2)

発電量の表では、最大の月と最小の月で著しい差があったので、抜き出して上記表にしてみましたが、改めてその差の大きさに驚かされます。(特に2014年度は、最小が最大の約1/8という低さ)

先の項目でも触れた通り、「10月〜3月」は発電量が2ケタに下がっている期間ですが、その中でも12〜2月は特に少なくなっています。

調査結果の「Q7」(発電装置を設置して一年間使用した感想)の「不満点」では

  • 「角度がないので雪が落ちず冬の発電がなかった」
  • 「冬は雪のため発電量が減少する」
  • 「パネルからの落雪が心配である」
  • 「太陽光に雪を溶かす装置があればいいと感じた」
と、太陽電池パネルへの積雪に関する回答が並んでいることから、12〜2月の発電量の大幅低下は、日射量の減少に加えて、(時期的に)太陽電池パネルへの積雪が非常に大きく影響していると推測されます。

ただ、パネルに積もった雪は(発電量確保の点では)速やかに落ちて欲しい一方で、調査結果「Q6」では落雪による周囲の建物への損害・人に及ぼす危険も指摘されており、雪国での住宅屋根設置における大きなジレンマが伺えます。


※参照資料:
[1]太陽光発電アンケート調査の結果について(山形市)
http://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/kurashi/sub3/kankyo/8772cpd0201115100ankeito.html
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2015年09月01日

2015年夏の国内電力需要ピーク時の電源構成(電力8社)で、太陽光は6.5%

東京新聞の8月30日の記事[1]で、

  • 日本国内での2015年夏電力需要ピーク時における、各電力会社の電源構成
が報じられていました。

ここではその中から太陽光発電を中心に、主な内容を抜き出してみました。


調査の要綱

調査者東京新聞
問合せ相手四国電力・沖縄電力以外の全て
対象データ 上記各社が
  • 2015年7-8月の、電力需要のピーク時(※電力会社により異なる)
において、需要を見越して準備した供給力

データ


※供給力はおおよその値、カッコ内は全体に占める割合。
  • 8社合計
    供給力の合計種類別
    火力揚水水力太陽光
    1億6600万kW1億2600万kW
    (75.4%)
    1800万kW
    (10.9%)
    1200万kW
    (6.9%)
    1100万kW弱
    (6.5%)

    ※太陽光は、2013年は約200万kW(約1%)、2014年は600万kW弱(割合不明)。
  • 各社における太陽光発電の割合
    ※スマホ版ページに掲載の画像から抜き出しました。
    ※ピーク日は全て8月
    北海道東北東京中部
    ピーク時間帯 5日11時6日14時7日13時3日14時
    供給力 40万kW(7.2%)76万kW(4.8%)400万kW(7.4%)205万kW(7.6%)

    北陸関西中国九州
    ピーク時間帯 7日11時4日16時6日14時6日16時
    供給力 31万kW(5.2%)60万kW(2.1%)100万kW(8.4%)164万kW(9.5%)

日照量が多い夏季であること、また電力需要と太陽光発電出力はピーク時間帯が近いことから、今回の結果については、あくまで太陽光発電に有利な条件でのものとは思われます。

しかしそれでも、全体では6%超、電力会社別に至っては7%を超え、10%が目前のところさえ幾つかあり、日本国内で太陽光発電がここまで供給力を高めている、ということに非常に驚かされました。

ましてや今年4月末時点では、FITにおける「非住宅(10kW以上)」の稼動済み分は認定分(約78.6GW)2割(約16GW)でしかなく、今後も認定分の完成・稼動が順調に進めば、供給力は更に跳ね上がると考えられます。

率直に申して個人的にはこれまで、太陽光発電については将来の主力電源の一つとして期待する一方で、まだまだ「奇麗事」「お情けの補助を受けないと成り立たない」というイメージも少なからず持っていましたが、今回の調査結果を見ると、もはやそのような段階はとうに過ぎており、電源として重要な地位を獲得しつつあることを、強く感じさせられます。

またその意味で、制度の不備などで批判も多いFITが、国内の電力供給能力の強化に明確に貢献していることは、間違いないのではないでしょうか。

ただし今回のデータは、いち地方新聞社が調査して初めて明らかになったものであり、政府や電力会社が率先して公開しなかったあたりには、まだまだ日本が再エネの導入に「本気」ではない、ということも感じざるを得ませんが、経済性(特に初期コストの低減)や出力の安定性(蓄電池の普及など)の改善が続いていくことで、将来的にある時点で一気に風向きが変わる可能性があると考えます。


※参照資料:
[1]太陽光発電 今夏シェア6%台に ピーク時に原発12基分(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015083090071134.html

※関連記事:
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2014年07月15日

山形県営太陽光発電所の2014年2-6月の供給電力量は、標準供給量より18%高い実績

ニュース記事[1]で、「山形県営太陽光発電所」(1MW、2013年12月稼動開始)の発電実績が報じられていました。

主な数字は下記の通り。

東北電力への供給電力量

  • 2014年2-6月:61万4614kWh(標準供給量(平均日射量などから算出、積雪は考慮せず)より+18%)
    • 2月:5万7252kWh(同・−16.8%)
    • 3月:9万4032kWh(同・−14.1%)
    • 4-6月:46万3330kWh(同・+35.0%)

諸々の状況

  • パネルへの積雪
    2-3月(59日間)に、パネル上に積雪があった期間は34日間(57.6%)。
    また、完全に雪に覆われたのは5日間。
  • パネルの角度による違い
    1日平均の発電量では、設置角度40度のパネルは、同30度のパネルを12%上回った。

この発電所では

  • 太陽電池パネルの種類(多結晶、単結晶)、設置角度(30度、40度)
  • 架台の高さ(1.8m、2.0m)
  • 基礎(H形鋼杭基礎など4種類)
と、機器・設備を異なる条件にして比較を行っている[2]とのことで、今回報じられたデータは、雪国における大規模太陽光発電の可能性をみる意味で興味深いです。

供給実績については、今回の2-3月は標準供給量より15%前後のマイナスであり、もちろん年により違いが出るとは思いますが、これは一つの目安になるかもしれません。

ただ、2-6月全体では供給量が予想を約2割も上回っており、これは特に春以降の好天が影響したと思われますが、そもそも「標準供給量」の算出が適切なのか(厳しすぎないか)というのは、ちょっと気になるところです。

パネルの設置角度については、記事掲載の写真でも落雪効果の違いが明確であり、角度を急にしておくことの重要さが強く感じられるものです。

そういえば私の住んでいる地域(北海道札幌市近郊)で見る限りでも、太陽電池パネルの設置角度はかなりの急勾配(測ってはいないが40度近くある印象)なので、積雪が深い地域では、そのぐらいの角度は必須ということかもしれません。

また、今回の発電所の設置場所(村山市)はおおよそ北緯38度[3]なので、日光を効率的に受ける点でも、40度という角度は理に適っているものと考えます。


※参照・参考サイト:
[1]山形県営メガソーラー 降雪期も標準供給量の8割超確保(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201407/20140715_52002.html
[2]山形県営太陽光発電所(山形県)
http://www.pref.yamagata.jp/ou/kigyo/500015/hatsudenkanri/201405132721383951/work_of_taiyoukou.html
[3]山形県 市区町村の役所・役場及び東西南北端点の経度緯度(世界測地系)(国土地理院)
http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/CENTER/kendata/yamagata_heso.htm

※関連記事:
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2014年05月09日

2013年度冬季の最大需要日の電力供給実績で、太陽光発電は中部電力の0.85%が最大

経済産業省が2014年4月30日に、電力需給検証小委員会がまとめた、2013年度冬季電力需給実績の検証結果などを発表していました[1]。

その資料[2]で、各電力会社の最大需要日における、太陽光発電所の供給力実績などが掲載されています。

そこから実績値を中心に、下記表に抜き出してみました。(※最大需要日・最大需要量は、水力発電と火力発電の項を参照した)

電力会社最大需要日(ピーク時間帯)、
最大需要量
同日の
太陽光発電
の供給実績
同・設備量同・出力比率
(※自家消費
+供給力)
北海道電力1月17日(17-18時)、540万kW0万kW31万kW0%
東北電力2月5日(17-18時)、1395万kW0万kW73万kW0%
東京電力2月14日(17-18時)、4943万kW0万kW319万kW0%
中部電力2月14日(10-11時)、2365万kW20万kW213万kW18%
関西電力2月14日(10-11時)、2523万kW4万kW155万kW6%
北陸電力2月5日(10-11時)、516万kW1万kW20万kW14%
中国電力2月6日(18-19時)、1039万kW0万kW109万kW0%
四国電力2月6日(18-19時)、487万kW0万kW59万kW0%
九州電力2月13日(18-19時)、1438万kW0万kW245万kW0%

そしてやはり気になる点として、最大需要量に対する太陽光発電の供給実績の割合を計算してみました。

電力会社最大需要量
に占める割合
北海道電力0%
東北電力0%
東京電力0%
中部電力0.85
関西電力0.16
北陸電力0.19
中国電力0%
四国電力0%
九州電力0%

最初の表の「出力比率」は「設備量に対する出力実績の割合」と思われますが、掲載されている数値は(「供給実績」/「設備量」)×100より大きくなっており、これは「供給実績」が電力系統への逆潮流分のみで、それに自家消費分を足した出力実績は(当然)「供給実績」より大きくなる、ということだと推測されます。

その出力比率が0%の電力会社が多いことに驚きますが、冬季は需要ピーク時間帯が夕方に来るとなると、蓄電設備が普及していない現状では、残念ながらどうしようもないことだと思われます。

また供給実績がある(需要ピーク時間帯が昼頃に来ていた)電力会社3社についても、最大需要量に対する割合は高くても1%に満たず、まだFIT開始から2年目とはいえ、これは日本国内の太陽光発電の電力供給能力の現状として、受け止める必要があると考えます。

ドイツでは太陽光+風力で電力需要の50%超に到達した実績がありますが、日本が同様の水準に達するには、まだまだ時間が必要なのかもしれません。


※参照・参考サイト:
[1]電力需給検証小委員会の報告書をとりまとめました(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/2014/04/20140430004/20140430004.html
[2]電力需給検証小委員会報告書(同上) 
http://www.meti.go.jp/press/2014/04/20140430004/20140430004-3.pdf
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2014年01月16日

2013年のイタリア国内での太陽光発電による発電電力量は前年比19.8%増、全発電量に占める割合は7.0%

イタリアの電力事業者「Terna」が1月9日に、2013の同国の電力需給状況を公表していました[1][2]。

このうち、全体の数字と太陽光発電に関わる数字は下記の通り。

  • 電力需要3171億kWh(前年比3.4%減)
  • 国内での発電電力量2774億kWh(同3.6%減)
    太陽光発電:同19.8%増
     国内の発電電力量に占めた割合は7.0%。

国内発電量に占める太陽光発電の割合は同年のドイツ(5%)を上回っているのが意外でしたが、(2013年の新規導入量(3.6GW)は急減したとはいえ)例えば2012年(9.3GW)はドイツ(7.5GW)を上回っており、日照条件(発電条件)が良いことも考慮すると、太陽光発電が電源としてかなりの位置を得ているのも、納得できる気がします。

ドイツでの実績を考えると、イタリアにおいてもピークカットにおける太陽光発電の役割は(ドイツ以上に)大きいものと想像されるので、今後はその点の情報発表も待ちたいところです。


※参照・参考サイト:
[1]Primi dati su domanda di elettricita` 2013: 317 miliardi di kWh il fabbisogno, -3,4% rispetto al 2012(Terna社)
http://www.terna.it/LinkClick.aspx?fileticket=hIxpw2Cgfnc%3d&tabid=166&mid=84 ※Google翻訳の結果
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2013年04月21日

ドイツで平日(2013年4月18日)の昼に、太陽光+風力の出力が電力需要の50%超を記録

独「IWR国際経済フォーラム再生可能エネルギー)」が2013年4月18日に、

ドイツ国内で同日(平日)のに、太陽光発電と風力発電による出力の割合が、電力需要の50%を上回った

と発表したとのことです。

IWRのサイト[1]やニュース記事[2][3]によると、これは電力市場「EEX」のデータから判明したもので、具体的な数字は下記の通り。

ピーク需要:約70GW
太陽光発電と風力発電の出力:約36GW

また[3]では、2012の発電実績として、

・全発電量に占めた太陽光発電・風力発電の割合:21.9

との数字も紹介されています。


[1]に掲載されているグラフを見ると、風力発電の出力は1日を通して変動が少ない一方、太陽光発電は日照の時間帯に応じた出力となっており、綺麗に電力需要のピークに対応していることが伺えます。

割合が最大になっている時間帯以外も、風力+太陽光の出力は3〜4割を占めており、特性の異なる2種類の再生可能エネルギーが、明らかに国内の電力需要の一部を担っているのは、非常に興味深いです。

ドイツのFITについては批判もありますが、化石燃料や放射性物質を使わない発電方式で、既にこれだけの電力需要を賄える状況を実現していることは、刮目すべきことでは、と考えます。

ただ、風力や太陽光は出力の変動も大きいはずなので、それをドイツではどうカバーしているのか、という点も、非常に気になるところです。


※参照・参考サイト:
・[1]Rekord: Wind- und Solaranlagen produzieren mehr Strom als konventionelle Kraftwerke(IWR)
 http://www.iwrpressedienst.de/Textausgabe.php?id=4463
・[2]German Record Clean-Energy Output Beats Fossil Plants, IWR Says(Bloomberg)
 http://www.bloomberg.com/news/2013-04-18/german-record-clean-energy-output-beats-fossil-plants-iwr-says.html
・[3]太陽光と風力の発電量、独で従来型上回る 平日の日中(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/international/update/0419/TKY201304190279.html
・[4]Internationales Wirtschaftsforum Regenerative Energien(「Renewable Energy Industry」のサイト内)
 http://www.renewable-energy-industry.com/companies/company_profile.php?firLang=jp&firmaid=1
・[5]European Energy Exchange
 http://www.eex.com/en/


※関連記事:
ドイツで2012年5月25・26日の昼頃に、太陽光発電の発電電力が20GW超に到達、電力需要の1/3〜1/2に相当(2012/05/30)

ドイツの両院協議会が、太陽光発電の累積導入量(現在約2,700万kW)の目標を5,200万kWと決定(2012/06/30)
ドイツでの太陽光発電導入を巡る状況を解説している「JCAST」の記事(2012/09/10)
posted by 管理人 at 15:32 | Comment(0) | 電力供給の実績

2012年05月30日

ドイツで2012年5月25・26日の昼頃に、太陽光発電の発電電力が20GW超に到達、電力需要の1/3〜1/2に相当

ドイツのシンクタンク「国際経済フォーラム再生可能エネルギーIWR)」が5月26日に、

・同国内での太陽光発電による発電電力が、2012年5月25・26日昼頃の時間帯に、20GW超を達成した。

と発表したとのこと。

(ニュース記事)
・ドイツの太陽光発電、過去最高の22GWH(時事ドットコム)
 http://www.jiji.com/jc/rt?k=2012052800241r

(IWRのサイト内ページ)
・Weltrekord: Deutsche Solaranlagen produzieren erstmals Strom mit u"ber 20.000 MW Leistung
 http://www.iwr.de/news.php?id=21239
 (Google翻訳による英文への翻訳結果

上記URL先ページによると、5月25日(金)の昼ごろは天候が快晴で、太陽光発電による電力は22GWに到達。

ニュース記事では、IWRのディレクターのAllnoch氏の

・最近の数週間で、20GWに近づくことはあったが、25・26日に初めてこの水準を上回った。
・先進工業国の一つが、
 ・平日(25日):電力需要1/3
 ・土曜日(26日、工場やオフィスが休み):同・約半分
 を、太陽光発電で賄えることが示された。

との内容のコメントが紹介されています。

またIWRのサイトでは、今回の件に関連して、

・電力需要がピークになる時間帯(昼〜夕方)に、太陽光発電は最も発電量が多くなる。
 このため、太陽光発電により電力の調達費用を引き下げることが期待できる。

等、太陽光発電のメリットも強調されています。


ドイツでの通常の消費電力量がどの程度の規模なのかは正直分かりませんが、例えばスペインでは2012年4月に、風力発電の発電量が深夜(早朝)に全消費電力の6割超(12〜15GW)に到達したケースが起こっており[1]、今回は産業などの活動が活発な昼間の時間帯ということで、20GW超で1/3〜1/2というのは妥当な割合、ということでしょうか。

ドイツでの太陽光発電の普及拡大策については、支援額の大きさの割には全発電における比率が3%に留まっており失敗、と指摘する意見[2]がありますが、社会的な電源として太陽光発電を評価するには、稼働率や発電電力量だけでなく、「日照が多い昼間の時間帯に最も多く発電できる」という特性によるピークカットの効果にも目を向ける必要があるのでは、と考えます。


※参考サイト・ページ
・[1]スペインで風力発電の総発電出力が、深夜(早朝)に全消費電力の6割超を達成するケースが発生(「風力発電のニュース記事を読む」、2012年04月20日)
 http://windpower-info.sblo.jp/article/55404904.html
・[2]【日本版コラム】大失敗だった太陽光発電推進 ドイツの教訓に学ぶ(WSJ)
 http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_450096


※当ブログの関連記事:

補助金削減を背景とする、ドイツの太陽光発電産業の現状を紹介している「日本経済新聞」の記事
(2012/03/28)

EPIAが2011年の太陽光発電設置量を公表、世界では29.7GW(前年は16.8GW)、うち欧州は21.9GW(同13.4GW)
(2012/05/10)
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